Kindle Paperwhiteのデメリットは許容できるかどうかを解説!
読書に集中したい人にとって、読書だけができる『Kindle Paperwhite』(以下、ペーパーホワイト)がオススメです。
しかし少し調べた人であれば、ペーパーホワイトにデメリットが存在することをご存知のはず。
そのデメリットに対する不安を払拭せずには購入なんてできないですよね。
そこでこの記事では、購入して2年以上愛用してきた僕がメリット、デメリットを包み隠さずお伝えします。
メリット
① 紙の本に近い質感
ペーパーホワイト は E Ink ディスプレイを採用しています。
難しい説明は省きますが、簡単にいえばまるで紙の印刷物のように見えるということです。
液晶画面のようにバックライトを必要としないので、目に優しいのも特徴です。
実際に使ってみると、スマホのKindle アプリとの違いは一目瞭然です。
アプリだと所詮電子書籍という感じで、集中力がない日は目が字の上を滑っているような感覚がしました。
しかしペーパーホワイトでは、親しみやすくて文字が目に吸い付く感覚を体験できます。
② 目に優しい
ペーパーホワイトでは直接目を照らさないフロントライト方式を採用しているため、スマホのように光が直接目に届くことはありません。
そのため目に優しく、長時間の読書でも疲れにくいというメリットがあります。
スマホ、パソコンで日々目を酷使している人にとって朗報です。
ちなみに、初期設定の輝度だと暗めの室内では明るく感じる可能性もあるので、その際はグッと下げるとこのメリットが際立ちます。
電車などで読む分にもそれで十分です。
屋外で使用する際は、ある程度輝度を上げるとちょうど良いです。
③ スマホと変わらない軽さ
本体サイズは幅125×奥行174×高さ8.1mm(第11世代)で、 文庫本と比べるとこんな感じ。
文庫本に比べて一回り大きいので、女性や子どもなど手の小さい人だと片手で持つには少々厳しいかもしれません。
ペーパーホワイトの重量は205gで、伊坂幸太郎さんの『フーガはユーガ』の文庫本(340p)を測ったところ、二重カバー+帯込みで188gでした。
大体350~400pの文庫本と同じくらいの重さといえるので、片手で十分持てる重さです。
文庫本と違って片手でもページめくりは容易なので、利便性含めると文庫本に勝ります。
電車の吊革などで片手が塞がっている時にめちゃめちゃ便利です。
ただ両手が空いているのであれば、片方の手でペーパーホワイトを持ち、反対の手でページをめくるとより読書が捗るので、シチュエーションやお好みに合わせて使い分けるのがオススメです。
④ 充電が最大10週間持つ
見出しにある通りです。
フル充電の状態で、最大2か月以上持つという驚異の数字です。
僕はどちらかというとマメな方なのでそこまで魅力には感じませんでしたが、本当に充電が減りません。
カバンに入れっぱなしという人でも全く問題ありません。
おかげでスマホのKindle利用が減り、スマホの充電が長持ちするようになりました。
⑤ 上位モデルが手にいれやすい
ペーパーホワイトの上位モデルとしてOasis(オアシス)がありますが、値段が1万円以上あがるわりにそこまで機能が優れているというわけではなく、割高感がありました。
ところが、2021年11月に発売されるたKindle Paperwhite シグニチャーエディション がこの問題を解決してくれました。
ペーパーホワイトと違い、以下のような特徴があります。
フロントライトの明るさを周囲に合わせて自動調節可能な機能を搭載
容量は32GB
Kindleではじめて無接点充電(Qi)に対応
広告はつかない
接続方法はwi-fi
価格:19,980円
フロントライトの自動調整機能はオアシスにもあったので、上位機種という認識で問題ないと思います。
オアシス(29,980円~)に比べると10,000円以上安いので、上位機種を手軽に購入できるようになりました。
容量もペーパーホワイトの4倍あるので、主に漫画などで利用したい人はこちらの方が向いています。
⑥ 子ども向けのKindleもある
この記事を見ている人の中で、もしかしたらご自分のお子様用にと考えている人もいるかもしれません。
そんな人にオススメしたいのが『Kindle キッズモデル』と、そのペーパーホワイト版です。
違いは以下の通り。
Kindel キッズモデル | Kindle Paperwhite キッズモデル | |
価格 | 10,980円 | 16,980円 |
ディスプレイサイズ | 6インチ | 6.8インチ |
解像度 | 167ppi | 300ppi |
フロントライト | LED4個 | LED17個 |
バッテリー | 最大4週間 | 最大10週間 |
防水機能 | × | 〇 |
色調調節ライト | × | 〇 |
どちらでも読書に困ることはありません。
もし買って後悔したくないという人にはペーパーホワイト版をオススメしますが、子どもがはじめて持つ読書専用端末という意味ではKindle版でも十分だと思います。
このキッズモデルをオススメする理由は以下の通りです。
ゲーム、動画、広告などで気が散ることなく読書できる
日本や世界の名作など1,000冊以上読める「Amazon Kids+」が1年間使い放題
親が子供の読書状況を把握できるペアレンタルコントールに対応
一定時間を目標として、それを達成するとバッジが付与される
保護カバー標準添付
2年間限定保証付き。落として壊れたりしても、端末を返却すれば無料で取り替えてくれる
スマホで電子書籍を読むとどうしてもアプリやSNSなど余計なものが邪魔してしまい、読書が習慣として定着しません。
その点、Kindleであれば電子書籍専用リーダーなので、余計なものに気をとられる心配がありません。
Amazon Kids+の一年間無料期間が終了後、解約しても通常の『Kindle』としても使用可能なので、大人の方が通常のKindleではなくこちらを選択するのもありです。
一方で、複数のお子様が共用で使用する際、アカウント間の切り替えが面倒などの手間もあるため、ご家族の状況に合わせて選択する必要があります。
それから一年後、Amazon Kids+は自動更新され9,800円/年(プライム会員は4,800円/年)が課金されるので、継続する気がない人は解約をお忘れなく。
デメリット
① 白黒表示で、フルカラーの漫画や雑誌に不向き
僕が購入当時、ペーパーホワイトを買おうかどうか一番悩まされたのがこちら。
例えば僕が読んだ『この会社に好きな人がいます』という漫画。
表紙はこのようにカラーで、スマホのアプリであればこの通り表示されます。
ところがペーパーホワイトの場合、このようになります。
綺麗な絵を保っていますが、モノクロです。
これはこれでありで意外とすぐに慣れましたが、たまにカラーで見るといいなぁーと恋しくなります。
そこで僕の場合、漫画は紙で購入、もしくはスマホのアプリで見ると割り切りました。
だからペーパーホワイトは小説専用です。
もちろん小説の表紙も白黒なので、ライブラリで一覧にするとコレクターとしては物足りないかもしれません。
あくまで実用向きな機器と割り切るのが一番です。
もし漫画などをカラーで楽しみたいという方は、タブレット端末を検討するのもありだと思います。
② 動作が遅い
ここが一番賛否が分かれるポイントだと思いますが、スマホアプリに比べるとタップ→動作までが一拍間が空くような感覚がします。
ただ2021年10月に発売された第11世代ではページ送りなどの動作が20%早くなったので、この点はそこまで気にならない程度にまで改善しました。
ただ漫画だと、もっとパラパラめくる感覚がほしいのが本音です。
こういった点からもペーパーホワイト=小説用と割り切った方が使いやすいと考えます。
③ 白黒反転
これ、色々なサイトでデメリットとして挙げられていますが、今いちピンとこない人もいると思います。
Youtubeで見つけた動画ですが、以下のようなことをいいます。
僕も最初はそうでしたが、慣れるまで鬱陶しく感じます。
しかし、『設定→読書オプション→「ページの更新」をオフ』にすれば白黒反転の回数を減らすことができるので、デメリットはかなり軽減できます。
一方、漫画は更新をオフにしても白黒反転がある程度起きてしまうので、そこは割り切るしかありません。
ただ見た目ほどは目障りでないので、意外とすぐ慣れます。
動作が遅いことが気になる人は、こちらも同じく気になるかもしれません。
④ タブレットで代用可能
ペーパーホワイトはあくまで読書のためだけにある機器で、それ以外は何もできません。
スマホを基準に考えるとどうしても不便に感じます。
そういった人は読書のみならず、ネットサーフィンなど多目的で使用できるタブレット端末がおすすめです。
カラーで表示されるので、主に漫画を読むという方も一度検討してみてもいいかもしれません。
しかし、ペーパーホワイトは読書しかできないからこそ、読書に集中できるというメリットがあります。
アプリの通知もこなければ、気になってネット検索することもありません。
情報が溢れる社会で、一つのことに集中できる時間って意外と少ないんです。
せめて読書の時間くらい、その世界に浸ってみるのはいかがでしょうか。
一つのことに没頭するとリフレッシュしてスッキリします。
結論:こんな人にKindle Paperwhiteがオススメ
ズバリ、読書をより楽しみたい人にオススメです。
あとは読書に対して電子書籍の利便性を求めつつも、目を労わりたいなど欲張りな人。
電子書籍をすでに愛用している人もそうでない人も世界が変わる……なんてことはありませんが、ちょっとだけ読書の時間が楽しみになります。
マンガも合わせて読みたいという人は、タブレットと比較してじっくり考えることをオススメします。
おまけ:選ぶべき容量は?タイプは?
ペーパーホワイトの容量には8G と32G の二種類があります。
小説のみであれば8G、漫画も読みたい方は32G でまず間違いないと思います。
次に広告のありなしについて。
広告ありを選ぶと、端末代が2,000円安くなる代わりに広告が端末に表示されます。
ワンスワイプで消えますが、これを毎日数回繰り返すと年間で1,000回はこの動作を繰り返すことになります。
どうしても安く購入したいという人でなければ、一年間で換算するとたった約5.5円/日の差なので広告なしで購入することをオススメします。
おわりに
スマホアプリで読めるのに、読書のために一万円以上払う必要あるのか?と思う人もいるかもしれません。
それはごもっともな話で、僕もそう思っていました。
しかし実際に使ってみると紙の本の良さを再認識するとともに、ペーパーホワイトはその感覚に近いものを提供してくれることが分かりました。
もし三日間空けてもまだ買いたいと思うのであれば、ぜひ一度試してみてください。
少なくとも僕はペーパーホワイトのおかげでもっと本を読みたいと思えました。
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