『安達としまむら 10』あらすじとネタバレ感想！新たな生活への喜びと寂しさがあふれるシリーズ第十弾
harutoautumn
よなよな書房
『薬屋のひとりごと ３ 』あらすじとネタバレ感想！
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玉葉妃の妊娠により、再び後宮に戻ってきた猫猫。皇帝の寵妃ということもあって、それは秘密厳守。しかし、女たちの腹の探り合いは日常茶飯事で、後宮内だけでなく外部からも怪しげな動きが見え隠れする。後宮外では壬氏たちが隣国の特使の要求に頭を悩ませていた。特使たちは、数十年前にいたという妓女、それが見たいと無理難題を言ってきたのである。花街の事情に詳しい猫猫に相談を持ちかけてくるが、それは意外な人物だった。猫猫はその美女にかわる絶世の美人を用意することとなる。また、猫猫は避暑地へ行く壬氏に同行することに。そこで待っていたのは―!?
「BOOK」データベースより
シリーズ第三弾となる本書。
前の話はこちら。
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少しずつ猫猫や壬氏周辺が明らかになってきましたが、そんなのは序の口といわんばかりに新たな事実のオンパレード。
二人の関係の進展？も含めて、まだまだ盛り上がりが止まりません。
この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。
核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。
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あらすじ
もう一匹のマオマオ
本書ではしばらくシリーズを賑やかしてくれるマオマオが登場します。
ちなみに字は『毛毛』と書き、子猫のことです。
単純に可愛いので登場人物たちを癒してくれるのもそうですが、玉葉妃の娘である公主（ひめ）を相手をしたり、大事な局面で役割を担ったり、度々活躍してくれます。
猫猫と読み方が同じというのもポイントで、本シリーズの新たなアクセントの一つとなってくれます。
キャラバン
後宮に交易品を取り扱う隊商（キャラバン）がやって来ることになり、後宮内はうきうきしていました。
刺激の少ない後宮において、数少ない娯楽です。
猫猫も自分の買い物を楽しみますが、気になることもありました。
例えば玉葉妃のために侍女たちが購入した服は流行しているという説明でしたが、どれも妊婦が好んで着る意匠ばかり。
これは何者かがキャラバンを利用して後宮内に探りを入れているという捉え方もできます。
猫猫は考えすぎとは思いつつも意識するようにしますが、それからも何者かの意志を度々感じるようになります。
呪い
とある中級妃が亡くなり、猫猫は葬儀に参加しますが、中級妃の死体は何かによって皮膚が赤くただれ、髪が半分抜け落ちていました。
葬儀の場で亡くなった中級妃を誹謗中傷する下級妃がおり、彼女もまた同様の症状を持っていました。
下級妃は自業自得だとしますが、猫猫は当然、呪いの類は信じません。
それまでの疑問や違和感をもとに調査を進め、ある事実に行き当たります。
感想
変わらない憎しみ渦巻く世界
本書でも、後宮に渦巻く憎しみや嫉妬といった醜い感情が数多く描かれます。
どれも誰しもが持つ感情ではありますが、行き過ぎると取り返しのつかない事態に繋がります。
改めて怖い場所だと思うと共に、猫猫のタフさに感心してしまいます。
それでいて過干渉するわけでもないので、主人公特有のくどさが出るわけでもない。
主人公なのに必要なところでしか出張らないさじ加減が素晴らしく、本シリーズはいつまで読んでいても飽きることがありませんでした。
新たな展開
猫猫に異常に執着する壬氏と、それをのらりくらりかわす猫猫ですが、本書において新たな展開を迎えます。
壬氏には前々から多くの疑問がありましたが、それらのいくつかが解消してしまうような事実が提示されてしまいます。
蛙の見え方が変わってしまった瞬間でした。
もっと大きな関係性の変化はまだまだ先になりますが、今回の出来事はそのきっかけとなるので、必見です。
おわりに
2024.1.29現在、ねこクラゲさん作画のコミック最新12巻では本書あたりまで描かれています。
コミックだけだと伝わりにくい情報の補完として活用できますので、様々な方法でお楽しみください。
次の話はこちら。
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