『図書館の魔女 第四巻』あらすじとネタバレ感想！壮大な世界がついに終わるシリーズ最終巻
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よなよな書房
『RDG2 レッドデータガール はじめてのお化粧』あらすじとネタバレ感想！
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生まれ育った紀伊山地を出て、東京の鳳城学園に入学した鈴原泉水子。学園では、山伏修行中の相楽深行と再会するも、二人の間には縮まらない距離があった。弱気になる泉水子だったが、寮で同室の宗田真響と、その弟の真夏と親しくなり、なんとか新生活を送り始める。しかし、泉水子が、クラスメイトの正体を見抜いたことから、事態は急転する。生徒たちは特殊な理由から学園に集められていた…。大人気RDGシリーズ第2巻。
「BOOK」データベースより
シリーズ第二弾となる本書。
前の話はこちら。
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本書から泉水子の活動拠点が東京の鳳城学園に移り、学園生活とともに彼女の能力に関する話が展開されます。
魅力的な人物も多く登場するので、本書から本シリーズの面白さが始まるといっても過言ではありません。
この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。
核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。
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あらすじ
鳳城学園
泉水子は父・大成に連れられ、鳳城学園を訪れます。
高尾山の北側に位置し、東京にしては泉水子の育った環境と大きな変化はなく、ある意味で彼女を安心させます。
勉強に集中でき、交通に困るほど田舎でもなく、外国留学生も受け入れていて、国際感覚も身に着けることができる。
はじめて生まれ育った泉水子が身を置く場所としては、適しているように思えます。
泉水子は姫神という人間の理解を超えた存在に憑かれた自分がどうなるのか不安に思う部分がありつつも、期待も抱いていました。
心強い存在
鳳城学園には相良深行も一緒に進学するため、完全に一人ぼっちというわけではありません。
それでも泉水子と深行は心を通わせているとはいえない状況だったので、全てを共有できるわけではありません。
そんな時、泉水子を救ってくれたのは寮のルームメイトである宗田真響（そうだまゆら）の存在でした。
真響は中等部からの内部進学で、容姿端麗で成績も優秀。
多くの人の注目を浴びる、泉水子とは対極のような存在でした。
それでいて気取ったところはなく、泉水子とすぐに仲良くなります。
真響の三つ子の弟・真夏もまた同じ学校に進学していて、もう一人の存在・真澄は小さい頃に亡くなっていることが明かされます。
彼女もまた泉水子や深行たちと同じ世界に住んでいる人間であることがすぐに明かされ、本シリーズにおいて重要なポジションを占めるようになります。
波乱
真響に真夏を紹介されますが、彼は彼女とはかなり違っていました。
裏表のない性格ですが人間に興味がなく、興味があるのは馬。
奔放な性格に真響が手を焼いているのは一目瞭然ですが、泉水子は彼の自然体なところに好印象を持ち、真響ともども学園生活で共に行動するようになります。
そして迎えた入学式の日。
泉水子は真響の助言でメガネを外すことにしますが、すぐにどうしようもない恐怖に襲われます。
ここに悪意を持った存在がいるのか。
それが感じられるのはメガネを外したせいなのか。
泉水子の学園生活は、序盤から波乱に満ちていました。
感想
ここから始まる
本シリーズはほとんどを鳳城学園で過ごします。
なので、本書から物語が本格的に始まったといっても過言ではありません。
これまで大事に育てられてきた泉水子にとって、寮生活というものは激変です。
しかし、学園には深行がいるし、ここで相良姉弟はシリーズを通して彼女をずっと支えてくれます。
その基盤が築かれるという意味でも、本書は大きな役割を果たしています。
異能が身近になる
泉水子はこれまで、姫神のような存在とは無縁に生きていきました。
ところが、本書からはそれらが身近になり、彼女の生活を一気に変えます。
組織ぐるみでの対立、泉水子が知らず知らずのうちに背負うことになった人類の未来。
どれもスケールが大きくピンとこないので、泉水子の戸惑いが読者も共感を覚えるのではないかと思います。
そんな中でも、失われない彼女らしさが可愛らしく、頼もしくもあります。
この感覚はシリーズを通して続くので、ここではまったという人には、この先も最高に面白い展開が待っています。
おわりに
いよいよシリーズが本格的に動き出しました。
新キャラクターも個性が強く、それでいて世界観に非常にマッチしていて良かったです。
次の話はこちら。
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