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『三体X』あらすじとネタバレ感想!三体の隙間を埋める別作者によるスピンオフ

harutoautumn
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アジアに初めてヒューゴー賞をもたらし、世界で2900万部、日本でも63万部を売り上げた『三体』三部作を、劉慈欣を敬愛する中国新世代のSF作家・宝樹が受け継いだ。謎のすべてが明かされる公式スピンオフ! 太陽系侵略をもくろむ三体文明の懐に、人類のスパイを送るという「階梯計画」の主人公となった孤独な男・雲天明(ユン・ティエンミン)。彼はいかにして三体文明のもとで過ごし、程心(チェン・シン)の前に現れたのか? シリーズ完結篇である『三体III 死神永生』で描かれたさまざまなできごとの裏側、知りたかった事件がすべて描かれる。

Amazon商品ページより

三体シリーズのスピンオフにあたる本書。

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注意すべきは三体シリーズの著者・劉慈欣さんではなく、そのファンである宝樹さんによる作品だということです。

読めば分かる通り、作品からは宝樹さんの三体シリーズへのリスペクトがしっかり込められていて、オリジナルのテイストを活かしつつも、宝樹さんならではのエッセンスがふんだんに使われています。

シリーズで描かれなかった裏側では何があったのか。

必読です。

この記事では、本書のあらすじや感想などを書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

アダムとイブ

雲天明はかつて程心にプレゼントした星の近くの星、プラネット・ブルーにAAと共にいました。

程心は死の線(デス・ライン)の広がりによってこの星に降り立つことは不可能であり、二人だけの世界でした。

三体でのこと

雲天明はこれまで明かしていなかった、三体世界であったことをAAに話します。

脳だけ送られた彼が向こうでどんな風に迎えられ、肉体を取り戻すまでに至ったのか。

三体人は人類の精神構造を理解することが暗黒森林で生き抜くために必要だと考えていました。

しかし、彼らにとって思うことと伝えることは同義であり、嘘をつくということがいまいち理解できません。

智子で得られる情報では限界があり、どうしても人類のサンプルを得る必要がありました。

そこで彼らが目をつけたのが雲天明の脳でした。

過酷な実験

こうして三体人は雲天明の脳を回収し、人類のことを調べ始めます。

はじめは脳に様々な刺激を与え、それに対して雲天明がどう反応するのかを見るだけでした。

それが次第にエスカレータし始め、雲天明は様々な夢を見ることになります。

内容は乱暴で残酷なものばかりで、彼は数えきれないほど精神崩壊ギリギリまで追い詰められ、その度に回復させられました。

いつまでこの地獄が続くのか。

この状態から雲天明が地球に対して重要な情報を流すまでに至るのですが、どうやってその状況にまで持っていくことができたのか。

それが本書では描かれます。

感想

エンタメ性が強い

著者が違っていれば、作品のテイストも当然変わってきます。

本書がこれまでの三体と大きく違うところをあげると、エンタメ性がより強まっていることです。

本格SFとしての強度はそのままに、宝樹さん独自のエッセンスが入っています。

智子の正体であったり、涼宮ハルヒのエンドレスエイトのくだりだったり、三体とそこが融合するのかと驚くことばかりでした。

気になる裏側

本書では三体世界に送られた後の雲天明のことや、プラネット・ブルーでの雲天明とAAのやりとりが描かれています。

これが正史でも良いのではないか?

それくらいによくできているし、ワクワクしながら読むことができました。

公式スピンオフであることからも、これが正解とはいえなくても、一つの世界として認められた証明ではないかと思います。

賛否両論は当然

最後に、本書に対して賛否両論が沸き上がっています。

三体ファンの中でも意見が真っ二つに分かれ、好意的な意見も否定的な意見も様々です。

ちなみに僕は好意派で、本書が一番面白かったかもしれないとすら思っています。

それくらい三体のロスの隙間を埋めてくれたし、それ以上のワクワクを与えてくれました。

しかし、否定しなくなる気持ちも分かります。

上記した本書独自のエッセンスもそうだし、個人的には程心など一部キャラクターが本家と離れている気がしました。

言動だったり、行動だったり、その人そんなこと言う?ということがけっこうな頻度であり、その度に読むスピードが少し落ちたことは事実です。

このあたりは完全に好みなので、原作が至上だとする人は気を付けた方が良いかもしれません。

おわりに

あれだけの超大作のストーリーを受け継ぎ、新たな形で作られた素晴らしい物語でした。

ぜひ三体シリーズにリスペクトしている別作品、ということを忘れずに読んでください。

そうすれば三体との差異すら楽しめる最高の一冊になります。

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