『薬屋のひとりごと １３』あらすじとネタバレ感想！
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よなよな書房
『薬屋のひとりごと ７』あらすじとネタバレ感想！
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里樹妃との一件が片付いたのもつかの間、
Amazon商品ページより
猫猫の元に高順が厄介ごとを持ってやってくる。
どんな用事かと言えば、猫猫に女官試験を受けないかというものだった。
猫猫は、半ば強制的に試験を受ける羽目になる。
新しく医官専属の女官となった猫猫の前に現れるのは、
面倒くさい変人軍師に厳しい上司の医官たち、それと同僚たる同じ女官たちだが――。
猫猫は同僚たちにお約束の通り嫌がらせを受ける。
特に、女官の首領である姚(ヤオ)は猫猫に対して突っかかってくるのだった。
シリーズ第七弾となる本書。
前の話はこちら。
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この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。
核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。
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あらすじ
試験
花街に戻っていた猫猫のもとに、高順が訪れます。
目的は、彼女に再び医官の試験を受けてもらい、合格してもらうためです。
前回は周囲の期待を裏切って落ちた猫猫ですが、能力がないというよりも、試験の勉強に興味がないことが理由です。
そこで高順は壬氏や玉葉后の推薦状を持参し、何が何でも合格しなければならない状況を作っていました。
つまり、猫猫に選択肢などありません。
こうして猫猫は死ぬ気で勉強することになり、無事に試験に合格するのでした。
帰還
猫猫は官女として再び宮廷に戻ります。
最初の試験で猫猫含めた五人が合格となり、軍部の訓練場近くの医局で仕事を覚えることになります。
猫猫以外でやる気のあるのが二人いて、姚（ヤオ）と燕燕（エンエン）といいます。
燕燕はかつて姚に仕えていて、その役目から解放された今でも彼女を支えています。
姚に対する感情は正直異常で、男性嫌いで姚が好きという点からも歪んでいることが分かります。
一方、姚はお嬢様育ちで世間知らずなところがありますが、素直で真っ直ぐで良い子です。
これから二人と猫猫はよく行動を共にするようになり、良い関係を築くようになります。
回診
猫猫たちは羅門ややぶ医者と共に、各妃の回診を行うようになります。
中でも問題になっているのは中級妃の一人で、彼女は砂欧からやってきた美しい女性でした。
愛凛は亡命目的で後宮にきていて、それだけでも火種になりかねないのに、もし帝の子どもを産んだとしたら大きな波紋を生み出すことは容易に想像できます。
帰り際、猫猫たちは愛凛から焼き菓子をもらいますが、そこには暗号が隠されていました。
猫猫たちを試していることは明白であり、同じく仕掛けに気が付いた姚と燕燕と共に、暗号に挑みます。
感想
新キャラ
本書では新キャラである姚と燕燕のお披露目となりました。
強気だけど素直な姚と、冷静で猫猫に似たポジションですがお嬢様ラブな燕燕。
これまでいたキャラクターとも違う魅力を持っていて、三人が生み出す化学反応はここからじょじょに見られるようになります。
玉葉后のもとにいた頃のような雰囲気が戻り、それでいてその時とも違った女性同士の雰囲気。
和むというか、読んでいてとても微笑ましかったです。
他国の事情
本書では愛凛たちの国の問題が後宮に持ち込まれます。
他国だからこそ理解が難しい文化があり、それに根付いた謎を解くことは容易ではありません。
様々な政治的要素をはらんでもいるので、ただ正解を出せばよいというわけでもなく、なかなかすっきりしません。
一人の力ではどうすることもできない大きな流れの中で、猫猫がどう立ち回るのか。
今後も意識しないといけないポイントで、本書ならではの面白さだと思いました。
おわりに
新キャラもあっという間にシリーズに馴染み、面白さがまだまだ加速していました。
複雑かつ広がる世界観があれば、もっと壮大な物語が描けそうなので、今後の展開が本当に楽しみです。
次の話はこちら。
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