『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん4 絆の支柱は欲望』あらすじとネタバレ感想!
三月三十一日。 マユが破綻した。四月一日。 僕は単身、かつて誘拐犯が住んでいた邸宅に足を運んでいた。主観でいうと、元僕ん家だ。 今では、 『大江家』 の所有物となっていた。元自宅で待ち受けていたのは、以前の姿を一片も感じさせない増改築。家人の景子さんによる鳥肌な歓迎と忌まわしき過去との再会。僕はすべてを受け入れ、屋敷を探索する。求めるものは、マユがまーちゃんにもどるための何か。しかし、事態は混迷を極め始める。切られた電話線、水没する携帯電話、大江家の皆さんと共に閉じ込められる僕ら…… ら? そうだ。 伏見、なんでついてきたんだよ。 クローズド・サークルって、全滅が華なんだぞ。…… さて僕は。この小旅行中に、みーくんを取り戻し、まーちゃんを救うことができるのだろうか。
Amazon商品ページより
シリーズ第四弾となる本書。
前の話はこちら。
主役の二人に大問題が発生し、本書と次巻は僕が中心となって物語が展開します。
しかも次巻にまで続く大きな事件に巻き込まれるので、これまでの中で一番読み応えがあります。
この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。
核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。
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あらすじ
解雇
僕は春休みに入って二日目にみーくんを解雇されます。
元々、マユにとってのみーくんは別にいて、僕がそこになりすましているだけでした。
しかし、何気ないやりとりの中でマユはみーくんの絵を描こうとしますが、突然顔を思い出せないことに気が付いてしまいます。
僕の顔を見せてもダメで、あっけなく自我を失ってしまいます。
マユはそのまま入院しますが、彼女の面倒を見てきた恋日でもお手上げ状態。
しかし、僕には直す(治すではなく)ための方法に思い当たることがあり、再びみーくんになるために行動に移ります。
僕の家
僕が目的地としているのは、かつて自分が住んでいた家でした。
向かう途中、かつて近所に住んでいた伏見柚々と会い、かつての僕の家には大江家という人たちが住んでいることを教えてもらいます。
柚々は家族旅行に置いていかれたため暇を持て余しており、なぜか同行します。
しかし、こうして彼女は事件に巻き込まれることになります。
大江家
当時のままではなく、大江家は改築して住んでいました。
訪ねると大江景子が出迎えてくれて、僕がこの土地に住んでいたことを明かすと、一気に歓迎ムードを醸し出します。
景子は例の誘拐事件と、僕の家のファンなのでした。
しかし、誘拐事件の犯人は僕の父親であり、そのファンという時点で狂っていることが分かります。
想定外のことでしたが、ファンだということで当時のものもそのまま保存してくれていて、僕としては好都合でした。
中に通してもらって見せてもらい、景子の申し出で夕食を共にすることにします。
大江家には使用人など含めて八人が住んでいますが、歪な家族であることがすぐに分かります。
そして、ここでも僕は事件に巻き込まれるのでした。
感想
衝撃的な幕開け
みーくんを解雇された。
あっけなく、それでいて衝撃的なオープニングを飾った本書。
導入として素晴らしかったです。
確かにマユの記憶の曖昧さにつけこんでみーくんの立場を手に入れたわけで、そこに齟齬が生まれれば危険であることは一目瞭然でしたが、実際に目の前に事象として現れるまで全くその可能性に気が付きませんでした。
僕は慌てるわけでもなく、マユを直すためにすぐ行動を移すわけですが、本題に入るまでが非常にスピーディーで、かなり僕好みでした。
クローズド・サークル
本書は外部から人が一切入れない状況、いわゆるクローズド・サークルで物語が展開するのですが、こちらも好きでした。
家がかなり広いということで活動スペースもそれなりにあり、家の中に登場人物は誰もが癖強で、柚々がかなりまともに見えるくらいです。
ミステリとして捉えることもできますが、通常の価値観では測れない動機や手段が採用されているため、正攻法ではまず真実にたどり着けないでしょう。
それでも推理に臨むのも一興だし、物語の展開をあるがままに受け取るのもアリです。
個人的にマユがいないせいか文章や展開が読みやすく、体系立てて読むことができました。
理路整然としていない、感覚に訴えるような文章が苦手なのだと、この年になって得た気づきでした。
おわりに
ここまで大事になるとは思っていなかったので、読み進めるごとに読書の集中力が上がっていきました。
本書で膨らんだ謎や疑問は次巻でしっかり解消されるので、次もしっかり堪能ください。
次の話はこちら。
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