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『マスカレード・ゲーム』あらすじとネタバレ感想!犯人を憎む遺族がホテルに集まる?

harutoautumn
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解決の糸口すらつかめない3つの殺人事件。
共通点はその殺害方法と、被害者はみな過去に人を死なせた者であることだった。
捜査を進めると、その被害者たちを憎む過去の事件における遺族らが、ホテル・コルテシア東京に宿泊することが判明。
警部となった新田浩介は、複雑な思いを抱えながら再び潜入捜査を開始する――。

Amazon商品ページより

シリーズ第四弾となる本書。

前の話はこちら。

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解決が見えない三つの事件。

刑事三人がそれぞれの事件を追っていましたが、容疑者の思われる人物たちがホテル・コルテシア東京に集結することが判明します。

偶然か、それとも故意か。

先が見えそうで、そんな読者の思惑を良い意味で裏切るあたりが、さすが東野圭吾さんでした。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

捜査

物語冒頭、刑事の新田浩介は入江悠斗という人物を調べています。

四日前、入江は自宅アパートで、ナイフで刺し殺されているところを発見されました。

彼は十七歳の時、トラブルの際に相手の学生を殴り、意識不明の状態にした前科がありました。

出所した入江は、幸いなことに就職先を見つけることができ、四年経過した今まで目立ったトラブルもありません。

新田の調べでは、最近の人間関係で入江を恨む人物は見当たらず、そうなると残された容疑者は絞られます。

被害者はすでに亡くなっている。

ということは、残された容疑者は被害者の遺族です。

アリバイ

新田は被害者の母親である神谷良子を当たります。

良子は入江の死亡を知っていて、一時は訴訟も考えていましたが、断念したのだといいます。

周囲から、時間の無駄だと説得されたからでした。

加えて良子にはアリバイがあり、入江を殺害することはできません。

最も疑わしいのに、犯人ではない。

新田の疑念が深まる中、管理官の稲垣から呼び出されます。

集結

新田が集合場所に向かうと、そこには同じく係長の本宮と梓がいました。

二人は別々の事件を追っていて、新田と同様、呼び出されていました。

間もなく事情が説明されますが、三人が追う事件には共通点があるのだといいます。

それは容疑者が、今回の事件の被害者が過去に起こした事件の被害者であり、いずれもアリバイがあることです。

さらにその容疑者たちは、示し合せたかのように近々ホテル・コルテシア東京に宿泊することが判明しました。

ここで生まれる可能性は交換殺人です。

遺族たちが結託して、それぞれが恨みがある人物とは異なる相手を殺害し、お互いにアリバイを担保したのではないか。

現時点ではその可能性が濃厚で、警察は早速ホテル・コルテシア東京に交渉して、再びホテルでの潜入捜査を開始しました。

感想

安定の面白さ

もう毎回のことになっていますが、東野さんの新刊が出ればすぐに買うのに、読み始めることには躊躇します。

どうせエンタメ重視の、リーダービリティを意識したそれなりの作品だろう、と。

大変失礼な先入観ですが、どれだけ良質な読書体験をしても、この感覚から始まります。

そして読み始めても、中盤くらいまではこの感覚が完全に抜け切ることはありません。

なぜなら自分の予想通りの展開になるからです。

しかし、東野さんは毎回、僕の調子に乗ったこの思いをしっかり粉砕してくれます。

エンタメ性が高く、リーダービリティも高いことはいつも通りでしたが、読者の予想を良い意味で裏切ることもいつも通りでした。

つまり面白いのです。

すでに七十歳近いことを知り、この方の才能や発想力はいつ尽きるのだろうと、恐ろしくなってしまいました。

キャラクターの成長

本書の話自体が面白かったのはもちろんですが、僕が一番読んでいて良かったのは、既存キャラクターの成長が感じられたことです。

特に物語の主軸である新田と山岸に対してです。

新田は係長になり、これまでの経験からただ自分を貫こうとする若手ではなく、一歩引いて対処できる冷静さを獲得していました。

そのおかげでホテル・コルテシア東京との交渉もすんなり進み、読者に新田がいれば何とかなるだろう、という安心感を与えてくれます。

次に山岸。

彼女もまたロサンゼルスでの鍛錬の成果が出ていて、ホテルマンとしても人としても一回りも二回りも成長しています。

この二人が組み合わさった時の安定感は抜群でした。

だからこそテコ入れとして梓が入り、良い意味で場を乱してくれます。

このキャラクター設定も巧みで、改めてずっと第一線を走ってきた東野さんのすごさを思い知らされました。

おわりに

面白いという言葉を小説に対してあまり使いたくないのですが、やっぱり面白いです。

この表現だと思えるくらい、シンプルに楽しんでほしい作品です。

シリーズを通して読んできた方であれば期待を裏切られることはありません。

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