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『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん5 欲望の主柱は絆』あらすじとネタバレ感想!

harutoautumn
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閉じこめられた(継続中)。 まだ僕は、まーちゃんを取り戻してはいない。外界と完全遮断した密閉屋敷では、家族を殺人犯として疑い合う異常な環境が生み出されていた。もちろん、その最有力候補は、家族ですらない部外者の僕である。 わはは。…… さて、それはさておき。 依然としてこの屋敷に助けは来訪していない。無力すぎる脱出への工作も終わり、食糧も底をつき、大江一族の疑心と嫌悪が頂点に達した時…… ついに伏見の姿まで消えた。いよいよ、華の全滅に向かって一直線、なのかなぁ。うーむ、まーちゃんが恋しい今日この頃である。

Amazon商品ページより

シリーズ第五弾となる本書。

前の話はこちら。

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前回からの続きで、ますます謎が深まる事件の解決編になります。

事件が解決して解放されるのか。

そしてマユとの関係を取り戻すことができるのか。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

攻撃

冒頭、僕は停電の中、何者かに攻撃されます。

標的は左腕で、肘を折られてしまいます。

痛みで気を失い、気が付くと地下室にいました。

なぜか右腕も折られていていました。

状況が分からず、誰も地下室を訪れません。

僕は痛みと戦い、しばしば意識を夢に向けながら時間を過ごします。

脱出

しばらくして僕は扉が開けられることに気が付き、地下室を脱出します。

最初に会ったのは使用人の菜種で、彼女は当然驚いています。

僕を閉じ込めたのは、この家の主人である耕造が多数決をとった結果でした。

桃花は音沙汰なく、潔も部屋にいないということで、不安な状況は続いています。

僕は状況を整理しようと、みんなの食堂に向かいます。

状況整理

菜種同様、一同が僕の登場に驚きます。

耕造に代わって湯女がここまでの状況を説明してくれます。

僕が倒れているところを発見すると、茜が残る右腕を折って地下室に閉じ込めたのでした。

ここで茜の所業と特にお咎めなしで、左腕を折った人物は当然名乗りません。

地下室は鍵を閉めて、その鍵は耕造が持っているはずですが、何者かが開けて僕が出てくるのを手助けしたことになります。

状況は依然として危険をはらんでいて、僕は柚々と合流して事件解決に向けて動きますが、事件はこれだけでは終わりませんでした。

感想

クローズド・サークル

本書は前巻から引き続き、クローズドサークルな状況です。

しかも僕と柚々は住人たちから敵視されていて、証拠も動機もなく犯人に仕立てられそうになり、まさしく四面楚歌の状況です。

かつ僕の両腕は使い物にならず、柚々に積極的な行動を期待するだけ無駄。

かなり劣勢な状況に追い込まれているので、ここからどう解決に持ち込むのだろうと、かなりワクワクしました。

あと僕は本当によく怪我するなと、変な感心をしてしまいました。

驚きの結末

終盤になって事件の真相が明かされますが、これはかなりの驚きと恐怖がありました。

そういう意図を持った事件があるのかと、とんでもない衝撃でした。

トリックというよりも、動機の部分ですね。

通常のミステリではまずお目にかかれない動機なので、真実が明かされている時は驚きの連続でかなり興奮しました。

おわりに

マユが出てこなくてもちゃんと壊れた人物ばっかりだったので、本当に登場人物の層が厚いと感じさせてくれた話でした。

次巻からは再びマユが登場するので、なんだか日常がかえってくるなという謎の安心感がありました。

まあ、安全な話になるはずもないので、安心している場合ではありませんが。

次の話はこちら。

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