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『現世怪談 開かずの壺』あらすじとネタバレ感想!木原浩勝さんが集めた十六の実話怪談

harutoautumn
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念がうずまく三角の家!?寝室が突然ブラックホールに!?本当に届いた「恐怖新聞」!?この世には、理解を超えた怪しい「何か」がある。「新耳袋」「九十九怪談」著者が新たに蒐集した16の実話怪談!

Amazon商品ページより

本書に収録されている三角の家について、似た話を霜島ケイさんの作品で読んで気になっていたので、本書を手に取りました。

霜島さんの作品が収録されているのはこちら。

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文体が口語調なのでリーダービリティが高く、あっという間に読めてしまいます。

読めば分かると思いますが、最初と最後の話が関連していて、二つを読むことで深みが生まれるのもポイントです。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

三角の家

私は事務所の引っ越しを考えていて、物件を探していました。

様々な条件をつけると良い物件がなかなか見つからないですが、そんな時、近所の人から良い物件を紹介してもらいます。

私は思いがけないことに喜びますが、その物件の持つ異様さが次第に浮かび上がり、思わぬ目に遭うことになります。

予兆

女子大生の私には姉がいて、彼女は結婚をしてすでに家を出ています。

姉の部屋はそのまま残されていて、そこには日本人形が置かれていました。

叔母からもらったもので、ある日、姉の部屋から吹くはずのない風を感じますが、それが日本人形に起因していることが後になって分かります。

黒い部屋

私は友人に誘われ、改築が終わった家に招待されます。

夜、ゲストルームに案内されますが、そこには部屋の中と外を繋ぐように床にガムテープが張られていました。

何の気なしに剥がしますが、それが不幸の始まりでした。

ラブホテル

私の独身時代の話。

まだ結婚する前の妻とラブホテルに行きますが、部屋には場所にそぐわない神社のお札があり、違和感がありました。

そして違和感だけでなく、おかしな現象として二人に襲い掛かります。

良い人形

私は小さい頃、友人たちとお人形遊びをよくしていました。

その中でもエッちゃんという友人は特別な人形を持っていて、演技も上手く、遊びの中心にいました。

ある日、いつものようにお人形遊びをしていると、エッちゃんの異変に気が付くことになります。

ボウリング

私が子どもの頃、ボウリングが流行っていて、親からおもちゃのボウリングセットを買ってもらいます。

ところがピンを一本だけなくしてしまい、私はこともあろうか位牌をピン代わりに使うことを思いつきます。

非常に罰当たりなことですが、その後、不思議なことが起きます。

宿題

三十年前の話。

私は娘の宿題を見ていました。

干渉せず見守っていましたが、ある時、娘は宿題中に居眠りしてしまい、寝ながら何かを書いていました。

器用なものだと私は感心しますが、書いてある文字を読んで驚きます。

遺品

とても寒いある日、結婚して家を出た姉から私のもとに電話がきます。

指示したものを宅急便で送ってほしいという内容で、指示されたものはどれも亡くなった父親の遺品でした。

理由を聞かされずモヤモヤする私ですが、次第にその意味が分かってきます。

悪ふざけ

私が二十歳過ぎの頃の話。

住んでいる土地に娯楽はほとんどなく、友人たちと地元の神社で悪ふざけをします。

その後、飲み屋に行って騒ぐわけですが、ここで怖い出来事がありました。

石つぶて

私は田んぼの草取りをしていて、日が暮れるとそれを終えて帰路につきます。

道中、会う人たちに声をかけますが相手の反応がいつもと異なっていて、子どもたちに至っては石を投げてくる始末。

私は怒りすら覚えていましたが、相手がそのような反応をした理由を後になって知ることになります。

『恐怖新聞』

私の息子が小学生の頃、マンガに夢中で同じ本を何度も読んでいました。

その中で、恐怖新聞というものが怖いということを私は教えてもらいます。

ここで私は悪ふざけを思いついて実行しますが、それが思わぬ出来事に繋がります。

習字

私の家には掛け軸があり、私はある日、めくると一枚のお札が貼ってあることに気が付きます。

父親に聞くと、お化け封じだから触るなと怒られ、それからしばらくは何もありませんでした。

ところが時間が経ち、学校から習字の宿題を出された時、私は例のお札を宿題に活用することを思いつきますが、それが思わぬ出来事を引き出してしまいます。

水槽

私は小さい頃から他の人は見ない幻想を見る性質がありました。

それは水槽に関係するもので、親などに説明してもまったく理解してもらえません。

ある日、学校の遠足で水族館に行くことになり、そこで同様の幻想を見ますが、今回はここだけでは終わりませんでした。

ぶどう畑

私は博多の出身ですが、結婚を機に夫の実家がある山梨に引っ越します。

新しい環境は喜ばしいことがありつつも、いつまで経っても冬の寂しいぶどうの木が立ち並ぶ風景には慣れることはありませんでした。

それから十五年後、その風景も気にならなくなってきた頃、娘の塾への送迎で車を運転していたところ、不思議な現象に遭遇します。

イスタンブールの壺

私が商談でイスタンブールを訪れた時のこと。

商談先で、私は応接室に飾られた壺に興味を示します。

先方の社長いわく、「死者の入った壺」だということでますます興味が募りますが、壺の特異性が次第に明らかになります。

『三角の家』で描かれた物件について、大家側から描いた話。

どのようにしてあの物件が建てられたのか。

『三角の家』の私から見た異様な行動は、どのような大家の心理状態から生み出されたのか。

関連性が見えてくることで、より恐怖が増す内容になっています。

感想

誰にでも好きな一編が見つかる

本書には十六の実話怪談が収録されていますが、登場人物やシチュエーションは様々です。

性別、年齢、時代が違うことにより描かれる恐怖、読者に与える印象が大きく変わります。

そのため老若男女問わず自分で経験がある、あるいは共感しやすい一編がまず一つは見つかるのではないかと思います。

加えて一編ごとの長さにバラツキがあるものの、短いと十ページにも満たないショートなものもあります。

そのため読みやすく、気軽にサクッとホラーに触れられるあたりも良かったと思います。

濃淡がある

僕は『三角の家』目当てで購入したので、それと呼応している『壺』が面白くてとにかく大満足です。

一方、その他の短編に目を向けてみると、上述した作品に比べて淡く、印象に残りにくいと感じました。

面白くないというよりも、毒にも薬にもならない感じです。

実話怪談は真偽はどうであれば実際のことを題材にしている以上、フィクションに比べると地味目になることは避けられませんが、その点がやや消化不良でした。

おわりに

久しぶりにハードカバーサイズの本を読みましたが、それもあってかとても楽しめた一冊でした。

三角の家の魅力がさらに確認できて、他でも読んでみるつもりです。

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