『安達としまむら11』あらすじとネタバレ感想!色々な夏を描くシリーズ第十一弾
安達としまむら、二十二歳。私は今、真っ赤になった安達の右足を掴んで眺めていた。次はどこにキスするのがいいかな。
なんでこんなことになってるんだっけ。夏の暑さで常識が脱水症状を起こしてるのかもしれない。……あ、旅行の計画を立てるはずだったんだ。「ところで、安達は旅行楽しみ?」
「ほほふぇ? りょほー?」小学生、中学生、高校生。夏は毎年違う顔を見せる。こうして同じ人と、同じ時間を、二人で過ごしていたとしても。
Amazon商品ページより
そんな、夏を巡る二人のお話。
シリーズ第11弾となる本書。
前の話はこちら。
本書では主に各年代のしまむらが描かれ、そこに関わる人とのやりとりが見えてきます。
安達との絡みは少なめですが、その分、ちゃんと濃厚なので、二人成分が足りないということはありませんでした。
この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。
核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。
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あらすじ
黒い夜には白い星があり
安達としまむらが22歳の時の話。
何がきっかけになった分からないが、『唇以外の場所にキスしてどれくらい相手を赤面させられるかゲーム』をすることになった安達としまむら。
ただ二人がイチャつくだけの話です。
Never8
しまむらが小学生の時の話。
夏休み、しまむらは小学校のプールに向かいます。
この時の彼女の親友は樽見で、今では見ることのできない二人の仲が良い光景が見られます。
little ancestor
しまむら母とヤシロが買い物のために一緒にスーパーに行く話。
おおらかで適当なしまむらは流していますが、ここではじめてヤシロが知我麻社(ちかまやしろ)という名前だと分かったり、彼女の生態が明らかになります。
元から理解を超えた存在だと思っていたヤシロですが、やはりその認識で間違いないことが分かるエピソードです。
Ever15
中学生のしまむらは、分かりやすく反抗期を迎えていました。
母親に無断で外出したしまむらは、家から離れた橋の下にあるバスケットゴールでシュートの練習をします。
すると、和服を着た見知らぬ女性がベンチに座ってしまむらのことを見ていました。
その時は少しの会話で終わりましたが、以降も和服の女性は同じ場所に現れ、そこからなぜかしまむらがシュートを教えることになります。
有限ループの彼方へ
日野と永藤の話。
永藤は家で水筒を見つけたことで遠足に行きたい気分になり、しかし暑くて日野の家を訪れるという、奇行を見せます。
いつも通りの、安定して満たされている二人を見ることができます。
Summer18
三日会っていないことで寂しさが募った安達は、急遽、しまむらの家を訪れます。
勉強会という名目で家を訪れたわけですが、もちろんそれだけで終わるはずがなく、二人だけの甘い時間が流れます。
安達だけでなく、しまむらから安達への気持ちもまた大きくなっていることが分かるエピソードです。
別に夏とか関係なかった
ヤシロに似た生き物と遭遇したしまむら妹の話。
Remember22
二十二歳の夏。
安達としまむらは観光地として有名な町を旅行で訪れていました。
駅の改札を出ると人力車が待っていて、車夫はなんとしまむらの高校時代の先輩でした。
二人は人力車に乗ることになり、安達の嫉妬心に火がつきます。
感想
安定した関係
すっかり恋人らしくなった安達としまむら。
安達がしまむらを想う気持ちは揺らいでいませんが、これまではそこまでしまむらが安達に執着しているようには見えませんでした。
ところが本書では、安達を失うことに胸が潰れそうなほどの気持ちを抱くようになっていて、これまでよりも双方向な関係になったんだなと、しみじみしてしまいました。
百合成分も多めで、シリーズを通して読んできた読者にとってはご褒美な内容が多かったと思います。
伝わりにくいエピソードもある
僕は読んでいて今一理解できないエピソードがあり、それは入間人間さんの他の作品のキャラクターが出ていることが原因であることが分かりました。
分からなくても問題はありませんでしたが、読むからにはちゃんと理解して読みたい。
若干ですがモヤモヤした気持ちが残りました。
これから本書を読む人は要注意です。
おわりに
ついに次で最終巻(予定)です。
いつまでも読めると勝手に思うほど安定していたシリーズだったので、寂しさは確かにあります。
一方で、二人が安達としまむらが幸せになるところをちゃんと見届けたいという思いもあるので、発売を楽しみにしたいと思います。
次の話はこちら。
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