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『異邦の騎士』あらすじとネタバレ感想!記憶を失った男に隠された秘密とは?

harutoautumn
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失われた過去の記憶が浮かび上がり、男は戦慄する。自分は本当に愛する妻子を殺したのか。やっと手にした幸せな生活に忍び寄る新たな魔手。名探偵・御手洗潔の最初の事件を描いた傑作ミステリー『異邦の騎士』に著者が精魂こめて全面加筆した改訂完全版。幾多の歳月を越え、いま異邦の扉が再び開かれる。

Amazon商品ページより

御手洗潔シリーズ第四弾となる本書。

前の話はこちら。

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推理に主眼を置いたという点ではミステリとしてそれなりですが、驚きの展開と心を揺さぶるという点においては御手洗潔シリーズの中でも群を抜いています。

頭からお尻まで気を抜いて良い箇所など一つもないので、最後までがっつり楽しんでください。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

記憶喪失

男は目を覚ますと、公園のベンチにいました。

現状を把握しようと努めますが、やがてに自分が記憶喪失であることに気が付きます。

自分が何者で、どうしてここにいるかは分かりませんが、物や場所の知識は残っていて、それを頼りに記憶を呼び覚ますものを探します。

出会い

男は不意に記憶の蓋が開かれるのを感じます。

そこには揉めている男女がいて、男はその女性のこと、彼女との未来で起きることをなぜか知っていて、記憶が甦る予感がしました。

女性は石川良子といい、助けたお礼にと一緒に暮らすことになります。

二人は自然に惹かれ合い、男は記憶喪失という状況にも関わらず、このままで良いのではないかと思うような幸せを感じます。

男は働くために石川敬介を名乗り、新たな人生をスタートさせます。

変化

ある日、敬介は良子との会話の中で自分に星占いの知識があることを知り、翌日、星占いに精通する御手洗のもとを訪ねます。

これで敬介の記憶が甦ることはありませんが、御手洗との接点が生まれました。

その後、敬介は家で印鑑を探していると、免許証を見つけます。

それは敬介のものでした。

なぜ良子が持っているのか。

なぜ敬介から隠しているのか。

良子への疑念が湧き上がると共に、敬介の中で迷いが生じます。

免許証には敬介が住んでいたと思われる住所が書かれていて、そこに行けば彼の記憶が戻るかもしれません。

しかし、もし妻子がいるようなことがあれば、それは良子との生活が終わることを意味します。

自分の正体を突き止めるのか、あえて今の幸せを守るのか。

敬介は迷うことになりますが、ここから物語は少しずつ動き出します。

感想

最高傑作

そんな呼び声も高い本書。

読めば、多くの読者が納得するのではないでしょうか。

自然にではなく、明らかに事情があって記憶喪失となった敬介。

そこから仕組まれたように良子と同棲するようになり、すぐに彼女が何かを隠していることが明らかになります。

良子は何を知っていて、なぜそれを敬介に隠すのか。

何も知らない読者は記憶喪失の敬介と同じ状況なので、少しでもヒントを見つけようと、目を皿にして物語を追うことになります。

心揺さぶられる物語

御手洗潔シリーズではありますが、彼が関与してくるのはほんの一部で、しかし圧倒的な存在感を見せてくれます。

敬介は自分の記憶を取り戻し、その記憶に従って行動をするわけですが、そこには誰も予想していないようなからくりがあります。

当然、そこに良子が絡んでくるわけですが、彼女は失った記憶とどんな関係があるのか。

その疑問にほぼ部外者であった御手洗が答えてくれます。

彼の推理は容赦なく、敬介をとことんまで追い詰めますが、それでいて不思議とユーモアと温かさがあり、御手洗潔という人物の魅力を改めて教えてくれます。

この記事を書く用に二回目の読書をしましたが、変わらず面白くてびっくりしました。

さすがに一度目ほどの衝撃はありませんでしたが、その分、物語の細部や敬介、良子の心情を丁寧に読み解くことができ、こんな素晴らしい作品に出会えたことが嬉しくて仕方ありませんでした。

おわりに

僕は御手洗潔シリーズを本書から読み始めてしまいましたが、面白さは損なわず楽しむことができました。

本書にびびっときてどうしても読みたいという人は、本書から読んでも全く問題ありません。

じっくり順番通りに楽しみたいという人は、『占星術殺人事件』から順番に読んで本書に辿り着いてもらえればと思います。

次の話はこちら。

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