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『PSYCHO-PASS サイコパス3〈A〉』徹底ネタバレ解説!あらすじから結末まで!

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魂を数値化する巨大監視ネットワーク・シビュラシステムが人々の治安を維持している近未来。刑事たちは日夜、犯罪に手を染める前の“潜在犯”を追う。難民や物資を輸送するドローンの墜落事故現場を調査する新人監視官・灼と炯は捜査をすすめるうち、事故の背後に、何者かが仕掛けた巧妙な犯罪の影を感知…。正義と法の価値を問う、物語の幕が上がった。TVアニメ3期のノベライズ第一弾!!

【「BOOK」データベースより】

2012年にスタートした『PSYCHO-PASS サイコパス』のシリーズ第三弾で、本書はアニメのノベライズになります。

魅力は3になってもさらに加速し、より僕らのいる現実にもあり得そうな未来が描かれていて視聴するたびにドキドキします。

一方で、今までよりも政治的な内容など話が複雑になっていて、登場人物の名前など含めてアニメだけではなかなか覚えられなくて困っていました。

そこで本書の出番です。

物語の概要はもちろんのこと、各登場人物の心情やこの世界の置かれた状況など細部までしっかり描かれているので、アニメの補完以上の面白さが詰まっています。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

ネタバレになりますので、未読の方やアニメ未視聴の方はご注意ください。

あと、記事中では登場人物の名前を読みやすい名字、名前のいずれかにしているので、特に統一していません。

ご了承ください。

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サイコパス3とは?

ここではサイコパス、サイコパス2を視聴済みの前提でサイコパス3について簡単に説明します。

忘れてしまったという方は、こちらをご参照いただくと思い出せると思います。

 

2014年に放送されたサイコパス2から五年、その続編として登場したのがサイコパス3です。

アニメ公式サイトはこちら

詳しい内容は後述しますが、物語は公安局刑事課一係に慎導灼(しんどうあらた)と炯(けい)・ミハイル・イグナトフという二人の新人監視官が配属されるところから始まります。

前作まで登場していた人物も引き続き登場しますが、みんなバラバラになっています。

朱はなぜか監獄のような場所に閉じ込められ、美佳は出世して刑事課の課長についています。

執行官も2の頃から大部分が入れ替わり、残っているのは雛河だけ。

その他にも懐かしい人物が数多く登場しますので、その都度ご紹介したいと思います。

本作では『正義と法の価値』が問われます。

シビュラシステムが支配する日本において、新人監視官の二人は己の正義を信じ、古臭いと言われようが地道な捜査を繰り返し、そこには『刑事』としての信念があります。

期待を裏切らない物語になっているので、アニメ版含めてお楽しみください。

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あらすじ

第一章 ライラプスの召命

新人監視官

慎導灼と炯・ミハイル・イグナトフは監視官としての適性を見出され、公安局刑事課一係に配属されます。

二人は唯一無二の絆で結ばれた親友であり、とある目的のために監視官になりました。

配属初日、事故が発生し二人は現場に向かいます。

日本は難民出身の外国人を受け入れていて、九州北部に造成された難民特別居留地、通称『出島』に移民者を過酷な状況で輸送していましたが、その大型輸送ドローンが墜落したのでした。

監視官二人が現場に到着すると、刑事課課長の霜月美佳、そして部下となる四人の執行官と対面します。

雛河翔は『2』の頃からいましたが、今回から新たに廿六木天馬(とどろきてんま)、入江一途(いりえかずみち)、如月真緒が登場します。

彼らは新人監視官を信用しておらず、値踏みするような態度をとりますが、灼も炯も気にせず任務に移ります。

事件

炯は天馬と入江を従えて入国者の様子を見て、灼は翔、真緒を従えて墜落した機体の調査を行います。

灼は調査の中で、墜落した大型輸送ドローンを運行させているハイパー・トランスポート社の会計士だった旭・リック・フェロウズの安否が分かっていないことを知ります。

灼は高度な共感能力を持ち、それを用いてリックのメンタルトレースを行います。

その結果、リックが墜落以外の理由で亡くなっていることが分かり、事件の可能性が出てきました。

一方で、メンタルトレースをすることによって精神を消耗し、相手が死者の場合、こちらに戻ってこられない危険性があることが判明します。

唯一、炯だけが灼のロープを握り、こちら側に戻れるラインを見極めることができました。

その後、灼と炯はハイパー・トランスポート社の上級役員でリックの上司にあたる与根原と会い、問答無用でドミネーターを向けますが、与根原の犯罪係数に問題はありませんでした。

与根原の反応から事件に関与していることは間違いないのに、犯罪係数に問題がないことから、別の人間の事件への関与も考えられました。

黒幕の存在

美佳のもとにハイパー・トランスポート社から抗議がきて、美佳は灼と炯を厳重注意します。

しかし二人は反省しておらず、規則の範囲内で捜査を続けます。

分析官である唐ノ森志恩の調査の結果、ドローンの墜落は複合的な要因による事故だと判断されました。

しかし、事故を捉えた映像の中に明らかに事故を予期したものがあり、灼のメンタルトレースからもその人物が事故を仕組んだことが判明します。

次に灼たちは被害者の妻・アーディレから話を聞きます。

家からはリックの隠したデータが見つかり、解析の結果、それはハイパー・トランスポート社の給与情報と住宅ローンの管理表でした。

そもそもこの帳簿の管理者は与根原と同社顧問の些々河哲也で、二人は同じ地区と大学の出身でした。

もし与根原が主犯であれば、その弱いメンタルでは色相が無事で済むはずもなく、些々河が関与している可能性が浮上します。

さらに事故原因を調べた結果、大勢が事故に加担し、かつ全体像を知らなければ自分は関係ないと思い、色相にも影響がないという仮説に辿り着きます。

そして、リックが告発しようとしていたハイパー・トランスポート社の不正についても暴きます。

サブプライム・ローンの再来

ここで登場するのがサブプライム・ローンです。

本作中では大昔に存在した低所得層向けの高金利住宅ローンのことで、これによって所得に関係なく誰でも住宅を持つことができました。

そして、住宅はすぐに値上がりするため、売っては儲けて新たな家を建て、家が乱立します。

銀行は貸し倒れを防ぐために多数の住宅ローンを証券化し、金融商品に作り変えます。

格付け会社はこの証券を信用できると評価し、投資会社は儲けられると確信して購入します。

その結果、異常な状態になっても人々は止まらず、ある日、バブルがはじけ、世界経済が大打撃をうけます。

些々河と与根原は、シュビラ社会でこれを再現したのでした。

しかし、二人の犯罪係数に問題はなく、証拠は帳簿だけと犯罪の立証はかなり難しい状況ですが、灼と炯は刑事としての信念を貫き、監査機関にリークして状況を動かします。

結末

ハイパー・トランスポート社に監査が入り、些々河は与根原を見限り、与根原は逃れる方法を提供してくれるという廃棄区画に向かいます。

しかしそれは全くの嘘で、その業者は与根原の体を売り払おうと考えていました。

一方、廃棄区画で生まれ育った入江が与根原のいそうな場所を情報提供し、乗り込んで制圧します。

ところが一足遅く、与根原はすでに死亡していました。

美佳は些々河を追わないよういいますが、灼と炯は命令を無視して空港に向かいます。

二人は執行官を置いて些々河を追いますが、行く手を二人の男が阻みます。

どちらも体術に優れ、途中から乱入した天馬と入江でも全く歯が立ちません。

その後、二人はかつて一係にいた宜野座伸元と狡噛慎也で、今は外務省・行動課・特別捜査官として活動していることが判明します。

些々河は、外務省によって確保されていました。

二人は国内の事件を刑事課に任せると、狡噛は些々河の名刺をくれます。

そこには狐のシンボルがあり、他にも狐がいると狡噛は警告するのでした。

これが、灼と炯が目指す道の第一歩となるのでした。

裏側

これらの事件の裏側で活動する人物も登場します。

例えば大型輸送ドローンが墜落した瞬間を撮影し、灼がメンタルトレースした人物。

彼の名前は梓澤廣一といい、様々な事件で暗躍しています。

彼の側には小畑千夜という女性もいますが、二人の目的や正体はよく分かっていません。

梓澤はファースト・インスペクターと呼ばれていますが、その意味についてはまだ語られていません。

 

それ以外にもビフロストのコングレスマンと呼ばれる人物が三人登場します。

代銀遙熙(しろがね はるき)、裁園寺莢子(さいおんじ きょうこ)、法斑静火(ほむら しずか)。

それぞれが莫大な富を持ち、経済をゲームのように動かして行きます。

静火は父親にここに世界の真実が隠されていると教えられやってきました。

命を賭す死のゲーム。

このやりとりが何を意味するのかも、この時点ではよく分かっていません。

第二章 ヘラクレスとセイレーン

選挙

都知事が任期を終え、シュビラは新たな二人を選出します。

ヘラクレスという昔のリングネームで選挙に参戦した薬師寺康介。

子役からアイドルになり、二十代前半にして選挙に参戦した小宮カリナ。

どちらも絶大なる人気を誇り、選挙は盛り上がりを見せています。

そんな中で事件が起きました。

類似点

脳科学が専攻の教授・土谷荒城がホテルから落下し、死亡。

公安局が捜査に乗り出します。

灼のメンタルトレースの結果、前回のドローン墜落事件と類似した点を見つけ、何者かの策略を感じ取ります。

土谷はカリナのメンタルケア・スタッフで、灼と入江はカリナに、炯と天馬は薬師寺に話を聞きます。

カリナは美しく魅力的ですが、話を聞く中で意思の強さやメンタリストとしての才能が感じられ、犯罪者であれば手強いと灼は分析します。

一方、薬師寺との面会の中で、薬師寺陣営に天馬の親族がいることが判明します。

二人いて、天馬の過去と未来の姿と同時に立っていると表現されているので、父親と息子である可能性があります。

手がかりが乏しく、灼はカリナをメンタルトレースしますが、突然倒れてしまいます。

それはメンタルトレースの副作用で、何らかの理由でこちらに戻る術を失ってしまったことを意味します。

幸い、炯のおかげで灼は戻ってくることができ、カリナに何かがあることを知ります。

一方、両陣営から猛抗議を受け、美佳は頭を悩ませますが、狐を狩るために二人の監視官に捜査を続けさせます。

ここで灼と炯の過去が明かされます。

かつてある事件が起き、炯の兄・輝(あきら)・ワシリー・イグナトフが殺害され、灼の父親・篤志が命を落としました。

事件は未解決のまま迷宮入りし、残された手がかりは篤志が残した自分の名前と狐のエンブレムが描かれた一枚の名刺だけ。

狐と呼ばれる犯罪者がいることを知り、灼と炯は真実を求めて公安局刑事課を目指したのでした。

おわりに

新人監視官二人の魅力、信念などは本書で大体把握できたと思いますが、執行官に関してはまだ心を開いている段階で、これからの活躍に期待といった感じです。

まだまだ先の展開が読めない状態なので、ぜひ最後まで追いかけたいと思います。

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