徹底ネタバレ解説!『フルメタル・パニック!10 せまるニック・オブ・タイム』あらすじから結末まで!
宗介の操縦する新型AS“レーバテイン”の活躍により、ニケーロでの戦闘に勝利した“デ・ダナン”のクルーたちは、各地に散らばる“ミスリル”のメンバーを救出し戦力回復に努めていた―それと並行して、テッサはとある情報の入手を急がせる。“アマルガム”の脅威が去らぬ危機的状況のなかにあって、彼女がそこまで執着するその内容とは?いま、現代の技術水準をはるかに超える“ブラック・テクノロジー”をもたらした“ウィスパード”の真実が明らかにされる!!彼らが誕生した秘密を探るうちに浮かび上がる“世界を変えてしまった事件”の封印された記憶…宗介たちが“はじまりの地”で最大の謎にせまる。
「BOOK」データベースより
ここまで謎とされつつもそのままできた謎が全て明かされます。
前の話はこちら。
想像以上の衝撃で、否が応でもラストに近づきつつあるのを感じました。
この記事では、そんな本書の魅力をあらすじや個人的な感想を交えながら書いていきたいと思います。
ネタバレになりますので、未読の方はご注意ください。
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レーバテインの弱点
レーバテインは華々しいデビューを飾った代償として、まともに戦ってもらえません。
そこではじめは待機し、『潜在的な脅威』として振る舞います。
機を見て切り札として投入されますが、急ごしらえということで他にも弱点があります。
M9系のASには当たり前のように搭載してある電子兵装がほとんどないため、僚機との連携が不可欠で、常に敵を圧倒できるわけではないことが判明します。
また序盤の戦いで、エリゴールの一機のパイロットがカスパーであることが判明します。
カスパーはクルツの師匠であり、もう少しでレーバテインを仕留めるところでしたが、クルツの宗介へのアドバイスにより避けられてしまうのでした。
勝算
ダナンはレークン島に着くと、物資の補給がてら、しばしの休息を得ます。
女性陣はお手製の水着を着て楽しむなど、少しだけリラックスした雰囲気を味わうことができます。
一方、テッサはこれまでにないアマルガムの動きの早さから、組織構成に変化があったことを感じ取ります。
そして、それはテッサたちにとって朗報であり、アマルガムを倒せる可能性が出てきたということです。
人、機体ともにかなりの疲労度でしたが、もう何回かの戦いで決着がつくことをテッサは確信していました。
変化
これまで単なる仲間として付き合ってきたマオとクルツですが、マオの心が弱っていたということもあり、ついに一線を越えます。
これで交際に、という単純なものではありませんが、マオがすっきりしたのは確かでした。
調査
テッサの指示を受け、レモンとレイスはモスクワで調査をしていました。
目的の文書とある地名を入手し、すでに伝達済みです。
しかし、どこから情報が漏れたのか二人は追われることになり、逃げます。
すると二人の前に現れたのは、レナードでした。
彼もまた目的の文書に注意を払っていて、それを求めてきた二人を見つけたのでした。
あっという間にレナードは二人を叩き伏せますが、モスクワの公安とトラブルになり、レナードはベリアルで応戦。
その隙にレイスは逃げ出し、レモンはレナードに連れて行かれるのでした。
レモンが目を覚ますと、言い争う声が聞こえます。
レナードとかなめでした。
レモンは自白剤によって必要な情報は全て吐いてしまいますが、かなめのおかげで命だけは助かるのでした。
一方、レイスも知っている人物に助けられ、死なずに済んだのでした。
実験
テッサの調査に同行する宗介は、ソ連領内の廃墟にいました。
他の傭兵も待機しています。
ここはヤムスク11という秘密都市で、地図にも載っていません。
ずっと昔に放棄された町ですが、なぜか一同は誰もがこの町に既視感がありました。
ここにはウィスパードの秘密が眠っているとテッサはいいます。
そして目的のプラントは爆心地のような場所で、十七年以上前に起きた事故とはいえ、その影響で近づく者の精神を混乱させます。
宗介には、テッサの言葉が何回も繰り返されたりと確かに影響がありました。
辺りには争った跡があり、実験によって精神が汚染された住人によるものだとテッサはいいます。
ここでは、『オムニ・スフィア』の実験が行われました。
オムニ・スフィアは人間の精神が作り上げた領域で、人間が普段認識している世界とは全く異なる次元のことを指し、霊界などと例えられることもあります。
オムニ・スフィアを利用した例としてラムダ・ドライバが挙げられます。
あれはオムニ・スフィアの干渉で生まれる疑似的な物理現象を装置が増幅するというものです。
停戦
宗介たちは先を急ぎますが、アマルガムがヤムスク11に現れます。
引き返そうとしますが、足場が崩れて地下に落下し、二人は離れ離れになってしまいます。
一方、ヤムスク11に近づいたことでアマルガムも既視感によって混乱し、かなめとレモンを乗せたヘリコプターが墜落。
二人は脱出すると、プラントの地下施設に逃げ込み、テッサと合流します。
レナードもかなめたちの後を追い、宗介と遭遇します。
宗介はアマルガムの兵士と戦闘になりますが、爆発によってレナードと共に閉じ込められてしまいます。
このままでは酸欠かガスによる中毒で死んでしまうため、二人は一時停戦することにしました。
ウィスパードの正体
テッサの案内で、三人は目的の場所に到着します。
この場所では十八年前に事故が起き、住人を汚染したのはイオタ波でした。
一方、ほとんど害のないタウ波も発生し、それは地球全土に伝播しました。
それは三分間続き、その間に生まれた新生児に影響を与えました。
そう、かなめやテッサといったウィスパードと呼ばれる少年少女たちです。
彼女たちは決して膨大な知識を得たわけではなく、オムニ・スフィアを通じてどこかの未来から送られてくる別の精神波を受け取る能力を獲得したのでした。
ASなど数十年先の技術が世界に溢れているのは、こういった事情があったからです。
レモンは強まるイオタ波で精神がやられてしまい、ここから先はかなめとテッサだけで行きます。
ささやく者
瓦礫をどかす中、テッサがした話をレナードから聞く宗介。
レナードはこの世界が狂っていると考え、終止符を打つ計画を立てていました。
別の場所に新しいTAROSを建造していて、その力で過去に干渉して歴史を本来あるべき形に戻すというもので、そのためには触媒となるウィスパードを必要です。
しかもそのウィスパードはタウ波の情報を最初から最後まで受け取っている必要があり、それがかなめです。
そして、未来からウィスパードに情報を送っているのもかなめだとレナードはいいます。
かなめが異常に幸運なのは、彼女が特異点であり、ささやかれる者(ウィスパード)ではなく『ささやく者(ウィスパリング)』だからです。
レナードが過去に干渉すれば、かなめは普通の少女になって、平穏に暮らすことができます。
しかし、そこに宗介は存在しません。
二人の意見は対立したまま、脱出に成功。
決着は後日つけることにして、レナードは去っていくのでした。
乗っ取り
最深部には最古のTAROSがあり、白蝋化したような女性の死体が横たわっていました。
十八年前の被験者であり、彼女の残滓こそが精神波を放射するささやく者でした。
テッサはこれを破壊しようとしますが、その時、かなめは誰の声を聞きます。
それから人が変わったようになり、テッサの邪魔をします。
女性の死体は砕け、その女性の精神がかなめに移ったのでした。
後に女性はソフィアという名前であることが判明します。
別れ
宗介はレモンを見つけ、その後、奥からやって来るテッサとかなめの姿に安堵しますが、すぐにかなめの様子がおかしいことに気が付きます。
かなめは、テッサに銃を向けていました。
宗介はかなめを説得しますが話にならず、かなめはテッサ、宗介の順番に頭を撃ち抜きます。
しかし次の瞬間、宗介は目覚めます。
レモンがいうには、かなめに近づいた宗介が気絶しただけで、テッサも無事でした。
かなめはすでにいなくなっていて、レナードと合流していました。
撤退
精神波の影響がなくなり、ミスリルとアマルガムの戦いが始まります。
クルツは狙撃手であるカスパーを狙いますが、相手の思惑に引っ掛かり、逆に狙撃されてしまいます。
カスパーは宗介たちの前に現れますが、その時、瀕死のクルツから通信が入り、カスパーを外に何とかして引きずり出してほしいとお願いされます。
そこで宗介は交渉を持ち掛けてカスパーを外に出すと、クルツは信じられない距離から弾丸を命中させ、カスパーは死亡。
狙撃手がいなくなったことで宗介はレーバテインで前線に立ち、レナードのベリアルと対峙します。
ここで、新兵器の『妖精の羽』が披露されます。
それを使用することでレーバテイン周辺のラムダ・ドライバを一時的に無効化することに成功しますが、使えないのは宗介も同じです。
ラムダ・ドライバなしでもベリアルは強敵で、妖精の羽が止まるまであまり時間も残されていません。
クルツを置いて撤退するという苦渋の決断をし、ミスリルは撤退するのでした。
結末
疲弊するミスリルの一同。
クルツの死を知ってもマオは明るく振舞おうとしますが、やがて涙を流して悲しみます。
一方、かなめたちは建造中のTAROSがある場所、かつてミスリルの基地があったメリダ島に向かうのでした。
おわりに
これまでの謎が解かれる話ということで、かなりのボリュームです。
そして、いよいよラストが見えてきました。
まだまだ熱い展開が待っているので、必見です。
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