『裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル』あらすじとネタバレ感想!
仁科鳥子と出逢ったのは“裏側”で“あれ”を目にして死にかけていたときだった―その日を境にくたびれた女子大生・紙越空魚の人生は一変する。「くねくね」や「八尺様」など、実話怪談として語られる危険な存在が出現する、この現実と隣合わせで謎だらけの裏世界。研究とお金稼ぎ、そして大切な人を捜すため、鳥子と空魚は非日常へと足を踏み入れる―気鋭のエンタメSF作家が贈る、女子ふたり怪異探検サバイバル!
「BOOK」データベースより
『乗物綺談』で著者の宮澤伊織さんをようやく認識し、本書を手に取りました。
怪異×ライトノベルという組み合わせで、5ch(旧2ch)を好む人であれば、まず好きなテーマがずらりと並んでいます。
それでいて宮澤さんの筆致はリーダビリティ抜群で、読まずにはいられない魅力を有しています。
この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。
核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。
本をお得に読みたい人には『Kindle Unlimited』をオススメします。
小説のみならずビジネス書、マンガ、専門書など様々なジャンルの作品が500万冊以上読み放題。
新規加入なら30日間の無料体験ができるので、無料期間中に退会すればお金は一切かかりません。
また期間限定で3か月2,940円→99円の破格なプランもあります。
なかなか手に取れない数千円、数万円するような本を読むのもアリ。
マンガであれば一か月で数十冊読めてしまうので、シリーズものも無料で読破できます。
気になる人はぜひ30日間無料体験でお試しください。
あらすじ
出会い
大学生の紙越空魚(かみこしそらを)は、一人草原で死にかけていました。
そこは『裏側』と空魚が呼んでいる世界で、特定の場所からのみ来られる場所です。
空魚は現実世界で『くねくね』と呼ばれている存在らしきものを目にしてしまい、体を動かすことができません。
周囲は水没しており、気を抜くと溺死です。
空魚がぼんやりと死を意識している時、見知らぬ少女が空魚を見つけてくれます。
仲間
少女は仁科鳥子といい、空魚よりも裏側に来たことのある少女でした。
鳥子は岩塩の塊を投げることをくねくねを撃退し、空魚を救出。
二人は晴れて元の世界に戻りますが、空魚が入ってきた表側の入口は使えなくなってしまいました。
意気消沈する空魚ですが、ここから鳥子との関係が始まります。
目的
後日、空魚のもとに鳥子が現れます。
鳥子は裏側が持ち帰ったものを高額で買い取ってくれる人物を探し出し、お金稼ぎのためにもう一度裏側に行こうと空魚を誘います。
確かに空魚にはお金が必要ですし、そもそも裏側自体に興味があります。
また鳥子はお金以外にも目的があり、それは人探しでした。
サツキという女性を探しているようですが、サツキについてはしばらく明かしてくれません。
二人は鳥子の知る入口から再度裏側に入ることになり、ここから裏世界ピクニックが本格的に始まります。
感想
見事な融合
本書はピクニックと名前についていますが、そんな可愛いものではありません。
空魚と鳥子のやり取りのおかげ、あるいはせいで危機感をあまり感じられませんが、実際はかなり危険な目にあっています。
怪異×ライトノベルがうまいこと融合しているので、怖いけれどもホラー小説ほどではない絶妙なラインをいっています。
どちらに傾いても面白さが半減してしまうので、この辺りがよく出来ています。
さらに5ch(旧2ch)が好きな人であれば一度は聞いたことのある怪異が登場するので、親近感がある点も読みやすさに繋がっています。
判断が難しい
本書単体で見た場合、文句なしに面白いです。
一方で、シリーズとして見た場合、まだ判断できないというのが現状です。
一巻では有名どころの怪異譚をぶち込んでいるので、素材自体がかなり魅力的です。
しかし、巻を重ねるにつれてモチーフは減っていくわけで、いつまでこのペースが続くのだろうという一抹の不安はあります。
またオリジナルの話に傾いた場合、果たしてそれまで通り面白いのかという疑問もあります。
これは読み進めていかないと分からない点なので、引き続き読みながら判断したいと思います。
おわりに
人気作にも関わらず手に取らずにきましたが、読んで大正解でした。
ラノベと判断して敬遠するにはもったいない良作です。
マンガ化、アニメ化もされているので、未体験の人は馴染みのある媒体からまずはお試しください。
本をお得に読みたい人には『Kindle Unlimited』をオススメします。
小説のみならずビジネス書、マンガ、専門書など様々なジャンルの作品が500万冊以上読み放題。
新規加入なら30日間の無料体験ができるので、無料期間中に退会すればお金は一切かかりません。
また期間限定で3か月2,940円→99円の破格なプランもあります。
なかなか手に取れない数千円、数万円するような本を読むのもアリ。
マンガであれば一か月で数十冊読めてしまうので、シリーズものも無料で読破できます。
気になる人はぜひ30日間無料体験でお試しください。
関連記事はこちら。