『RDG6 レッドデータガール 星降る夜に願うこと』あらすじとネタバレ感想!
泉水子は“戦国学園祭”で能力を顕現させた。影の生徒会長・村上穂高は、世界遺産候補となる学園トップを泉水子と判定するが、陰陽師を代表する高柳は、異議をとなえる。そして、IUCN(国際自然保護連合)は、人間を救済する人間の世界遺産を見つけだすため、泉水子に働きかけ始めた!?泉水子と深行は、だれも思いつかない道のりへ踏みだす。姫神による人類滅亡の未来を救うことはできるのか―。ついにRDGシリーズ、完結。
「BOOK」データベースより
シリーズ第六弾にして最終巻である本書。
前の話はこちら。
ついにこの物語にも終わりがやってきました。
人見知りで気弱だった少女が大きく成長し、自分の未来を自分で掴もうとする。
その姿を最初から見てきた一読者として、本書はこれ以上なく嬉しく、楽しい読書時間を与えてくれました。
この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。
核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。
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あらすじ
検査
学園祭が終わり、学校がちょっと気の抜けた感じになります。
休日明け、泉水子は深行が病院のために外泊していることを知ります。
深行が深刻な状況にあることを知らなかったこと、それを教えてもらえなかったことにショックを受ける泉水子ですが、すぐに深行から電話がきて、自分の早とちりだったことを知ります。
今回は単なる検査が目的で、何ともなかったことに泉水子はほっとします。
選ぶ人
生徒会では、学園祭であったことについて話し合われます。
ここで正式に生徒会の本当の会長は村上で、彼が選ぶ人であることが明かされます。
村上はこの学園に集まった生徒の中で、誰が一番の異能者かを選ぶ役目を負っていて、学園祭での出来事によって情勢はガラリと変わりました。
本当であれば高柳か真響で争うところですが、そこに泉水子も加わり、状況は誰も読めない展開になります。
再選定
鳳城学園は異能で世界遺産候補になる人間を選ぶための場ではありますが、完全な中立というわけではなく、高柳一条の能力を試験する場所として作られていました。
ところが、村上が選んだのは泉水子。
高柳は彼女の能力の高さを認めつつも、コントロールができておらず、相応しくないと異議を申し立てます。
泉水子はただ目立たないでいたいと願うだけですが、能力がある以上、それだけでは話は済みません。
ここで泉水子は自分自身としっかり向き合い、どうするかの選択を迫られます。
感想
堂々完結
一巻から読んできた人であれば、泉水子がどれだけ成長したのかがよく分かると思います。
自分を取り巻く小さな世界でのみ過ごしてきた普通の少女が、たくさんの人との触れ合いの中で自分の育て、未来を選ぶ選択をできるほど強くなる。
その過程が丁寧に描かれていて、シリーズを通して楽しむことができました。
そして、泉水子に触発され、周囲の人間もまた大きく成長していく様子も良かったです。
深行や真響は、泉水子から見れば完璧に見える存在ですが、彼らもまた同年代の少年少女であり、年相応の未熟さも残しています。
それが見えてくるところも本書の良さで、泉水子だけでなく物語全体として成長していたところも良かったです。
まさに堂々の完結作でした。
ややまとまりすぎ?
唯一心残りがあるとすれば、物語の規模が想像よりも小さくまとまってしまったことです。
世界遺産と呼ばれるほど途轍もない存在なのに、結末としては少年少女の物語としてコンパクトにまとまっています。
始まり方を考えるとそれが自然な流れではあるのですが、どうしても規模の大きさを想像してしまったがゆえに、やや残念という気持ちにもなってしまいました。
しかし、泉水子や深行たちの最後のシーンを見て、これが正しかったのだと、ちゃんと思えているので大丈夫です。
アニメも気になっているので、アニメを見てからまた本シリーズを読み返してみたい。
今はそんな気分です。
おわりに
少年少女の細かな心情まで丁寧に描かれていて、色々な人の愛に満ち溢れた素敵な作品でした。
この余韻をしっかり楽しみ、それが済んだら彼らの物語を一から見直すつもりです。
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