ミステリ

『リアルの私はどこにいる?』あらすじとネタバレ感想!人間とは何かに迫るWWシリーズ第六弾

ヴァーチャル国家・センタアメリカが独立した。南米の国や北米の一部も加え一国とする構想で、リアル世界とは全く別の新国家になるという。リアルにおける格差の解消を期待し、移住希望者が殺到。国家間の勢力図も大きく塗り替えられることが予想された。そんなニュースが報じられるなか、リアル世界で肉体が行方不明になりヴァーチャルから戻れない女性が、グアトに捜索を依頼する。

Amazon商品ページより

WWシリーズ第六弾となる本書。

前の話はこちら。

本シリーズではリアル、ヴァーチャルの垣根を越えて物語が進行してきましたが、本書ではその境がいよいよ曖昧になります。

人間とは何か、という思考は怖くもあり、興味深くもありました。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

依頼

グアトのもとに、オーロラ経由で会いたいという人が現れます。

その人はクラーラといい、グアトの開発したウォーカロン判別器でウォーカロンと判定されたのだといいます。

クラーラは装置の精度が完璧でないと分かっていて、本題は別にありました。

彼女がヴァーチャルの世界にいる間に、リアルのクラーラが行方不明になってしまったのです。

クラーラは半年前に交通事故に遭って大きな外科手術を受けていて、その時に肉体がウォーカロンに挿げ替えられたのではと考えていました。

警察もすでに動いていてできることはないように思えましたが、グアトとロジも出来る範囲で調査を始めます。

容疑者

この事件に関与している可能性がある人物として、ケン・ヨウという人物が浮上します。

三年前から知り合い、食事などをする関係ですが、少なくともクラーラは特別な関係になるつもりはなかったといいます。

二人はヴァーチャルで様々な場所に一緒に行っていて、その一つが百年前の京都でした。

クラーラはそこで殺人現場の再現を目撃していて、これはWシリーズの『血か、死か、無か?』で描かれた事件だと推測されます。

グアトたちはなぜ今回のような状況になったのか、と犯人の思惑を考えながら調査を続けます。

ヴァーチャル国家の独立

同時期、中央アメリカでヴァーチャル国家が独立したというニュースが流れます。

クーデターや独裁者によるものではなく、民主主義的に決まったことで、移住したいという人たちが殺到していました。

どんなメリットがあるのか。

この動きによって、どんな未来が待っているのか。

一見、クラーラの事件と関係のないように思えましたが、物語が進むとやがて意外な繋がりを見せます。

感想

新しい人間社会の可能性

Wシリーズ、WWシリーズでは人間の生き方が現代社会と大きく異なり、ヴァーチャルな世界がより身近にあります。

それでも生活のベースはあくまでリアルで、ヴァーチャルはその補助のような立ち位置でした。

ところが本書ではリアルの肉体がなくてもそこまで不自由がなかったり、ヴァーチャル国家が独立したりと、ヴァーチャルがリアルを覆してメインの活動の場になりそうなほどの勢いを見せます。

あとは心理的な抵抗だけで、いつでもリアルを捨ててヴァーチャルに行けてしまう状況にあります。

そうなった時に、人間はどんな生き方を選択するのか。

仮にあらゆる人間がヴァーチャルを選択したとして、人間はどのように変わるのか。

まだ想像もできませんが、いつか人間が迫られる選択かもしれないと思うと、非常に興味深い内容でした。

僕はリアルが好きと断言しますが、それは現代の技術でのヴァーチャルの魅力が足りないだけで、いずれ僕がリアルを好きでいる理由が理由でなくなるかもしれません。

考え出すと自分の意見がぐらつくのですが、この思考は本シリーズ独特のインスピレーションで、いつも本当に楽しんでいます。

人間とは何か

本書ではクラーラの件を通じて、とんでもないことが判明します。

これによって人間とは何か、という本シリーズでずっと言われてきている問題が再浮上します。

結局、グアトも本書の結末においても答えを導き出せず、まだまだ考えていこうとこの問題に引き続き向き合うことを決めます。

WWシリーズが終わる時、一つの答えが提示されるのか。

それとも決着がつかず、新たなシリーズに繋がるのか。

次巻が出るまで、ぼんやりと考え続けたいと思います。

おわりに

現代でもヴァーチャルの存在感が増していく中で、他人事とは思えない話題を扱った作品でした。

本筋と関係ないですが、ロジの微妙な女心と嚙み合わないグアトが変わらず面白く、ユーモア成分も楽しめました。

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