フルメタル・パニック

『フルメタル・パニック!安心できない七つ道具?』あらすじとネタバレ感想!

戦闘ロボ、ついに覚醒っ!“常識なし”だの“朴念仁”だのといわれつづけたあの相良宗介が、硝煙と破壊の世界に別れを告げた!?熱でも出したか、いつになく人間らしく、女子大生との合コンにチャレンジ。短編集。

「BOOK」データベースより

フルメタ短編集シリーズ第七弾です。

今回も基本的にコメディ路線で、ちらちら登場人物の過去が明かされるなど、キャラクターの掘り下げも行われています。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

あらすじ

穴だらけのコンシール

陣代高校に都議会議員の速見伸彦が視察で訪れることになり、校長の坪井はある問題に悩んでいました。

それは宗介の存在です。

戦場育ちの彼の奇行は今に始まったことではありませんが、とても速見が好印象を持つとは思えません。

そこで坪井は、視察の一日だけあの手この手で宗介を学校から引き離そうと画策します。

身勝手なブルース

小野寺孝太郎は女子大生三人組との合コンを企画し、男子の面子として宗介と風間も連れていくことに。

三人ともボロさえ出なければ外見的にも整っているので、途中までは出来過ぎなほどうまく進行します。

しかし、問題が起きたのはその後でした。

ミイラとりのドランカー

陣代高校では明後日に芸術鑑賞会を予定されていて、鑑賞後は短い質問会があります。

劇団の演出家が非常に厳しいことで有名なことから司会は林水が担当することになりますが、芸術鑑賞会の前日になって林水が風邪で学校を休んでしまいます。

宗介やかなめはなんとしてでも林水に元気になってもらおうとお見舞いに行くことにしますが、林水の自宅ではたくさんの外国人が暮らしていました。

一方で、林水の姿は見当たりません。

林水不在の中で、謎に包まれている彼のプライベートが少し明かされます。

義理人情のアンダーカバー

かなめと恭子は不良に絡まれますが、阿久津万里によって助けられます。

彼女はなんと同じ陣代高校の生徒でした。

宗介はなぜか万里のことをよく知っていて、それは林水が送り込んだスパイが彼女の周辺にいるからだということが判明します。

ところが、スパイである前田は身の危険を訴えてきたため、宗介とかなめはその対応に追われることになります。

真夜中のレイダース

学校で鍋をつつく宗介とかなめ、椿と用務員の大貫。

かなめは切らした肉を買いに外に出て、帰ってきたところを何者かによって拘束されます。

相手は二人組で、三年前に盗んだ宝石を陣代高校に埋めていて、それを取り戻しに来たのだといいます。

かなめは無事解放されるのか。

宝石は本当にあるのか。

一悶着も二悶着もあり、やがてお決まりの結末を迎えることに。

老兵たちのフーガ

テッサはボーダ提督の策略によって予定をこじ開けられ、グアムで行われるパーティに強制的に参加させられることになります。

参加者は提督の海軍時代の旧友で、いずれも名のある退役軍人ですが、いかんせん素行が悪いことで有名で、以前参加したテッサにとってその時間は悪夢でした。

そこで宗介を護衛として連れ立って参加することにしますが、そこでも思わぬハプニングに遭遇します。

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感想

前巻に続き、コメディ色強めです。

今回は林水の素性が明らかになるエピソードが多いほか、ちょっと懐かしい阿久津万里の登場など見どころが満載になっています。

大貫さんのエピソードはもう鉄板すぎて、展開が読めて最高に面白かったです。

最後のテッサに関するエピソードについては、相変わらず十六歳の少女とは思えぬ気苦労をしていて、かなめのことを羨ましく思うのも当然だとちょっと可哀そうになりました。

その分、宗介とこうして二人しか知らない時間を過ごすのも、ある意味フェアでいいのかなと思います。

おわりに

かなりシリーズとして安定してきましたが、残すところあと二冊です。

だんだん寂しさを覚えるようになってきましたが、最後まで楽しみたいと思います。