徹底ネタバレ解説!『フルメタル・パニック!5 終わるデイ・バイ・デイ(下)』あらすじから結末まで!
密林を、二機のASが駆け抜ける。深い緑に白と黒のコントラストが踊る。メリダ島基地に帰還した宗介に上官クルーゾーがAS戦を挑んだ。白の超兵器アーバレストと漆黒のM9。圧倒的なまでの技術の差。だが、勝負は宗介の完膚なきまでの敗北に終わった。「“存在しない技術”が制御できない!」憤る宗介を挑発するように、さまざまな思惑を秘めテロリストが破壊の行進を開始した!一方、東京。残されたかなめは、正体不明の尾行者の影に怯えていた。気配は、第二の護衛「レイス」か?それとも新たな暗殺者のものか?不安と絶望に蝕まれた彼女の心に、あまりにも危険すぎる決意が生まれようとしていた!宗介とかなめに、試練の時が訪れる。彼らは、ふたたび出会えるのか?人気シリーズ、待望の最新刊。
「BOOK」データベースより
『終わるデイ・バイ・デイ』の下巻となる本書。
前の話はこちら。
上巻の苦しい展開から一転、爽快感のある熱い展開が待っています。
もちろんそこに行き着くまでに大変なことは多々ありますが、その分、熱くなること間違いありません。
この記事では、そんな本書の魅力をあらすじや個人的な感想を交えながら書いていきたいと思います。
ネタバレになりますので、未読の方はご注意ください。
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戦闘開始
黒いM9のクルーゾーに対して、宗介はアーバレストで迎えうちます。
クルーゾーのM9はとてもASとは思えないような人間的な動きでアーバレストを圧倒します。
途中からは実戦で使う武器を使用した戦いになりますが、これはテッサが承認したもので、アーバレストの力を引き出すためのものでした。
宗介は命の危機を感じ、ラムダドライバを発動させようとしますが失敗。
強い衝撃によって気絶してしまいます。
嫌悪
宗介は目を覚ますと、先ほどの戦いが実験だったことを伝えられます。
そしてクルーゾーからは、宗介がアーバレストのことを嫌悪していることを見抜かれてしまいます。
搭乗者の気持ちが機体に反映される。
宗介はそのことを考えさせられますが、すぐに解決する問題ではありませんでした。
一方、クルーゾーとマオが知り合いであることが判明。
さらにクルーゾーは戦死したマッカランとも知り合いで、良好な関係を築いていたことが分かりました。
ミスリルの他の傭兵たちからすればいけ好かないクルーゾーですが、精神的にも実力的にも非常に優秀である様子が描かれています。
決意
宗介と連絡がとれなくなり、心配になったかなめは宗介のマンションに行きますが、そこはすでにもぬけの殻でした。
そして翌日、担任の神楽坂のもとに宗介の退学届が送られていたことが判明します。
しかし、かなめは諦めるつもりなど全くなく、まずは自分の置かれた状況を把握するために動きだします。
すぐに行き詰ってしまいますが、夜の街で男に声を掛けられると、かなめの頭の中であるアイディアが浮かびます。
かなめは自分から男をラブホに誘うと、スタンガンで気絶させます。
それから発信機のついていそうな衣服全てを脱ぐと、バスローブを羽織ってビルの屋上に出ます。
そこで怪しい男を見つけて電気銃で落とすと、相手がミスリルの人間であることが判明します。
しかし、すぐに中国語を話す襲撃者に撃たれ、倒れてしまいます。
かなめは逃げ出しますが、機転を利かせて相手を欺き、電気銃で気絶させることに成功します。
しかし、それだけでは終わりませんでした。
次に現れたのはテッサの兄・レナードでした。
襲撃者は起き上がると、レナードと言い争いをしますが、レナードの護衛についていた人間サイズのAS『アラストル』によって殺害されてしまいます。
かなめはレナードを非難しますが、宗介も同類だと反論。
うまく言い返せないかなめにキスをし、その場を立ち去るのでした。
その後、ミスリルの人間は変装をしていて、生きていることが確認できました。
かなめは宗介に会いたいという気持ちを再確認し、ミスリルの人間『レイス』と共に行動を開始します。
対話
宗介はアーバレストに搭載されたAI『アル』と会話します。
会話しているように見えても所詮は機械。
宗介はそんな風に考えていましたが、アルは自分の作ったバニが亡くなったことを知らさせると動揺を見せます。
それから、アーバレストの本領を発揮できないのは搭乗者である宗介にも原因があることを訴えかけます。
アルは『直感』というAIらしからぬ言葉をいい、生前、バニが遺していったメッセージを伝えます。
アルはただのAIではなく、これから様々な感情を学ぶ宗介のパートナーだといいますが、宗介にはそれがうまく理解できませんでした。
潜入
香港にヴェノムと同型のASが出現します。
通常の軍隊では対処できないため、ミスリルが対応することに。
まずは情報を集めるために、宗介とマオ、ヤンが香港に潜入します。
現地で情報部のギャビン・ハンターと合流すると、状況を整理します。
ASの潜んでいそうな場所を割り出すと、宗介とマオは清掃会社の社員を装って捜索を開始。
ところが宗介は上の空でいたため、運転操作を誤って車で事故を起こしてしまいます。
殺気立っていた兵士たちは二人を捕えようとしますが、そこにヴェノムが現れ、宗介たちには目もくれずにどこかに行ってしまいます。
この件で宗介の起こした事故は不問となり、マオは宗介に気を引き締めるよう注意します。
ところが、宗介は全てがどうでもよくなってしまい、マオを置いてどこかに行ってしまいます。
一方、ヤンたちは、相手の隠れ家の一つを発見。
そこには『バタフシャンの虎の子へ。ツィムシャイのハミドラーに会え』というメッセージが残されていました。
宿敵
予定が早まり、潜入捜査を無視して作戦が始まろうとしています。
このメッセージは作戦本部にいるテッサたちに伝わります。
カリーニンがいうには、『バタフシャンの虎』とはアフガン・ゲリラの伝説的な司令官の異名で、その子どもの名前をカシムといいます。
つまり、このメッセージは宗介に宛てられたもので、テッサはマオに連絡をとりますが、そこで宗介がいなくなってしまったことを知ります。
その頃、宗介は当てもなく街を歩いていましたが、ある広告に例のメッセージが書いてあるのを見つけ、自分に宛てたものであることを理解します。
ハミドラーとは宗介の死んだ仲間で、元々電気屋をしていました。
このメッセージから、尖沙阻(ツイムシャツオイ)にいるアフガン人の電気屋に会えということが読み取れます。
指示通りに行くと、そこの店主から地図の一部を渡され、九龍(クーロン)公園の噴水に印がつけられていました。
そこに行くと携帯が落ちていて、次の指示がありました。
宗介はその指示に従ってある部屋に行くと、そこで待っていたのはベッドに横たわるガウルンでした。
四肢は欠落し、医療装置なくしては生きられない体になっていましたが、それでも生きています。
ガウルンは自分がアマルガムという組織に所属していたこと、香港での騒ぎは彼の独断であることを明かします。
そして、ガウルンはかなめが死んだといい、取り乱した宗介は銃でガウルンを殺害。
そして仕掛けてあった爆弾の爆発に巻き込まれますが、なんとか助かります。
復活
宗介のもとにアーバレストが届けられますが、乗るつもりはありませんでした。
しかし、そんな宗介を叱咤する声が聞こえます。
声のする方に立っていたのは、なんとかなめでした。
軽い傷などはありますが、宗介のよく知る彼女です。
かなめはニュースで香港にヴェノムが現れたことを知り、宗介がここにいると確信。
レイスを脅してここまで連れてきてもらったのでした。
かなめは宗介の事情を察し、黙っていなくなったことを許します。
一方、宗介の気持ちに火が灯り、再びアーバレストに乗るのでした。
相棒
クルーゾーたちは複数でヴェノムの対処に当たり、被害を受けながらも追い詰めていきます。
ところが、そんな彼らの前にさらに五体のヴェノムが現れます。
クルーゾーたちと戦っていたヴェノムは、ガウルンの命令で動いていた裏切り者で、五体のヴェノムはその駆除のために現れたのでした。
かなめを襲ったのはヴェノムに乗る裏切り者の弟で、すでに始末していました。
五体のヴェノムは、裏切り者のヴェノムもあっという間に撃破し、次なる標的はクルーゾーたちです。
ただでさえ手に負えないラムダドライバ搭載機が五体。
カリーニンは撤退を指示しますが、逃げきれそうにありません。
諦めかけたその時、ついに宗介が駆け付けます。
それでも一対五と圧倒的不利な状況に変わりはありませんでしたが、今の宗介には大した問題ではありません。
かなめの登場で吹っ切れ、アルと憎まれ口をたたき合いながらもラムダドライバを見事に操り、次々とヴェノムを撃破していきます。
戦闘が終わると、アルのことを相棒だと認め、かなめを迎えに行くのでした。
結末
作戦後、宗介はアーバレストを操れるのは自分しかいないことを盾に、上層部に立てつきます。
もちろん反発もありましたが、宗介の条件は承諾され、引き続き、かなめの護衛任務にあたることができるようになりました。
高校に戻っても、それはそれで大変で騒がしい日々ですが、それこそが宗介の望んだ世界でした。
おわりに
困難を乗り越え、宗介は傭兵としてだけではなく、人間としても一つ成長を果たしました。
かなめもまた自分の気持ちに気が付いたので、二人の関係にもさらに注目です。
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