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『いつか、アジアの街角で』あらすじとネタバレ感想!街の匂いや気配が感じられる傑作集

harutoautumn
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人気女性作家6人による、心に沁みるアンソロジー

美味しい一皿、彼が口にしたことば、愛したものとの思い出、葛藤の記憶……。あの街の空気が語りかけてくるような、珠玉の短編6作。

Amazon商品ページより

女性作家六人の作品が集まった本書。

知らない風景なのに、読んでいるうちにどこか懐かしさ、切なさがこみあげてくる。

この感覚を期待して読み始めたのですが、予想以上で驚くと同時に純粋に嬉しかったです。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

『隣に座るという運命について』中島京子

わたしこと真智は大学で二人の女性と友人になります。

一人は金子泉、もう一人はよしんばです。

よしんばはあだ名で、彼女の口癖がよしんばであることからそう呼ぶようになります。

よしんばはヴィジョンもモチベーションも明確で、真智からすれば大人に見えます。

真智はよしんばに説得され、彼女が出入りしているインターカレッジの文芸サークルに顔を出すことになります。

『月下老人』桜庭一樹

黒川橡(つるばみ)と真田紅はしがない私立探偵をしていました。

二人は一年間、道明寺探偵屋で一緒に働いていながらも、それぞれの案件を片づけていたため、あまりコミュニケーションがとれているとはいえない状況でした。

橡が一階に降りると、一階は紅がとある台湾料理屋の店主に貸していて、大鍋が煮えています。

一階は元々韓国風チキン屋だったため設備的に問題はありませんが、橡は知らされておらず、ここでも二人の情報共有不足が見えます。

その後、二人は問題を把握しつつもお互いの案件を勝手に進め、それが予想外の展開を生み出します。

『停止する春』島本理生

私は東日本大震災から十一年目の今日、会社で黙禱が行われなかったことに気が付きます。

翌日、生理痛がひどくて会社を休みますが、そこから私は会社に行けなくなってしまいます。

幸いというか、会社の方針転換で在宅勤務が許可されるようになったため大きな問題にはなりませんでしたが、私は仕事で手を抜くようになり、問題は周囲の人間の知るところとなります。

私にも訳が分からない状況でしたが、少しずつ気持ちを吐き出して整理していく中で、自分の身に起きていることに気が付きます。

『チャーチャンテン』大島真寿美

奈美子はかつて香港にいたことがあり、そこで広東語を教えてくれたイライザから連絡があります。

姪であるケリーが日本で働くことになったということで、友達になってほしいのだといいます。

ケリーは民主化デモに参加したことがあり、イライザからすると彼女が疲れて見えました。

困惑しつつもケリーに歩み寄る奈美子ですが、ケリーは困っていないと拒否。

年齢差もあって友達になどなれそうにありませんでしたが、奈美子のとある話をきっかけに、ケリーは少しずつ自分のことを話してくれるようになります。

『石を拾う』宮下奈都

ナルミは自分の中にマグマがあることを感じていて、理不尽なことがある度にそのマグマが噴火のようにあふれ出ました。

おばあちゃんからは目立たないようにと言われますが、ナルミにはどうしていいか分かりません。

おばあちゃんの注意も虚しく、ガウォンがクラスの男子にいじめられているところを目撃して、ナルミの活火山は見事に噴火します。

『猫はじっとしていない』角田光代

飼い猫のタマ子を失って一年が経ちますが、私はいまだにタマ子に会いたいと切実に願っていました。

そんな時、タマ子が夢に現れ、台湾にいると告げます。

私は目覚めたあともタマ子の感触が残っていることを確かめ、台湾について調べます。

すると猫村というものがあることを知り、居ても立っても居られずに私は台湾を訪れました。

感想

心揺さぶる物語

本書は著名な女性作家の作品で構成されていて、どれも繊細な心の動きやその時にしか味わえない風景を丁寧に描いています。

男女で区別することではないと思いつつも、こういった細やかな部分が女性作家が強い印象がずっとあり、本書はそれをさらに補強した形になります。

見たことのない風景。

体験したことのない出来事。

それなのにまるで自分事のように思えるような筆致で、全体で二〇〇ページ未満ながらも満足できる一冊でした。

作品にバラツキあり

本書で気になることといえば、作品によって満足度にバラつきがあることです。

個人的に好きだったのは大島真寿美さん、角田光代さんの作品で、アジアというタイトルにふさわしい雰囲気含めて大好きです。

一方で、桜庭一樹さんと島本理生さんの作品はもう一つでした。

桜庭さんの作品は彼女の作品と分からないほど無難で、まるで他のメディアへの進出を前提としているような平易さがあって微妙でした。

島本さんの作品は内容というよりも、アジアというテーマにあまり即していない感じがして、本書を構成する一編として読むのはどうなんだろうと、ひっかりがとれませんでした。

おわりに

タイトルや表紙、錚々たる面々に目を引かれる人も多いのではないでしょうか。

多少好みによって評価は分かれそうですが、あっさり読めてしまうボリュームなので、好きな作品が一つ、二つ程度見つかれば良いという方であれば読んで損することはありません。

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