『プロジェクト・ヘイル・メアリー』あらすじとネタバレ感想!地球を襲う危機に一人の男が立ち向かう
地球上の全生命滅亡まで30年……。
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全地球規模のプロジェクトが始動した!
グレースは、真っ白い奇妙な部屋で、たった一人で目を覚ました。ロボットアームに看護されながらずいぶん長く寝ていたようで、自分の名前も思い出せなかったが、推測するに、どうやらここは地球ではないらしい……。断片的によみがえる記憶と科学知識から、彼は少しずつ真実を導き出す。ここは宇宙船〈ヘイル・メアリー〉号――。
ペトロヴァ問題と呼ばれる災禍によって、太陽エネルギーが指数関数的に減少、存亡の危機に瀕した人類は「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を発動。遠く宇宙に向けて最後の希望となる恒星間宇宙船を放った……。
『火星の人』で火星の、『アルテミス』で月での絶望的状況でのサバイバルをリアルに描いた著者が、人類滅亡の危機に立ち向かう男を描いた極限のエンターテインメント。
人類の希望は、遥か11・9光年の彼方――。
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たったひとりの冴えた相棒と、謎の解明に挑む!
未知の地球外生命体アストロファージ――これこそが太陽エネルギーを食べて減少させ、地球の全生命を絶滅の危機に追いやっていたものの正体だった。
人類の英知を結集した「プロジェクト・ヘイル・メアリー」の目的は、ほかの恒星が光量を減少させるなか、唯一アストロファージに感染していないタウ・セチに赴き、その理由を探し出すことだ。
そして、〈ヘイル・メアリー〉号の乗組員のなか、唯一タウ・セチ星系にたどり着いたグレースは、たったひとりでこの不可能ミッションに挑むことになるかと思えた……。
2021年アメリカでの発売以来、NYタイムズをはじめ様々なベストセラー・リストに挙がり、ライアン・ゴズリング主演で映画化が進行中の、ファースト・コンタクトSFの新たな金字塔。
文字通り、地球の命運をかけたプロジェクトに一人の男性が立ち向かいます。
宇宙船という限られたスペースで展開される物語は映画『ゼロ・グラビティ』を思い出しました。
一方で過去の回想も随所に挿入され、それによって現在の認識ががらりと塗り替えられるところも魅力で、王道SFエンタメとして大絶賛されていることも頷けました。
この記事では、本書のあらすじや個人的な感想などを書いています。
核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。
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あらすじ
分からない現状
ぼくはベッドの上で上手く動けないでいます。
目の前にはロボットアームにカメラがあり、コンピューターのじれったくなるコミュニケーションを重ね、次第にぼくは意識をはっきりとさせ、体の自由を取り戻していきます。
体は管に繋がれ、食事は病人が食べるような回復食のようなもの。
おまけにぼくは自分が誰なのか分かりません。
読者は主人公同様、よく分からない状況の中で情報を一つずつ集め、現状把握に努めることになります。
そしてだんだんと意識がはっきりしてくると、ここが少なくとも地球上ではないことを突き止めました。
ペトロヴァ問題
ぼくはその調子で記憶を取り戻し、決して楽観視できない状況にあることを思い出します。
同じ部屋に二つの遺体があり、彼らとぼくは同じ宇宙船のクルーでした。
ペトロヴィ問題なるものを解決するために選ばれ、今まで仮死状態だったのです。
ぼくは何とか仮死状態から復帰することができましたが、残りの二人は甦ることができず、そのまま亡くなってしまったのでした。
悲しむ間もなくぼくは必死に思考を続け、自分が科学者ではなく教師であることを思い出します。
地球滅亡の危機
ぼくが記憶を取り戻していくと、途中で過去の回想が挿入されます。
教師をしているぼくのもとに、ストラットという女性が訪れます。
彼女はペトロヴァ対策委員会という国際機関に所属しており、かなりの権限を有していました。
彼女がぼくに声をかけたのは、ぼくがかつて執筆した論文が関係していて、そこからペトロヴァ問題が明らかになります。
太陽の表面に謎の生命体が現れ、よりにもよって太陽を食べているのでした。
このままでは太陽がなくなって地球も氷河期に突入し、人類に未来はありません。
ぼくは問答無用で地球を救うためのプロジェクトに組み込まれるのでした。
感想
王道なSFエンタメ
冒頭にも書きましたが、本書はSFでエンタメで、おまけに王道です。
未知の物質や物語の舞台が宇宙なのでSF要素はばっちりですが、そこに傾倒しているわけではありません。
随所にぼくをはじめ、登場人物の不安や苦悩が挿入され、感情にもフォーカスが当たります。
地球上の科学者が集結して最先端科学で問題を何とかしようとする一方で、人間らしい部分も同じくらいじっくり描かれます。
感情の動きを追っていくことはエンタメに繋がっていて、SFが苦手という人でもそこまで読むのに苦労しないのではないでしょうか。
そして王道と書いたのは、良い意味で予想を裏切るような展開はないということです。
先がうっすら分かるけれども、予想通りだからといってがっかりすることはまったくなく、むしろ期待以上の感動に何度も胸を震わせることでしょう。
僕は、王道作品には発想の意外性よりも物語自体が持つ圧倒的な力が必要だと思っているので、本書はそれを持ち合わせた圧倒的な名作です。
ぼくの視点で見ると
本書はぼく視点で描かれるので、自然とぼくに感情移入しながら読み進めるのですが、なかなかヘビーです。
記憶喪失の状態で一人、宇宙船に取り残されていて、周りには遺体となった同僚。
記憶を取り戻したと思ったらとてつもない重荷を背負わされていて、問題が解決したとしても自分の命の保証はありません。
自分事として考えたら、いつ発狂してもおかしくありません。
それを意外と平気かも?と読ませてくれたのはぼくのポジティブさであり、著者であるアンディ・ウィアーの筆力のおかげでもあります。
いくらでも重く描けるものをエンタメとして読めるレベルまで軽くしているところも素晴らしく、後年まで語り継がれるほどの作品が新たなに生まれたことを嬉しく思います。
おわりに
僕は普段、海外小説に対してアンテナ感度が高くないので、その僕に届いただけでもかなり知名度が高いことが分かります。
感覚的には『三体』を読んだ時くらいの衝撃があり、これから先さらに多くの人に読んでもらって広がるととても嬉しいです。
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