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『すみれ荘ファミリア』あらすじとネタバレ感想!人の愛に隠された表と裏を描く作品

harutoautumn
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トイレ、風呂、台所共有、朝食夕食付きのおんぼろ下宿すみれ荘。大家代理兼管理人をしている一悟は、古株の青子、TV制作マンの隼人、OLの美寿々ら下宿人と家族のように暮らしていた。そこに、芥一二三と名乗る新しい入居者がやってきた。作家だという芥は、マイペースで歯に衣着せず、攻撃的ではないけれども思ったことを平気で口にする。そのせいか、平穏なすみれ荘の住人たちの今まで見えなかった顔が見えてきて―。一つ屋根の下の他人、そして家族の再生ものがたり。

「BOOK」データベースより

『流浪の月』で知名度を一気に伸ばした凪良ゆうさんの作品である本書。

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人間の表と裏を描いていて、とにかく外面に騙されてはいけません。

誰もが人にはあまり見せない裏の顔があり、本書ではそれが次第にさらけ出されていきます。

それも含めて人として許容できるかどうか、などが描かれていて、非常に楽しめました。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

管理人

和久井一悟の実家は『すみれ荘』という下宿を経営していて、母親が大家をしていますが、現在は和久井が大家代理としてすみれ荘の住人の食事などのお世話をしています。

現在、すみれ荘には三人の住人がいて、三人とも長く住んでいることから家族同然の付き合いといえます。

和久井は人の好さが取り柄ですが、生まれた時から虚弱体質で、思うように動けないこともしばしば。

しかし、住人たちはそれを含めて和久井を受け入れ、平穏に暮らしていました。

思わぬ事故

ある日、和久井は自転車に乗っていたところ、道行く男性にぶつかってしまいます。

男性は芥一二三と名乗り、その時は何事もないようにその場を去りますが、後になって右手の甲にヒビが入っていると和久井に報告します。

芥の仕事は小説家で、利き腕が使えないと仕事になりません。

そこで和久井に手が治るまで自分の家に同居するよう求めますが、和久井はすみれ荘の世話があるため離れるわけにはいきません。

事情を説明すると、芥はなんとすみれ荘に入居したいと言い出し、翌日は荷物を持ってすみれ荘を訪れます。

こうして急遽、すみれ荘に四人目の住居人が誕生しました。

芥の正体

愛想がなく、思ったことを遠慮なくいう芥。

はじめはすみれ荘の住人も良い印象は持っていませんでしたが、次第に受け入れられていきます。

和久井とはなぜか話がかみ合い、芥がいつも和久井についてくることからあらぬ誤解をする人もいるくらいでした。

しかし、芥について序盤でとんでもない事実が明かされます。

和久井は二十四年前に両親の離婚によって弟の央二と別れていましたが、芥こそが央二だったのです。

芥が央二だとすると、和久井の乗る自転車にわざとぶつかり、接点を持とうとしたことにも納得がいきます。

問題は、芥自身はそのことを明かしていないことです。

和久井は芥が正体を明かすまで母親との間の秘密にすることにして、表面的には大家代理として接します。

芥は今になってどうして和久井の前に現れたのか。

母親は芥について過敏な反応を見せるが、どうしてなのか。

本書では二人の関係を描きつつも、次第に住人たちやその周辺の人たちの本性を暴くようにして物語が進行します。

感想

どんでん返しの宝庫

本書は一見、ハートフルな作品に思えます。

ところが、各章で中心となる人物の外面が剥がれ、やがて人に見せない裏の顔が明らかになると読者の印象が百八十度変わります。

菩薩のように優しい人が、実は行き過ぎた愛によってとんでもない行動をしていた。

気の良い人に見えて、実は裏で人のことを見下していた。

これはほんの一部で、他にも表と裏のギャップが激しい人が多数登場します。

あまりの落差にどんでん返しといっていいほどの衝撃を受けます。

普段から人間観察が好きな人には、この手の小説がかなりはまると思います。

僕も怖いと思いながらも、ついつい面白くて最後まであっという間に読んでしまいました。

和久井という清涼剤

裏表の激しい強烈なキャラクターが多い中で、唯一安心して読んでいられるのが物語の視点である和久井です。

彼のあまりに人の好すぎる性格は清涼剤の役割を果たしていて、人間不信に陥りかけるところを何度も救ってくれました。

感謝です。

一方であまりに人が好すぎるので、もう少し疑った方が良いのでは?と今度は心配になってしまいました。

この辺りの塩梅が本書は絶妙で、一度読み始めたら病みつきになるポイントなのかもしれません。

それでも人は繋がる

これだけ書くと人間関係とは面倒で邪魔だと思う人もいるかもしれません。

しかし、本書のキャラクターたちはなんだかんだいっても繋がり続けることを選択し、今日も表と裏を使い分けて生きています。

僕はこの面倒さも含めて人間を愛したいな、と改めて思いました。

複雑で理解しきれないからこそ理解しようと努力するし、自分にない部分に救われたりもします。

凪良さんの描く人間模様はいつも面白く、よく人を観察していることが伝わってきます。

おわりに

人間関係に疲れている人が読むには少々刺激が強すぎるかもしれません。

ぜひある程度心にゆとりがある時にじっくり読んでみてください。

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