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『AΩ 超空想科学怪奇譚』あらすじとネタバレ感想!小林泰三が送るハードSFホラー

harutoautumn
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大怪獣とヒーローが、 この世を地獄に変える。

旅客機の墜落事故が発生。
凄惨な事故に生存者は皆無だったが、諸星隼人は一本の腕から再生し蘇った。
奇妙な復活劇の後、異様な事件が隼人の周りで起き始める。
謎の新興宗教「アルファ・オメガ」の台頭、破壊の限りを尽くす大怪獣の出現。
そして巨大な「超人」への変身――宇宙生命体“ガ”によって生まれ変わり人類を救う戦いに身を投じた隼人が直面したのは、血肉にまみれた地獄だった。
科学的見地から描き抜かれた、超SFハード・バトルアクション。

Amazon商品ページより

小林泰三さんの超大作SFである本書。

二〇〇四年に文庫として出版されたものが改訂されました。

年代だけ考えるとある程度の古さがあるのですが、読んでみるとびっくり。

重厚で息もつけないような展開に翻弄され、最後まで心を鷲掴みにされてしまいました。

以下は本書に限らずですが、SFに関する小林さんへのインタビューです。

著者インタビュー

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

事故

諸星沙織はとある公民館を訪れます。

そこには、事故を起こした飛行機に乗っていた人の遺体が安置されていました。

飛行機には夫の隼人が乗っていて、別居中だった沙織は連絡を受けて駆け付けたのでした。

強烈な匂いの中、指紋から隼人のものと思わしき遺体を見つけます。

しかし遺体には左腕が二本あり、どう考えても異常です。

異常な死体は他にもあって、そちらを確認すると、異常さは増していました。

遺体は修復され、まさに隼人そのものでした。

そして彼は目覚め、一同を驚愕させます。

プラズマ生命体

ここで場面が変わり、ガという謎の生物が視点となって描かれます。

体が高温のプラズマと磁場で形成されていて、人間とは明らかに異なります。

ガは一族の掟を破ったことで、地位がとことんまで落ちていきます。

そんな中、ガにとある任務が与えられます。

それは『影』の破壊でした。

危険な任務ですが、成功すればガには大変な栄誉が与えられ、今の境遇から脱することができます。

ガに選択肢はありませんでした。

影を破壊するために行動を開始し、その中で隼人たちを乗せた飛行機にぶつかり、物語が交錯します。

融合

ガは影に逃げられ、多くの人間の命を奪ってしまいます。

戻っても彼を待っているのは無であり、できることは一つしかありません。

ガは影を追うために、この環境に対応することを目的にほとんど死にかけていた隼人の体に寄生。

彼の体のほとんどを再構成し、彼の意識を残したまま共存する道を選びます。

意識を取り戻した隼人は自分の身に起こったことが理解できませんが、すぐにそれどころではない事態に巻き込まれていきます。

感想

SFとホラーの見事な融合

本書は小林泰三さんならではのエッセンスが満ち溢れています。

『アリス殺し』にあるような言葉遊び、理解できない奇妙さではなく、理解を超えて暴力的にまで昇華された恐怖です。

この要素はまさにホラーです。

一方で、ガをはじめとしたプラズマ生命体を描くパートはSFであり、しかもこの二つが見事に融合しています。

読み応えはもちろんだけれども、リーダビリティも抜群。

小林さんのファンはもちろんですが、そうでない人の一冊目にもオススメできる。

それくらいの超大作です。

宗教観のプラス

本署には聖書に関係するものが多く登場します。

これが本書の怖さ、奇妙さに拍車をかけていて、独特な読み応えに一役買っています。

読んでいて、どことなく気持ち悪い。

でも面白くて、顔をしかめてしまうけれども、読まないといけない衝動に駆られてしまう。

この感覚は小林さんの作品の中でも群を抜いていて、長年愛される理由をここに証明してくれました。

おわりに

久しぶりに、読了後すぐに二度読みしてしまいました。

それくらい衝撃読みしてしまい、良い意味でじっくり楽しむことを忘れていました。

小林さんの偉大さをまた知らせてくれた一冊でした。

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