ミステリ

『カインの傲慢』あらすじとネタバレ感想!切り裂きジャックを思い出させる死体に秘められた真実とは?

違法な臓器売買の検挙は、形を変えた殺人だ―。練馬区の公園で、少年の死体が発見された。調査の結果、少年は中国人だと判明。しかも死体からは臓器が持ち去られていた。捜査一課の犬養隼人は、後輩の高千穂明日香と共に捜査に乗り出す。少年の生家は最貧層の家庭だった。日中の養子縁組を仲介する不審な団体の存在も明らかに…。その頃、都内では相次いで第2、第3の死体が見つかる。やはり被害者たちは貧困家庭の少年で―。背後に見え隠れする巨大な陰謀。それに立ち向かう犬養たちの執念と葛藤。驚愕のラストが待つ、医療と社会の闇にも迫った警察ミステリ。

「BOOK」データベースより

シリーズ第五弾となる本書。

前の話はこちら。

『切り裂きジャックの告白』、『ドクターデスの遺産』を思い出させるような死体、問題に犬養・高千穂ペアが挑みます。

相変わらず医療にまつわる重大な問題を取り上げていて、それを究極のエンタメまで落とし込んでいるところはさすがの一言です。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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タイトルの意味

内容に入る前に、タイトルの意味について書きます。

カインとは聖書に登場する人物で、弟のアベルを殺害して人類で初めての殺人を犯したといわれています。

それだけでなく神から不死を約束されたともいわれていて、人類最初の長寿者ともいえます。

あまり書きすぎると重大なネタバレになるので避けますが、本書でいうカインは誰で、どんな行いや考えが傲慢だというのか。

ぜひその目で見届けてください。

あらすじ

臓器のない死体

練馬区の森で死体が発見され、犬養隼人のいる麻生班がわざわざ呼ばれます。

その理由は、死体の特徴にありました。

身元不明の少年の死体からは肝臓が半分摘出されていたのです。

これはシリーズ第一弾である『切り裂きジャックの告白』に登場した犯人・平成の切り裂きジャックと同様の手口になります。

しかし、平成の切り裂きジャックと違って今回の犯人は自らの犯行を見せびらかすことはしませんでした。

また縫合痕は杜撰で、技術のある医師の執刀とは思えないものでした。

麻生班は捜査に加わりますが、被害者の特定に難渋します。

中国へ

事件発覚から三日を費やし、警察は被害者が王建順という少年であることを突き止めます。

単身で観光ビザで日本を訪れたとは思い難く、犬養と高千穂明日香は成田空港の入国審査官にあたり、王と一緒に日本を訪れた中国人の存在を知ります。

事件の背景をより詳しく知るには中国を訪れる必要がありますが、問題は誰を行かせるかです。

その時、名乗りを挙げたのは明日香でした。

彼女は大学で中国語を学んで留学経験があり、事件解決のために単身中国に向かいます。

共通点

明日香が中国に行っている間、王のように臓器を取り除かれた死体が新たに見つかります。

今度は日本人で、王と同じくらいの年齢でした。

未成年を狙って臓器を摘出する。

犯人の目的は何なのか。

警察はやりきれない気持ちを続ける中、被害者の年齢や家庭環境に共通点を見出し、少しずつ犯人の目的が見えてきました。

感想

背負うことの強さと弱さ

本書はシリーズという特性を活かし、切り裂きジャックやドクターデスでのエピソード、経験をふんだんに取り込んでいます。

そこに新たな医療に関係する問題が加えられ、現代社会に潜む闇が見事に描かれています。

それに対して犬養は立ち向かうわけですが、改めて彼の強さと弱さがそれぞれ明らかになったのではないかと思います。

刑事として犬養は優秀で、まだ未熟な明日香はもちろんのこと、他の刑事に対しても冷静に評価し、いつも一歩引いた目線から事件を追います。

その一方で、娘の沙耶香が腎不全で苦しむゆえに親としての気持ちも人一倍理解できてしまいます。

それによって罪に対して冷静に向き合うことができず、答えの出ない問いに悩み苦しむことになります。

シリーズがさらに進むことで、犬養は答えを見出すことができるのか。

その瞬間が訪れるまで、犬養隼人シリーズを追うことができたらこれほど嬉しいことはありません。

タイトルが強引

内容は文句なしなのですが、個人的にひっかかったのはタイトルです。

カインの話は後半に入って出てくるのですが、まず唐突に出てきて何の予兆もありません。

加えてこのタイトルである必要性を感じることができず、読み終わってもこの点にだけはモヤモヤが残ってしまいました。

シリーズとして非常に良いタイトルなのですが、だったらもっとタイトルに即した内容にできなかったのか。

この点に引っかかってしまったのが、個人的にはちょっとだけ残念でした。

おわりに

これだけシリーズを重ねても面白さは衰えず、まだまだシリーズが続く予定です。

刑事として、一人の親として犬養はどんな答えを見つけるのか。

ぜひ中山七里さんにはそこまで描いてほしいし、僕はそれを見届けたいと心から願っています。

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