サスペンス
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『死刑にいたる病』あらすじとネタバレ感想!シリアルキラーからの依頼は冤罪の立証?

harutoautumn
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鬱屈した日々を送る大学生、筧井雅也に届いた一通の手紙。それは稀代の連続殺人鬼・榛村大和からのものだった。「罪は認めるが、最後の一件だけは冤罪だ。それを証明してくれないか?」パン屋の元店主にして自分のよき理解者だった大和に頼まれ、事件を再調査する雅也。その人生に潜む負の連鎖を知るうち、雅也はなぜか大和に魅せられていく。一つ一つの選択が明らかにする残酷な真実とは。

「BOOK」データベースより

ホーンテッド・キャンパス』シリーズで知られる櫛木理宇さんの作品である本書。

阿部サダヲさん、岡田健史さん主演で映画化されました。

ある程度ミステリを読んでいる人であれば、文庫版のタイトルを見て我孫子武丸さんの『殺戮にいたる病』を思い浮かべたのではないでしょうか。

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詳細は後述しますが、二つの作品には全くといっていいほど関係はありません

しかし、そこでがっかりしなくても大丈夫です。

本書は知らないところでたくさんの伏線が張られ、最後のページに至るまで油断できないほど複雑に構成されていて、それがめちゃくちゃ面白いです。

どんでん返しが好きな人であれば必読です。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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『殺戮にいたる病』とは関係ない

元々のタイトル

本書は単行本の段階では『チェインドッグ』というタイトルでした。

チェインドッグ(chained dog)には『鎖に繋がれた犬』という意味があり、英語本来の意味で調べると肉体的なことばかり書かれていますが、本書を読む限り、精神的な意味合いが強いように感じます。

改題の意味

本書は文庫化にあたって『死刑にいたる病』に改題されているわけですが、大きな理由として『殺戮にいたる病』に似せて注目を集めるためだと推測されます。

現に複数のサイトのレビューを見ると、タイトルが似ていることから購入を決めた人が何人もいました。

しかし、内容としてはシリアルキラーが登場する点が類似しているだけで、『殺戮にいたる病』のオマージュというわけではありません。

また本書ではすでに殺人が行われた後の話が描かれるので、グロテスクな描写もありません。

なので『殺戮にいたる病』と同じテイストを期待すると少々がっかりするかもしれません。

一方で、巧みに読者をリードして最後に驚きの展開を持ってくるあたりは似ているので、どんでん返しを期待する人にはぜひオススメです

あらすじ

一通の手紙

筧井雅也は早熟な優等生でしたが、高校入学以降ボロが出始め、大学受験は失敗して望まないFラン大学に進学します。

そこでも馴染むことができず、将来に何の希望も見いだせないまま無為に時間を過ごしていました。

そんなある日、一人暮らしのアパートに父親からの手紙が届きます。

中には雅也の実家に届いた彼宛ての手紙が同封されていて、差出人を見て雅也は驚きます。

差出人の名前は、榛村大和。

パン屋を経営していて、雅也が小学校高学年から十五歳くらいまではよく通っていました。

優しい笑顔に、上品な物腰。

しかし五年前、榛村は逮捕されます。

容疑は殺人で、その数は二十四件にのぼりました。

警察はその内九件しか立件できませんでしたが、それでも榛村は戦後最大級のシリアルキラーとしてその名を轟かせます。

冤罪の証明

雅也はそこまで特別親しかったわけでもないのに、気が付くと榛村の呼びかけに応じて彼の収容されている刑務所を訪れます。

榛村は殺人者とは思えない穏やかな声で雅也に呼び出した理由を話します。

現在、榛村は一審で死刑を宣告され、控訴中でした。

彼は殺人容疑を認めているものの、九件目の二十三歳の犠牲者だけは自分でないと冤罪を主張していました。

雅也には、冤罪であることを証明してほしいのだといいます。

確かに九件目以外は犠牲者がみなハイティーンの少年少女で共通しています。

しかし、仮に雅也が冤罪であることを証明したところで影響力は皆無で、榛村が死刑を免れることはまずありません。

それでも榛村は正しく裁かれることを望み、雅也もまた彼の要求に応じてしまうのでした。

調査

雅也はまず日本、海外のシリアルキラーについて調べ、彼の特性について勉強します。

それから榛村の弁護士の事務所に所属する助手だと嘘をつき、榛村を知る人物から聞き込みを開始します。

大学生になってすっかり卑屈になっていた雅也ですが、調査を通じて自信を取り戻して、大学の同級生からは人が変わったみたいと高評価を受けます。

雅也は調査を続ける中で榛村や事件のことを知っていきますが、やがて榛村が自分の人生に深く関わっていることを知ってしまいます。

感想

先の読めないサスペンス

本書は殺人容疑が冤罪であることを証明するための調査がメインなので、殺人などグロテスクなシーンは描かれていません。

しかし、刑務所で榛村と相対する時のなんともいえない緊迫感。

真実を知っていく中で、自分の置かれた状況が崩れてしまうような不安感。

どれをとっても一級品で、先の読めないサスペンスとしてとても上質です。

『殺戮にいたる病』とはテイストが異なりますが、ただそれだけの理由で読むのを止めてしまうにはまりにもったいない良作です。

こちらまで洗脳されそうな文章

榛村は多大なる影響力を持ち、数多くの人を自分好みに変えてきました。

しかし、彼はあくまでシリアルキラーであり、変えられた人に明るい未来など待っているはずがありません。

榛村に変えられてしまった人たちはまるで洗脳されているかのようで、しかも行動の全てを自分で決めていると思い込まされているところが怖かったです。

そして、刑務所での榛村との会話。

彼は雅也に強要することはなく、あくまで自分で選ばせるよう優しく言葉をかけてくれます。

しかしどれも計算の内で、読んでいるこっちも騙されてしまうような恐怖感がありました。

おそらく映画ではこのシーンが作品の肝になると思うので、期待したいです。

最後まで油断してはいけない

本書に散りばめられた謎は一気に解消され、スッキリとした結末を迎えたかのように見えます。

ところが、最後の十ページで物語はひっくり返ります。

終わりが見えた安心感など霧散して、どうなってしまうのだろうという新たな不安が読者を襲います。

この緩急がつけられるのは、読者に違和感を覚えさせない見事な構成力あるからです。

口でいくら説明したところでこの衝撃は伝えようがないので、ぜひその目でお確かめください。

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おわりに

かつて『ホーンテッド・キャンパス』シリーズを途中で読むのを止めてしまったので、まさかこんな形で櫛木さんの作品と再会を果たすとは思ってもいませんでした。

しかも文句なしに面白いのですから、余計に驚きました。

読書を趣味にしている人ほどタイトルに目がいきがちですが、肝心なのは中身です。

目の肥えた読者家さえも唸らせる作品に仕上がっているので、ぜひ挑戦してみてください。

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