小説

『わたしの美しい庭』あらすじとネタバレ感想!生きづらさを少し和らげてくれる美しい物語

統理と小学生の百音はふたり暮らしだが、血はつながっていない。朝になると同じマンションに住む路有が遊びにきて、三人でご飯を食べる。その生活を“変わってる”という人もいるけれど、日々楽しく過ごしている。三人が住むマンションの屋上には小さな神社があり、地元の人からは『屋上神社』などと呼ばれている。断ち物の神さまが祀られていて、悪いご縁を断ち切ってくれるといい、“いろんなもの”が心に絡んでしまった人がやってくるが―そこを訪れる“生きづらさ”を抱えた人たちと、「わたし」の物語。

「BOOK」データベースより

『流浪の月』でさらに知名度を伸ばした凪良ゆうさんの作品です。

本書には様々な背景、価値観を持った人たちが登場します。

特に主役である三人はそれぞれの価値観を持ち、それゆえに周囲とのズレを感じながらも楽しく生きています。

その姿は自分らしく生きたいと願う人たちを勇気づけるもので、ぜひ読んでほしい一冊です。

本書に関する凪良さんへのインタビューはこちら。

『わたしの美しい庭』著者・凪良ゆうが語る、人の縁の難しさ 「集まるというのは、排除することと同義」

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

家族のような三人

本書の中心にいるのは、家族のような繋がりで結ばれた三人です。

百音(もね)

十歳の小学生で、後述する統理と一緒にマンションで暮らしています。

しかし、統理は父親ではありません。

百音の両親は五年前に亡くなっていて、そこで百音を引き取ったのが統理でした。

統理は百音の母親の元夫だったのです。

周囲からは心ない言葉をたくさん言われましたが、統理は精一杯百音に愛情を注いでくれて、今では立派な家族です。

百音は年齢以上にしっかりしていて、洋服などのセンスがとにかく良く、毎日を楽しんでいます。

統理

百音の父親のような存在で、フリーランスの実務翻訳家です。

それだけでなく住んでいるマンションの所有者は統理の父親で、その屋上にある神社の神主でもあります。

父親で、翻訳家で、神主。

ハードな毎日をこなしていますが、元々真面目で感情の起伏が乏しいせいかその辛さを表に出すことはありません。

三人の中で常識、礼儀などに厳しいですが、決してそれに囚われているわけではありません。

百音を子ども相手せず、一人の人間として対等に向き合あることのできる大人です。

誤解されやすい性格ですが、知っている人からは評判は上々です。

路有(ろう)

百音たちの隣の部屋に住む住人で、統理とは高校二年生の時に知り合いました。

ゲイであることで辛い経験もしましたが、統理はそんな彼のことを受け入れてくれて、正反対の性格だけれど二人は親友です。

路有は四年前に同棲していた彼氏にフラれていて、その時に統理のいるマンションにやってきました。

普段は夜、移動式の屋台バーを経営していて、朝になるとマンションに帰って三人分の朝食を作り、それから部屋に戻る生活を送っています。

明るい性格で悩みが何もなさそうに見えるけれど、実は悩みが一番深かったりします。

一緒に暮らしているわけではありませんが、百音や統理とは実の家族のような距離感で付き合っています。

縁切りさん

三人の住むマンションの屋上には小さな神社があり、御建神社というのか正式名称です。

ところが、何でも断ち切る神様を祀っていることから、縁切りさんなどと呼ばれたりしています。

また屋上では統理がお世話している菜園があり、近所の人たちの憩いの場にもなっています。

集まる人たち

縁が断ち切れてしまうことから家族やカップルは立ち寄らないようにしている神社ですが、ここには様々な悩みを持った人たちが訪れ、何かを断ち切りたいといつも願っています。

時には百音たち三人も、抱えきれないものをここで断ち切ることがあります。

どんな人がどんな人生を送り、どんなものをここで断ち切って前に進むのか。

それが本書では描かれています。

感想

それぞれの生き方

『流浪の月』でも思いましたが、凪良さんの描く生活はとにかく美しく、いつまでもうっとり眺めていたくなります。

お気に入りのものに囲まれ、好きな洋服に身を包み、おいしいものを好きに食べる。

ただの生活なのに、そこには潤いがあります。

特に百音たち三人が朝食をとるシーンはキラキラしていて、ここだけでも読む価値ありです。

幸せとは

多様化が認められたようにみせかけて、まだまだ普通という言葉に縛られ、少しでもレールから外れると生きにくい世の中です。

誰もが他人との間に壁を感じ、うまく付き合っていくために時に嘘をつく。

それが当たり前になると心が麻痺し、本音がいつの間にか失われてしまいます。

幸せってなんだろう。

百音たちだけでなく、他の登場人物たちの人生を眺めながら、自分にとっての幸せを見つめ直す時間でもありました。

ちょっとだけ逃避できる

本書には神社が登場するので、なんとなく超常的な何かが幸せにしてくれるのではと勝手に期待してしまいます。

しかし本書はいたって現実的な物語で、神様に祈ったところで現実が変わるわけではありません。

明日になっても辛いことはあるし、悩みは同じようにつきまといます。

でも、本書を読むことで少しだけ現実から逃避することができます。

その中で自分を見つめ直し、明日からちょっとだけ新しい自分に生まれ変わることができます。

現実的だけれど、明日を生きるための勇気や優しさを本書はくれます。

生きることに疲れた人の、ちょっとした潤いになるのではと考えています。

おわりに

中身はもちろんですが、装画やデザインもとにかくきれいなので、カバーもぜひ楽しんでみてください。

あと可能であれば、世間の喧騒から離れた場所、時間に読むと、本書の優しさや美しさがより体に浸透するのではないかと思います。

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