シュタインズ・ゲート

劇場版『STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ』徹底ネタバレ解説!あらすじから結末まで!

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上巻

幼なじみの椎名まゆり、そして最愛の人・牧瀬紅莉栖を救うため幾多の過去改変(世界線移動)を繰り返した岡部倫太郎は、ついに理想とする「シュタインズゲート世界線」に到達した。その代償に紅莉栖は岡部との記憶を失ってしまうが、秋葉原の雑踏で偶然の再会を果たした二人はもう一度絆を深めていく。しかし、いくつもの世界線を超えた岡部の脳には、多大な“負荷”がかかり始めていて!?完全新作の劇場版がまさかのノベライズ。

【「BOOK」データベースより】

下巻

リーディングシュタイナーの“負荷”が岡部倫太郎にもたらした残酷な運命…それはシュタインズゲート世界線からの岡部の消失だった。それを機に、椎名まゆりたちラボメンは、そして牧瀬紅莉栖自身も岡部の記憶を失ってしまう。それでも謎の違和感を覚え続けた紅莉栖は、その原因を探るため、ついにある行動を実行する。だが、そこで紅莉栖を待ち受けていた驚くべき事実とは―!?誰も見たことのない世界線の物語、奇跡の収束!!

【「BOOK」データベースより】

劇場版『STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ』のノヴェライズ版を取り扱った記事で、上下巻をまとめています。

シュタインズ・ゲートの続編になるので、本編を見ることは必須となっています。

劇場版はどうしても時間の都合上、話が理解しにくい部分もいくつかありましたが、このノヴェライズはそれを文章という形で補完してくれているので、劇場版を見たという方にも新たな発見があって面白いと思います。

また上巻の3/4は劇場版にない話になっているので、ここでしか味わえない物語は必見です。

この記事では、そんな本書の魅力をあらすじや個人的な感想を交えながら書いていきたいと思います。

ネタバレになりますので、未読の方はご注意ください。

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Chapter 1

この物語はアニメ版最終回後のラボの様子を描いています。

ニュースで、中鉢のことが報道されています。

彼は紅莉栖の論文を持ってロシアに亡命しましたが、飛行機内で燃えてしまったためタイムマシンの作り方を実証できず、ロシアから拒否されていました。

一方、岡部は二か月前にラジ館でナイフで刺されましたが、つい一昨日退院することができました。

 

ようやく穏やかな時間ができ、紅莉栖も命の恩人である岡部と再会し、ラボに通うようになっていました。

感動的な再会後、紅莉栖はすぐに岡部の中二病なところなどに気が付き幻滅もしますが、数日で慣れた様子。

そんな彼女は、ラボメンになるための試験を岡部に言い渡され、橋田に協力してもらって未来ガジェット9号機を製作します。

9号機は時計の一種ですが、時間は表示されません。

ディスプレイには『FFFFFF』と表記され、岡部はそれが16進法の表記であることに気が付きます。

『FFFFFF』は馴染み深い10進法に置き換えると『16777214』で、9号機はいわば16777214粒の砂が入った砂時計です。

どれくらいの時間で一粒が落ちるのかは誰にも分かりません。

そして、落ちた砂粒が元に戻らないのは『時間は不可逆である』という紅莉栖の科学者としての考えが反映されていました。

そして、60秒で1分、60分で1時間といった絶対的な世界の支配構造から逸脱したタイマーともいえます。

岡部はその出来に満足します。

その後、常備しているはずの飲料・ドクトルペッパーを切らしていることに気が付き、強引に紅莉栖を連れて買い出しに出ます。

 

二人きりになると、岡部はさっきまでの態度を一変、真面目な話をします。

彼は紅莉栖が誰にも教えていないはずの情報を次々に披露しますが、別の世界線を何度も行き来したこと、岡部だけが世界線を越えて記憶を保持できることは伝えてあります。

しかし、紅莉栖にとって岡部はただの命の恩人であり、今もほとんど初対面であり、すぐに納得のできる話ではありませんでした。

電話レンジ(仮)など実物があればまた話は別ですが、すでに破棄してあります。

岡部は改めてどのように行動し、紅莉栖もまゆりも死なないこの世界線に至ることができたのかを説明。

そこには紅莉栖に対する深い愛情が込められていて、紅莉栖は思わず赤面してしまいます。

しかし、岡部はその反応で目の前の紅莉栖には自分と同じ時間を歩んだ記憶がないことを再確認し、落ち込みます。

全てを話すわけにはいかない岡部と、知りたい紅莉栖。

噛み合わないところが悲しくもありますが、これから新たな時間を積み重ねていくことができます。

岡部は正式に紅莉栖に合格を告げ、こうして彼女もラボメンの一員になったのでした。

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Chapter 2

フェイリスは『メイクイーン×ニャン2』の二号店を出店することを計画していますが、これまでの接客の質が落ちることなどが懸念されます。

しかしフェイリスには考えがあり、それは宣伝も兼ねたロサンゼルスでの研修でした。

今月、ロサンゼルスで『雷ネット・アクセスバトラー』というカードバトルの世界大会があり、フェイリスは特別に招待されています。

そして旅費などを全てフェイリスが負担するということで、岡部たちラボメンも同行することになりました。

岡部は紅莉栖の帰国後、腑抜けになっていましたが、彼女も現地で合流するということで嬉しそうです。

紅莉栖とはロサンゼルスの空港で合流。

彼女を除いて、フェイリスが用意してくれたホテルに泊まる予定でしたが、岡部がトラブルを起こしたことでそうはいかなくなり、フェイリス以外は紅莉栖のホテルに押しかけます。

その後、紅莉栖の見つけてくれたモテルに移動し、唯一移動手段の車をレンタルした紅莉栖もこちらに移ります。

 

翌日、フェイリスは大会に出場し、まゆりは会場にある『メイクイーン×ニャン2 ロサンゼルス支店(仮)』で手伝いをするはずでした。

ところが、ここはアメリカであり、堂々と働けるのは永住権を持つ紅莉栖のみ。

そこで彼女はネコ耳をつけたメイドとなり、働かされることとなりました。

そんな紅莉栖のことをからかう岡部ですが、会場の外に知っている顔を見つけます。

鈴羽でした。彼女はシュタインズ・ゲート世界線において、七年後に生まれるまでは姿を見せないはずです。

彼女は車で移動し、岡部は慌ててタクシーで追いかけ、遠く離れた国道沿いのドライブインで声をかけます。

ところが、良く似た別人でした。

岡部の用は済み、会場に戻ろうとしますが、さっきのタクシー代で手持ちのお金がほぼなくなり、携帯も充電切れであることに気が付きます。

岡部は公衆電話でまゆりに電話しますが、すぐに切れてしまいます。

伝えられたのはドライブイン、そしてルート66という言葉だけ。

地図で探してもそんな道はありませんが、紅莉栖はあることに気が付き、車で岡部を迎えに行きます。

ルート66とは1985年に国道指定を外れ廃線となった道ですが、当時を知る人たちからすれば母なる道として愛されており、紅莉栖はその道を辿って岡部を見つけます。

ところが、今度は車のガソリンが尽き、紅莉栖は慌てていたため携帯を持っていません。

岡部は彼女を責めますが、紅莉栖が慌てて追いかけてきたのには理由がありました。

先ほど、紅莉栖がいった『全部忘れる』という言葉を気にして飛び出したのではと思っていたのでした。

全部忘れるという言葉には、紅莉栖の見た夢も含まれますが、それは別の世界線の記憶として岡部は知っています。

岡部は別の世界線だけでなく、今も紅莉栖のことが好きだと告白します。

それに対して、この世界線の紅莉栖はほとんど彼との時間を重ねていません。

しかし、夢を思い出すだけ甘く切ない気持ちになり、紅莉栖は返事をする代わりに、岡部にキスをするのでした。

Chapter 3

その後、岡部たちはフリーウェイ沿いにある非常電話で助けを求め、一件落着。

紅莉栖はアメリカに残り、岡部たちは日本に帰国しますが、岡部はあのキス以来、メールの一つも紅莉栖に送らず、彼女はそのことで激怒していました。

一方、元旦になると綯を連れて一同は柳林神社に初詣に行きます。

ところがそこで綯とはぐれてしまい、岡部がお守りを買う彼女を見つけます。

岡部は迷子にならないよう手をとりますが、その瞬間、視界に飛び込んできたのは殺人鬼のような表情を浮かべる綯でした。

彼女は血にまみれたナイフを握っていて、岡部は取り乱します。

ところが、みんなから呼びかけられて気が付くと、そこはさっきまでと変わらない光景で、綯の手にはお守りが握られているだけでした。

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負荷領域のデジャヴ

ここからはいよいよ『負荷領域のデジャヴ』の内容です。

異変

2011年、夏。

岡部はシュタインズ・ゲート世界線にたどり着き、穏やかな日々を送っていました。

そこに紅莉栖が来日し、岡部はいつもの調子を取り戻してラボはよりにぎやかになります。

岡部はそんな彼女をもてなすために、ラボのある屋上でバーベキューを開催。

楽しいひと時を過ごしますが、その時、岡部は目眩に襲われ、別の世界線での出来事を白昼夢のように見ます。

それが現実かそうでないか区別できずにいると、紅莉栖が絡んできます。

彼女は綯が勘違いして配ってしまった缶ビールを飲み、酔っぱらっていました。

紅莉栖は酔いに任せて思っていることを全てぶちまけ、都合の悪くなった岡部は彼女を一度ビルの中に連れ込みます。

ところが紅莉栖に押されて二人揃って階段から落ちてしまい、彼女は少しだけ目が覚め、ラボで頭を冷やすことにします。

そんな時、紅莉栖は床で小さな箱を見つけ、開けるとそこには岡部の購入したスプーンとフォークが入っていました。

マイスプーンの話は、岡部からしたら前の世界線で聞いています。

しかし、目の前に紅莉栖にとっては話していないことです。

本来であれば十分信頼関係ができてから渡すべきものを、早く渡しすぎてしまったのです。

紅莉栖は岡部のことをあまりに知らないことに寂しさを覚えますが、すぐに寝てしまいます。

岡部は紅莉栖の額から落ちてしまった濡れた手ぬぐいを拾おうとしまうが、またしても別の世界線の記憶が白昼夢のように目の前に広がります。

すぐに元のラボに戻りますが、岡部はα世界線に戻ってしまったのではと勘違いし、現れた天王寺に包丁を向けてしまいます。

すぐに紅莉栖たちに説明されて勘違いに気が付きますが、その場から逃げ出します。

ジャメヴュ

岡部が向かった先は公園でした。

彼が白昼夢のように感じたものは確かに現実で、記憶の肉体の乖離に違和感、ジャメヴュを覚えます。

ジャメヴュとはデジャヴの逆、既知のものに対してはじめて触れるもののように違和感を覚えることです。

暴走するリーディングシュタイナーと目眩、そしてコントロールできない世界線の改変。

それは妄想だと考え直しますが、またしても同じ現象が起こり、そこには感触も匂いもあります。

しかも徐々にその現象の時間が長くなっていることに気が付きます。

おそらく、意識のない時間、岡部は別の世界線に跳んでいると推測されます。

そこにまゆりが迎えに来てくれて、その場は何とか収まります。

 

翌日

紅莉栖はホテルでシャワーを浴びると、洗濯物を洗うためにコインランドリーに行き、そこでちょうど出てくる岡部と出くわします。

二人は話し、紅莉栖はちょっとだけ岡部から目を離しますが、次の瞬間、岡部はいなくなっていました。

しかも、紅莉栖は岡部の存在自体を忘れています。

そのままコインランドリーに入りますが、紅莉栖は男物の白衣を持っていることに気が付き、疑問を抱きます。

説明できない違和感

ここからは下巻。

コインランドリーに行った後、紅莉栖はラボに寄り、『あの人は?』と曖昧な質問を橋田とまゆりにします。

当然、彼らはそれが誰を指すのか分かりません。

紅莉栖は辛うじてラボの設立者であることを思い出しますが、ラボの設立者は橋田であり、紅莉栖の中の違和感は増します。

さらに質問を重ねますが、ラボメンナンバー001は欠番で、紅莉栖の持つ男性用の白衣も彼女のものであることになっています。

紅莉栖は違和感を覚えるも、何がどう違うのか説明できません。

消失の回避

この問題を解決するために、未来からやってきた人物がいます。

鈴羽です。

彼女の目的は、岡部の消失を回避することでした。

鈴羽は別のビルから、あの日のバーベキューの様子を観察します。

この時点で、岡部は確かに存在しますが、彼は2011年8月4日に消失し、2036年には彼の存在を証明するものは残されていません。

鈴羽は会ったことすらない岡部の存在を観測して喜びますが、問題の現象が目の前で起きます。

彼は揺らいで消えたかと思うと、少ししてからまた現れたのです。

ラボメンたちはそのことに気が付いておらず、気が付いているのは岡部自身と鈴羽だけ。

鈴羽はその後も観察を続け、行動に移します。

二度目の消失

翌日、紅莉栖はホテルでシャワーを浴びていますが、不意にドアの外から音がします。

清掃員だろうかとドアに近づきますが、誰かに押さえつけられていて開きません。

紅莉栖がドアの向こうに呼びかけると、相手はボイスチェンジャーで加工した声で『携帯電話、電子レンジ、SERN』という言葉だけを残していなくなってしまいます。

紅莉栖には意味が分かりませんが、とりあえずメモ帳に書き留めます。

その後、コインランドリーに向かうと、中で岡部がいました。

紅莉栖は彼のよれよれとなった白衣を気にして、アメリカで購入した男性用の白衣を渡します。

さらに紅莉栖は自分のソーイングセットを使っての岡部の白衣を縫いますが、不意にデジャヴに襲われます。

彼女にその記憶はないはずですが、岡部は別の世界線で一度、同じやりとりをしたことがあります。

その流れで、紅莉栖は岡部のリーディングシュタイナーについて説明します。

普通の人間であれば辻褄を合わせるためにデジャヴとして処理してしまうものを、岡部は別の世界線の出来事として整理できてしまいます。

リーディングシュタイナーとは、脳のエラーだと紅莉栖は考えます。

彼女は説明の例えとして、パズルを挙げます。

人の記憶が500ピースのパズルで構成されているとして、別の世界線の記憶があったとしてもその世界線の絵にはあてはまらず、デジャヴとして処理します。

ところが岡部の場合、500ピースのパズルを世界線の数だけ保持していることになります。

それはつまり『忘れる』ことができない、一種の欠陥といえます。

そして、デジャヴは不完全なリーディングシュタイナーと捉えることができます。

紅莉栖は自分の考えに好奇心をくすぐられ、論文にまとめることを決めますが、次の瞬間、またしても岡部が姿を消し、紅莉栖もまた彼の存在を忘れてしまいます。

タイムリープ

鈴羽もまた岡部の消失を確認。

紅莉栖は再び違和感を覚えながらも日々を過ごします。

そんなある日、紅莉栖はホテルでテレビを見ていて、マイスプーン、マイフォークという言葉に反応し、以前、ラボでそれらを誰かにもらったことを思い出します。

またメモにある『携帯電話、電子レンジ、セルン』という言葉を見つけ、記憶が次々にあふれ出します。

紅莉栖が橋田に連絡を取ると、彼はSERNにハッキングをかけているところで、彼自身にもそうする理由が分からないといいます。

紅莉栖はすぐにラボに駆け付け、橋田がSERNへのハッキングを成功させると、後日、タイムリープマシンを完成させます。

紅莉栖は作り方を思いついたのではなく、思い出したのです。

そして、デジャヴを感じているのは紅莉栖だけではありません。

橋田のハッキングもそうですし、まゆりはほとんど誰も飲まないドクペを常に常備していて、理由の分からない行動をとっています。

紅莉栖は何かが欠けていることを確信し、改良して10日前まで戻れるタイムリープマシンを使い、過去に戻ります。

R世界線

紅莉栖が目を覚ますと、そこはラボの屋上で、みんなでバーベキューをしています。

彼女はデジャヴではなく、前のバーベキューも確かに覚えていました。

そして、岡部を見つけ、彼が一時的に消失する現象も観測します。

その時、紅莉栖に電話が入り、相手は『携帯電話、電子レンジ、SERN』とホテルの侵入者と同じことをいいます。

紅莉栖はいわれた方を見ると、そこには鈴羽が立っていて、紅莉栖は指定された場所に向かって鈴羽と向かい合います。

鈴羽は、紅莉栖にこの世界線における観測者になってほしいといいます。

そして、未来の紅莉栖が作ったタイムマシンに乗ってこの時代に来たことを明かします。

正確には、一周目の紅莉栖です。

 

時系列を整理すると以下の通りです。

 

〈一周目〉

・岡部が消失

・鈴羽が誕生

・紅莉栖がタイムマシンを作り、鈴羽がタイムトラベル

 

〈二周目〉

・タイムトラベルした鈴羽が岡部を観測

・鈴羽はホテルに侵入し、紅莉栖に伝言する

・紅莉栖はタイムリープマシンを作り、タイムリープ

 

〈三周目(現在)〉

・紅莉栖がタイムリープして、岡部のことを思い出す

 

そして鈴羽は、岡部の置かれている状況を説明してくれます。

岡部は現在、別の世界線の記憶、つまりリーディングシュタイナーの負荷がかかり、この世界に留まれないのだといいます。

詳しく説明すると、岡部は別の世界線における強力な記憶が引き金となり、シュタインズ・ゲート世界線の揺らぎを感知してしまい、この世界線を現実として観測している岡部自身が揺らいでしまうのだといいます。

そして彼が向かったのはR(Reverse)世界線、シュタインズ・ゲート世界線からほんの少しだけズレた負の世界線です。

シュタインズ・ゲート世界線はあらゆる収束から逃れた都合の良い世界線ですが、それは不安定で揺らぎを生じることでもあり、その結果、対となるR世界線が存在することとなりました。

普通の人間はそうならないよう、別の世界線のことを忘れるという安全装置が働きますが、岡部にはそれができません。

願い

鈴羽が説明し終えると、そこに岡部が現れます。

彼は彼女の説明を聞いていました。

三人はラボに戻って話の続きをすることに。

このままでは岡部の消失は避けられませんが、岡部は過去改変することを許しません。

例え、自分が消失するとしても。

紅莉栖は岡部がみんなの記憶から忘れられてしまうことが耐えられませんが、それでも岡部の意思は変わりません。

 

そして、迎えた消失の時間。

岡部は最後の時間をラボで過ごします。

紅莉栖は立ち会わないつもりでしたが、それでも忘れることなんてできず、急いでラボに向かい、岡部を目にした瞬間、彼は消失します。

そして、紅莉栖以外の記憶から抜け落ちてしまいます。

こんなのは間違っていると。

紅莉栖はもう一度タイムリープマシンを作ろうとしますが、まゆりは辛そうな紅莉栖を止め、紅莉栖はついに岡部の願いを受け入れることにしました。

記憶だけを変える

しばらくすると、橋田がラボの家賃を払うつもりがなくなったことを明かし、このままでは岡部の愛したラボはなくなってしまいます。

一方、まゆりはうまく言葉にできないけれど、何かが足りたいのを感じていました。

しかし、紅莉栖にはどうすることもできません。

 

そんなある日、紅莉栖の前に鈴羽が現れ、未来に帰ることを伝えます。

最後に今の気持ちを聞きますが、紅莉栖の気持ちは変わりません。

鈴羽はそれを聞いて失望します。

彼女の知る紅莉栖もまた同じ感じで、若い頃の紅莉栖ならもしかしたら、と賭けていたからです。

二人は口論をしますが、最後に鈴羽の言葉に押され、紅莉栖は彼女と共にタイムマシンに乗ることを決意。

鈴羽は、未来の紅莉栖から託されたとっておきの情報を開示します。

それは、『起こった事実は変えずに岡部倫太郎の記憶だけを変える』です。

消失の問題は、岡部が別の世界線の記憶に引きずられてシュタインズ・ゲート世界線を現実の世界線だと認識できないことにあり、ならばシュタインズ・ゲート世界線を特別な世界線だと岡部に認識させれば、岡部が消失することはありません。

しかし、向かうべき年代までは指定されておらず、紅莉栖は考えて2005年を選択します。

それは、岡部が鳳凰院凶真となって、まゆりを人質にした年です。

強力な出来事がある時だからこそ、関連付けられたことも強力に記憶に残ると紅莉栖は考えました。

鈴羽は紅莉栖の考えに賭け、二人は2005年にタイムトラベルします。

失敗

2005年に到着しますが、鈴羽ができることはここまでで、岡部に強力な記憶を植え付ける方法を考えるのも紅莉栖です。

雨が降る中、紅莉栖はまず知っているまゆりの家の住所に向かい、そこから近所の岡部の家を探すことにします。

 

まゆりの家を見つけても具体的なアイディアは何もありませんが、その時、紅莉栖はまだ少年の岡部を見つけ、とりあえず追いかけます。

そして意を決して呼び止めるべく声を掛けますが、雨で足を滑らせて転んでしまい、岡部は彼女を助け起こそうとします。

彼の向こうからは小型のトラックが向かってきていて、辛うじて岡部が轢かれることはありませんでしたが、紅莉栖は失意の中、タイムマシンのところに戻ってきます。

世界線は収束し、岡部が死なないことは分かっている。

しかしそれは同時に、未来の岡部を助けることもできないのでは?

そして、もう一度過去に跳んで、自分のせいで岡部に何かあったらどうしよう。

岡部が何千回と味わった絶望感にむしばまれ、紅莉栖は再び過去に戻る気力を失っていました。

結局、紅莉栖は任務を成し遂げることなく、元の時代に戻るのでした。

決意

失意の中、紅莉栖は日常に戻ります。

ラボの閉鎖が決まり、一周目の紅莉栖が体験した未来に進むのが目に見えていました。

そんな中、まゆりが『オカリン』という記憶にないはずの名前を口にします。

紅莉栖の中で、自分がなんとかしなければという感情と、自分にはできないという感情が溢れ、ラボから逃げ出します。

その足で柳林神社に行くと、るかが模造刀で素振りをしていました。

彼はそれを『妖刀五月雨』と呼びますが、自分がそんな名前をつけるはずないと混乱します。

ここにも、岡部の痕跡が残されていました。

そしてるかは、誰かにもらった気がすると発言。

このまま、まゆりもるかも違和感を抱えて生きていくのだろうか。

 

紅莉栖は悩み、このままホテルに戻っても休める気がしないと、再びラボを訪れます。

そこではフェイリスと橋田がカードバトルに興じ、まゆり、萌郁もいます。

そして、変化がありました。

橋田はラボはやっぱりあった方がいいと思い直し、バイトの面接を受けていました。

フェイリスは、ラボはもっと賑やかだったといい、まゆりはドクペをなぜか補充しておかなければならないと思っていて、萌郁はもう一人、誰かがいたといいます。

それはデジャヴであり、紅莉栖は思います。

デジャヴは妄想やエラーなどではなく、リーディングシュタイナー、別の世界線の記憶なんだと。

紅莉栖は岡部のことを忘れようとして、けれどみんなに忘れるなといわれている気がして、ある行動をとります。

岡部にプレゼントで渡した白衣に袖を身にまとうと、恥ずかしさをこらえて鳳凰院凶真として振舞います。

他のラボメンは唖然としますが、覚えがあることに気が付きます。

そしてまゆりは、ついに鳳凰院凶真は紅莉栖ではなく岡部倫太郎であることを思い出します。

特別な記憶

翌朝、まゆりたちが見守る中、紅莉栖と鈴羽は再び2005年にタイムトラベルします。

紅莉栖は岡部を見つけますが、どうすれば助けられるのか分からず、声をかけそびれてしまいます。

岡部とのこれまでこと、そしてこれからのことを考えながら行く当てもなく歩くと、気が付けば都電の駅舎に到着します。

そこで紅莉栖は、いつでも誰かに自分のことを気にかけて欲しかったこと、岡部も今、同じ気持ちでいるのだろうかと想像し、彼を見つけたいと強く願います。

その時、紅莉栖に声を掛ける人物がいました。

それは、岡部でした。

 

迷子のように心細そうにしている紅莉栖を見て、岡部はまゆりが祖母を亡くしてふさぎこんでいるのに、何もしてあげられないことを明かします。

この時、紅莉栖は考えていたわけではありませんが、自然と鳳凰院凶真について話していました。

とびっきりのマッドサイエンティストで彼の研究を誰も信じませんが、彼が見つけたものは彼にしか視ることのできないものだと。

岡部は悲しい話だといいますが、紅莉栖は素敵な話だといい、岡部にキスをします。

岡部は顔を真っ赤にし、紅莉栖は何も言わせず彼を行かせます。

その後、岡部はまゆりを人質とするエピソードに繋がります。

これで、今の紅莉栖はα、β世界線の自分よりも特別になれただろうか。

結果は分かりませんが、やれることはやり、紅莉栖は元の時代に戻ります。

 

この時、紅莉栖たちを乗せたタイムマシンの製造番号が『OR204』だと明かされます。

これまでの名前の付け方から、『OR』とは『OKABE RINTSROU』を意味するものだと考えられます。

結末

岡部はモノクロの世界にいました。

無人の秋葉原に、彼だけがいます。

突然、岡部の携帯が鳴りますが、なぜと驚く岡部。

それはテレビ電話で、画面には白衣を着た紅莉栖が映り、ようやく岡部にシュタインズ・ゲート世界線の紅莉栖を観測させることができました。

紅莉栖が見つけたのではなく、岡部が戻ろうとしたのです。

 

そして二人は、雑踏が行き交う中、ラジ館の前で見つめ合っていました。

もう、岡部がここを離れることはありません。

これからは紅莉栖と同じ時間を生きることができます。

最後に岡部は、ファーストキスを返せといいますが、紅莉栖は嫌だと拒否します。

もちろん、二人とも笑顔です。

最後に

いかがでしたでしょうか。

劇場版の内容を補完するだけでなく、小説という媒体ならではの新しい発見、感動を与えてくれる作品でした。

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