ライトノベル
PR

『薬屋のひとりごと 15』あらすじとネタバレ感想!

harutoautumn
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

翡翠牌の持ち主である皇族の末裔を追う中で、猫猫たちは禁書でありながら優れた医学書でもある『華佗の書』を手に入れた。傷んだその書が復元されるのを待つうち、医官たちは抜き打ち試験を受けさせられる。猫猫は試験に合格して養父である羅門の下で投薬実験を行うことになり、羅門から医術について学べることを喜ぶが、その実験は大掛かりであり、市井の病人たちを使うというものだった。薬が効かぬ者は、場所を移されて外科手術が行われるという。医官たちを集めて大掛かりな投薬実験が繰り返されるが、一体何のために? そして誰のために?猫猫の疑問は、口に出すことは許されない。他の医官たちも実験の目的に薄々気づきつつも、誰も答えをはっきり言おうとしない。やんごとなき身分のかたが病に臥されたと気づいても、それを公にすることは国を揺るがすことになると、皆が皆わかっている?そして、猫猫は復元された『華佗の書』を壬氏に見せてもらうことになるが、そこには、決して忘れられぬ名前が書かれてあるのだった。
『曼陀羅華』。
朝顔に似たその植物は、とある秘薬の材料だったのである。

Amazon商品ページより

シリーズ第十五弾となる本書。

前の話はこちら。

あわせて読みたい
『薬屋のひとりごと 14』あらすじとネタバレ感想!
『薬屋のひとりごと 14』あらすじとネタバレ感想!

本書では医療に特化した内容が冒頭から展開されます。

当事者であれば胃が痛くなるような展開で、ヒリヒリした読み応えがありました。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

スポンサードリンク

あらすじ

試験

医務室に呼び出された猫猫。

他には天祐や多くの医官がいて、誰も目的を知らないようです。

さらには羅門もいて、目的の説明前に三つの班に分かれます。

そこから筆記や実技の試験が始まり、やがて投薬実験に携わる人間を選別する目的があることが分かります。

目的

翌日、猫猫はじめ選ばれた人間は合格となり、指示された薬を作ることになります。

投薬がはじまり、盲腸炎のための実験であることが分かってきます。

盲腸炎は珍しい病気ではないため、研究することは大事ですが、ここまで人材を投入するとなると、誰のための実験かという疑問がちらつきます。

帝のため

今度は壬氏に呼び出される猫猫と天祐。

そこで壬氏が見せたのは、復元した華佗の書でした。

さらに今回の一連の実験は、すべて帝のためであったことが判明します。

帝は一度盲腸になっていて、その時は投薬で治っていました。

しかし現在、その時と似た症状が出ていて、投薬をしても症状が悪化しているのだといいます。

外科処置をする可能性もあり、そこには死がつきまといます。

猫猫は、自分が置かれた状況を予想していたものの、それは確信へと変わりました。

感想

発展途上の医療

本書では医療の研究に関する言及が多く、医療業界で働いている身としてはかなり面白かったです。

投薬実験も、現代で行われている臨床試験に近しい形で描かれていて、理由も明確にされている。

医療の発展をこうして読むことになるとは思いませんでした。

あとは何といっても華佗の書。

倫理感を無視した、けれどだからこその結果が得られ、それが記された禁書。

猫猫の興奮も共感できます。

巻き込まれていく

改めて猫猫がどんどんとんでもない所に巻き込まれていくのを感じました。

帝の命に関わるものに携わっていくなんて、第一巻では想像もしませんでした。

壬氏との関係も考えると、このままここで生きていくのか。

それとも二人で抜け出せるような方法や意向はあるのでしょうか。

今後への期待を膨らませて読めたので、いつも以上に楽しめました。

おわりに

医療系の話はやっぱり面白いです。

あと、猫猫が単に活躍するだけでなく、人情的な部分での変化や成長を見せてくれていて、読む視点がさらに増えたのも高ポイントです。

次の話はこちら。

あわせて読みたい
『薬屋のひとりごと 16』あらすじとネタバレ感想!
『薬屋のひとりごと 16』あらすじとネタバレ感想!

本をお得に読みたい人には『Kindle Unlimited』をオススメします。

小説のみならずビジネス書、マンガ、専門書など様々なジャンルの作品が500万冊以上読み放題

新規加入なら30日間の無料体験ができるので、無料期間中に退会すればお金は一切かかりません。

なかなか手に取れない数千円、数万円するような本を読むのもアリ。

マンガであれば30日で数十冊読めてしまうので、シリーズものも無料で読破できます。

気になる人はぜひ30日間無料体験でお試しください。

関連記事はこちら。

あわせて読みたい
【2025年】厳選おすすめ文庫本小説50選!初心者でも読みやすい不朽の名作揃い
【2025年】厳選おすすめ文庫本小説50選!初心者でも読みやすい不朽の名作揃い
スポンサードリンク
記事URLをコピーしました