『ソードアート・オンライン27 ユナイタル・リングVI』あらすじとネタバレ感想!

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神聖術師団長セルカ。整合騎士ロニエ、ティーゼ。二百年の時を越え、キリトは縁深い人々と再会を果たす。だが――。
「……うそ……生きてたの……?」
《彼》に似た面影を持つ男――整合機士団長エオライン・ハーレンツの存在が、彼女たちの心に大きな波紋を投げかける。
 その衝撃冷めやらぬ中、ついに姿を現した《敵》。アリスたち整合騎士と、エオラインたち整合機士――アンダーワールド新旧の護り手たちの、戦いの火ぶたが切って落とされる。
 一方《ユナイタル・リング》攻略は次なる局面へ。第二階層に到達したキリトたちもまた、次なる戦いに身を投じる!

Amazon商品ページより

シリーズ第二十七弾となる本書。

前の話はこちら。

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アンダーワールドでは懐かしい面々との再会と新たな戦いがあり、ユナイタル・リングでは第二階層に到達しての新たな局面と、全体を通してかなり大きな動きがあります。

これまで以上に終始面白い内容になっていて、ここまで読んできた人にとって待ち望んだ展開になっていること間違いなしです。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

再会

アリシゼーション編に登場したティーゼ、ロニエが百四十年ぶりに石化凍結術式を解かれ、目を覚まします。

ティーゼは目覚めた直後、想いを寄せていたユージオによく似たエオラインが目の前にいることに困惑しますが、キリトたちの説明により少しずつ状況を受け入れていきます。

キリトとアスナは懐かしい旧友との再会を楽しみたいのは山々ですが、現実世界に戻らないといけない時間になってしまい、アリスを残して一旦戻ります。

アリスは凛子の厚意でそのままアンダーワールドに残り、セルカたちとのひと時を楽しむことになりました。

第二階層

キリトとアスナがユナイタル・リングにログインすると、前回とは状況が変わっていて、多くのプレイヤーであふれていました。

リズベットによると、ゲーム内で三番目の早さで門番ボスを倒したことで元ALOプレイヤーが、キリトたちの拠点であるラスナリオに集まってきたのだといいます。

その数は五、六百人に達し、彼らは今回の戦いぶりで、このチームであれば先行するチームに追いつけるかもしれないと考えたのでした。

勢いそのままに、キリトたちは第二階層のボスをこれまでの経験を駆使して攻略し、ついに第二階層に到達するのでした。

しかし、そこでは新たな事態が待ち構えていました。

選択

再会を喜ぶアリスたちですが、そこでエアリーは自分の最後の役目として、アリスたちに選択してほしいことがあるといってある場所に案内します。

そこで待っていたのは、ファナティオをはじめとした、十六人の整合騎士たちでした。

彼らはみな凍結され、長い眠りについていました。

ファナティオたちは整合騎士団の解散の際、凍結されることを望んでこうなったのだといいます。

そして、かつて星王、王妃だったキリト、アスナは彼らを目覚めさせるかどうかをアリスたちに決めてほしいと、エアリーに伝言を託していたのでした。

七名の騎士はもっと以前から眠りについていて、セルカたちが復活させた石化凍結術で問題なく目覚めさせられるかは分からない状況でした。

そこで七名は置いておくとして、残りをどうするかについて、アリスは目覚めたセリカたちと相談をしますが、彼女たちのもとに新たな戦いの影が迫っていました。

感想

とにかく盛り沢山

ここまでシリーズを通して読んできた人たちにとって、ティーゼとロニエが目覚めたことは大きな感動を覚えたのではないでしょうか。

僕は序盤からクライマックスのような豪華さがあり、それだけでも読み応えがありました。

もちろんそれだけでなく、ファナティオたち凍結された残りの騎士たちの今後。

現実世界での、菊岡との話。

ユナイタル・リングでの、第二階層攻略。

三つの世界それぞれに動きがあり、最初から最後まで余すところなく楽しむことができました。

お預けの部分もある

前巻のあとがきにて、著者の川原さんから本書にてエオラインの謎に迫ると言及されていましたが、残念ながら他の話題にボリュームを割くこととなり、彼の正体を知るところまではたどり着きませんでした。

これに関しては特に不満はありません。

ティーゼとロニエとの再会は一つの見せ場だったので、そこを丁寧に描いていただけことに感謝です。

エオラインについては本書の最後で次巻に繋がるような展開になっていたので、次こそ彼のことを知れるかもしれないという期待をしっかり抱かせていただきました。

おわりに

前巻から少し間が空いてしまいましたが、待った甲斐がある、いやそれ以上の豪華で素晴らしい内容でした。

しかも次巻以降にもお楽しみが残る素敵な終わり方だったので、気長に、しかし期待して待ちたいと思います。

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