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『君の名は。』原作小説の徹底ネタバレ解説!あらすじから結末まで!

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山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は、自分が男の子になる夢を見る。見慣れない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。一方、東京で暮らす男子高校生・瀧も、山奥の町で自分が女子高校生になる夢を見る。やがて二人は夢の中で入れ替わっていることに気づくが―。出会うことのない二人の出逢いから、運命の歯車が動き出す。記録的な大ヒットとなった長編アニメーション『君の名は。』の、新海誠監督みずから執筆した原作小説。

【「BOOK」データベースより】

金字塔を打ち立てた大人気映画の原作小説である本書。

商品説明に『原作小説』とあるのでそれに倣っていますが、これが微妙なところです。

映画の小説版ですが、映画完成前に小説が完成しているので、原作小説でも間違いではないのかもしれません。

映画では気が付けない細部まで監督である新海誠さんが描いているので、本書単独で楽しめるのはもちろんですが、映画を見たあとでも十二分に楽しむことが出来ます。

この記事では、そんな本書の魅力をあらすじや個人的な感想を交えながら書いていきたいと思います。

ネタバレになりますので、未読の方はご注意ください。

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入れ替わり

立花瀧は、『みつは』と名乗る少女が泣きそうになりながら自分の名前を呼ぶ夢を見ます。

目を覚まして考えても、瀧はその少女のことを知りません。

すぐに顔を忘れてしまいますが、瀧の身に異変が起きていました。

なんと少女の体になっていたのです。

しかもそこは見知らぬ部屋で、この体の持ち主の妹・四葉もいます。

瀧はありえない状況に思わず叫びます。

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退屈な田舎

しかし翌日、少女の体は元の持ち主・宮水三葉に戻っていました。

四葉と祖母は、三葉がとりあえず元に戻ったことに露骨に安心していますが、三葉に入れ替わったという自覚はありません。

ここからは三葉の日常が描かれます。

三葉は糸守町という人口千五百人の小さな田舎町に住んでいて、世間では千二百年に一度来訪するというティアマト彗星のことが話題になっていました。

三葉は勅使河原克彦(てっしー)と名取早耶香(サヤちん)と十年来の親友で、彼らも昨日の三葉はおかしかったと指摘します。

登校途中、現職の町長で父の俊樹が町長選のしていますが、二人の間には確執があり、別居しています。

祖母の一葉は宮水神社を守ってきて、俊樹は一葉の娘・二葉と結婚した婿養子でした。

しかし、二葉の死をきっかけに家を出て、二葉を死なせた宮水家や糸守町の呪縛ともいうべき風習をなくすべく政治の世界に進出したのでした。

三葉はそんな糸守町での生活に退屈し、東京での華やかな暮らしに憧れていました。

また嫌なこととして、毎年行われる宮水神社の豊穣祭が挙げられます。

三葉と四葉は巫女装束を着て舞を舞いますが、それはまだ許容範囲といえます。

三葉が本当に嫌なのは、口噛み酒でした。

大勢の人の前で米をひたすら噛み、それを唾液と共に升に垂らします。

これを放置しておくだけで発酵してアルコールになるという日本最古のお酒ですが、女子高校生から凌辱以外の何物でもありません。

三葉は今年も口噛み酒を作り、高校を卒業したら町を出ようと改めて決心するのでした。

違和感

古典の授業。

『ユキちゃん先生』が万葉集を解説していますが、この人は『言の葉の庭』のヒロイン・雪野百香里です。

なぜ彼女が東京の高校を辞め、糸守町にいるのかは明かされていません。

授業中、三葉は自分のノートに『お前は誰だ?』という文字を見つけます。

それは三葉の字ではありません。

三葉はようやく自分の身に何かが起きていることを理解し、サヤちんたちにその時の様子を聞くと、まるで記憶喪失みたいだったと話します。

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憧れの都会

瀧は自分の部屋で目を覚ましますが、自分の体に起きた異変に驚きます。

そう、こちらは瀧の体に入れ替わった三葉です。

夢だと思いつつも、遅刻しないよう慌てて学校に向かう三葉ですが、そこは憧れた東京で、都会の景色に圧倒されます。

三葉は瀧の友人、藤井司と高木真太に教わりながら現状を理解し、三人の趣味であるカフェ巡りを満喫します。

それから、瀧のレストランでのアルバイト。

慣れない作業に三葉は泣きそうになり、チンピラにいちゃもんをつけられ茫然としますが、先輩の奥寺ミキに助けてもらいます。

ミキは瀧の憧れの人で、三葉もかっこいいところ、優しいところ、綺麗なところに憧れを抱きます。

三葉が先ほどのお礼を言った時、ミキのスカートが裂けているのを見つけ、三葉は一葉に鍛えられた針仕事であっという間に縫ってあげます。

ミキは今日の瀧はいつもよりもいいと褒めてくれ、期せずして距離を縮めるのでした。

帰宅後、三葉は瀧が日記をつけていることを知り、今日のことをそこに書きます。

そして、『お前は誰だ?』という問いに対して、『みつは』と返事代わりに書くのでした。

やり取り

元に戻った瀧は、身に覚えのない日記の驚きます。

しかし、奥寺はいつもよりも親密な態度で接してきて、日記に書いてあったことが現実であることを理解します。

そして、瀧は『みつは』とは誰かと考え次に入れ替わった時、三葉の腕に『みつは?? お前はなんだ? お前は誰だ??』とマジックで書きます。

翌日、三葉がそれに気が付き、四葉は昨日、三葉が嬉しそうに自分のおっぱいを揉んでいたと報告してきます。

さらに学校では昨日、不良グループの陰口に対して堂々と反抗したことを伝えられ、自分の身に起きた異変に戸惑います。

家に帰って古典のノートを開くと、知らない文字で三葉や友人などの情報が新たに書きこまれていました。

そのノートを見つめながら、三葉はぼんやりと夢の中で自分の体験したことを思い出し、それは瀧も同様でした。

この奇妙な出来事に対して、二人は同時にある結論に至ります。

 

『『もしかして、夢の中で入れ替わってる!?』』

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ルール

入れ替わりに気が付いた二人。

瀧と三葉は同い年の高校生で、眠ることをトリガーにして入れ替わる。

入れ替わりは不定期で、週に二、三回。

入れ替わった時の記憶は目が覚めると不鮮明になり、まるで明晰夢の直後のような感覚になる。

二人は入れ替わりに気が付いてからコンタクトを試みますが、なぜか電話やメールは通じませんでした。

そこでスマホや日記にメモを残し、お互いにルールを決めて生活することにします。

しかし、そんなルールなんてお構いなしに二人は生活し、メモでの喧嘩はしょっちゅうで、次第にそんな生活にも慣れていきました。

ある日、三葉と入れ替わった瀧は、一葉に連れられて四葉と共に山の上にあるご神体に捧げものを持っていきます。

巨木の下に小さな社があり、そこに二人の口噛み酒をお供えします。

一葉は口噛み酒を、三葉たちの半分だといいます。

お供え後、ここからなら彗星が見えるかもしれないと空を探すと、一葉が瀧にいいます。

 

『あんた今、夢を見とるな?』

 

その言葉で瀧は目を覚ましますが、目からはなぜか涙が出ていました。

しかし、そのことを考える間もなく、瀧には次の試練が待っていました。

三葉が勝手にミキとデートの約束をしていて、それが今日だったのです。

瀧は憧れのミキを前にして話が続きませんが、美術館に入ってホッとします。

美術館では地域ごとの展示エリアがあり、瀧は岐阜にある飛騨の写真を見て強烈な既視感を覚えます。

その後、デートはうまくいったとはいえないまま終わりますが、最後にミキは妙なことをいいます。

瀧は昔、自分のことが好きだったけれど、今は他に好きな子がいると。

瀧は否定しますが、ミキはそれを受け流して帰ってしまうのでした。

デート終了後、瀧は三葉のメモを読み返すと、デートが終わる頃には空に彗星が見えると書いてありましたが、彗星なんてどこにもありません。

瀧は嫌な予感を覚えます。

そしてその日を最後に、二人の入れ替わりは二度と起きないのでした。

捜索

瀧は三葉と入れ替われないことに何かを感じ、記憶を頼りにとりあえず飛騨に向かおうとしますが、司とミキもそれについてきます。

瀧は覚えている風景をスケッチしているため、それを見せながら地元の人に聞き込みをします。

しかし、情報は集まらず、諦めかけた三人はとあるラーメン屋に入ります。

すると、なんとラーメン屋を切り盛りする夫婦はその風景を知っていて『以前の糸守』だと口を揃えます。

夫は糸守出身で、司とミキはその地名に覚えがありました。

三人が向かった先、そこは瀧の知る糸守と同じ場所でしたが、廃墟になっていました。

三年前、ここに彗星が落ちて、何百人もの人が亡くなっていたのです。

しかし、瀧はその事実を認められず、三葉の書いた日記を開きます。

すると、三葉の字は一文字ずつ消え、彼女のいた証がなくなってしまいました。

ティアマト彗星

千二百年周期で太陽を公転するティアマト彗星は三年前に地球に接近し、世界中が盛り上がりました。

しかし、彗星は地球近傍で砕け、それが隕石となって糸守町に落下。

当時、糸守町は秋祭りの真っ最中で、町は甚大な被害に見舞われました。

人口の1/3が死亡した大災害で、瀧は実際に彗星のことも覚えています。

しかし、それでは三葉との入れ替わりが説明できません。

瀧たちは糸守町近くの図書館に行き、糸守町と彗星に関する本を調べます。

そこに載っている写真は、瀧の知る糸守町そのものでした。

そして、そこには三葉の写る写真があり、犠牲者リストにはテッシー、サヤちん、三葉たち家族の名前がありました。

何かの間違えだと訴えるミキですが、瀧は一葉の言葉を思い出します。

 

『あんた今、夢を見とるな?』

組紐

宿に移動した三人。

瀧は全てが妄想だったのではと思い、三葉や糸守での記憶も曖昧になっていました。

その時、ミキが瀧の手首に巻かれた組紐に気が付きます。

おぼろげな記憶を頼りに、瀧は一葉の言葉を思い出します。

紐は時間の流れそのものであり、『ムスビ』であると。

そして、山の上にあるご神体と口噛み酒。

瀧はあの場所に口噛み酒があれば何か起こるのではと思い、目的の場所を探そうと地図を広げます。

その時、誰かが自分を呼ぶ声が聞こえ、そこで目が覚めます。

その少女のことを瀧は覚えていませんが、司とミキを残し、早朝に一人で目的地に向かいます。

記憶

瀧はラーメン屋の主人の車に乗せてもらい、ご神体のある山に到着。

土砂降りの雨の中、自分の記憶を頼りに進んでいくと、夢で見たあのご神体を見つけることができました。

そして社では自分たちがお供えした口噛み酒を見つけますが、苔が根を張っていて、時間の流れを感じさせます。

ここで瀧は、ようやく三年前の三葉と入れ替わっていたことに気が付きます。

それならば、入れ替わりが途切れたのは、三年前の隕石で三葉が死んでしまったためと理由をつけることができます。

瀧は、時間が戻れと念じながら発酵した口噛み酒を飲みます。

すると、意識が曖昧になり、次の瞬間には彗星が落ちる光景、そして三葉の記憶が瀧の中に流れ込みます。

三葉はあの日、テッシーやサヤちんと一緒に彗星を見に行っていました。

瀧は三葉を止めますが、その声は彼女に届きません。

隕石が落下しても、三葉はそれさえも美しいと感じ、気が付けば落下していたのでした。

チャンス

瀧が目を覚ますと、三葉と入れ替わっていました。

まだ生きていることに涙を流しますが、今はそれどころではありません。

瀧が目覚めたのは、隕石が落ちるその日でした。

そんな瀧に対して、一葉は三葉でないことをすぐさま見抜きます。

聞くと、一葉もまた少女の頃、誰かと入れ替わっていたのだといいます。

瀧はふと思います。

この入れ替わりは宮水家に受け継がれてきた役割であり、千二百年ごとに訪れる厄災を回避するための警告システムなのではないかと。

瀧は決心し、一葉に今夜、隕石が落ちてみんな死んでしまうことを伝えます。

しかし、一葉はそんな話誰も信じないと否定的でした。

瀧はムキになってクラスメイトに警告しますが、一葉の言う通り、誰も信じてくれません。

テッシーを除いて。

二人は具体的な回避方法を考える中で、テッシーは防災無線の使用を提案します。

それなら町中に避難指示を出すことができます。

唯一の問題は、役場の人を説得することはまずできないため、防災無線を使用するために役場を乗っ取るしかないということです。

そこでテッシーは、電波ジャックを提案。

成功すれば学校の放送室から放送することができ、学校の校庭に避難させれば隕石の被害を免れることができます。

二人は嫌がるサヤちんを説得し、放送の担当にあてがいます。

もちろんただ放送しただけでは非難してくれません。

そこでテッシーは、父親の会社の保管庫にある土木用の含水爆薬を使い、非難のきっかけを作ることに。

そして瀧は、全ての町民を動かすためには町長である父親の説得が必須だと考え、その任務につくのでした。

瀧は俊樹に直談判に行きますが、真面目にとりあってもらえませんでした。

宮水家や糸守町の呪いや呪縛ともいうべき風習によって妻・二葉が亡くなったのだと考える俊樹。

彼にとって、瀧の訴えるそれは宮水家の妄言にしか聞こえませんでした。

瀧は怒りのあまり俊樹のネクタイをねじり上げますが、そこで俊樹は目の前にいるのが三葉でないことに気が付きます。

結局、瀧は俊樹を説得できないまま避難を呼びかけますが、誰も信じてくれません。

やはり三葉本人でなければ説得できないのだと痛感した瀧。

じゃあ、三葉はどこにいるのだろう。

そこまで考え、瀧はご神体を思い浮かべ、そこに向かいます。

忘れていた出会い

三葉が目を覚ますと瀧と入れ替わっていて、ご神体のある山の上にいました。

記憶の中では昨日、テッシーたちと秋祭りに行ったことになっていました。

そして三葉は、糸守町が隕石でなくなった現実を目の当たりにします。

自分が死んだことにも気が付きます。

一方、瀧は三葉の体を通じて、秋祭りの前日のことを思い出します。

三葉は瀧に会いに東京に行き、電車の中で偶然、瀧を見つけます。

そこにいたのは、まだ中学生の瀧でした。

三葉は声を掛けますが、瀧はこれから入れ替わる事実を知らないので、怪訝な顔をします。

しかし別れる際、説明が付かない衝動に駆られ、瀧は三葉を呼び止めます。

降りる客に押し流される中、三葉は髪を結った組紐をほどき、瀧に手渡します。

三葉という名前を名乗り、彼女の姿は見えなくなるのでした。

再会

二人は同じ場所に立ち、お互いの名前を呼び合います。

お互いの声は聞こえるのに、姿は見えない。

気配がするのに、触れ合うことは出来ない。

途方に暮れる二人ですが、その時、変化が起きます。

夕日が指す黄昏時。

それはこの世ならざるものに出逢う時間であり、古い呼び名で『カタワレ時』といいます。

二人がその名称を口にした次の瞬間、目の前に探していた人がいました。

この時、二人は入れ替わっていません。

二人は再会を喜び、瀧は三年前に渡された組紐を今度は三葉に渡します。

三葉は自分の髪をその組紐で結い、瀧はこれからやらなければならないことを三葉に伝えます。

そしてカタワレ時が終わる前に、二人はお互いの名前を手に書こうとしますが、その前に夜が来てお互いの姿は消えてしまいます。

瀧は忘れないと三葉の名前を何度も繰り返しますが、それもすぐに曖昧になり、大事な人がいたという感覚だけが残ります。

それすらも忘れてしまう前に、瀧はいいます。

 

『君の、名前は?』

決行

瀧の名前を忘れないよう何度も心の中で唱え、三葉は自分の使命を果たすために山を降ります。

テッシーと合流すると、作戦を決行します。

予定通り、爆発によって停電が起こると、町中にサイレンが響き渡ります。

そのサイレンはスピーカーから流れていて、サヤちんが防災無線を乗っ取った証拠でした。

三葉たちも避難を呼びかけますが、町民は山火事でもないと動かない雰囲気で、やはり俊樹を説得する以外に方法はありませんでした。

一方、三葉はついに瀧の名前を忘れて茫然としますが、テッシーに気合を入れられて自分を取り戻し、俊樹のもとに向かいます。

道中、サヤちんの乗っ取りがバレ、事態が把握できるまで待機するよう放送が流れます。

見上げると、彗星は本当に割れ、もはや猶予はほとんど残されていません。

懸命に走る三葉ですが、途中で転んで顔をぶつけ、意識を失ってしまいます。

その時、瀧の声が聞こえて目を覚まします。

手を見ると、そこには『すきだ』と書かれていました。

それは自分の知らない筆跡ですが、懐かしいものでした。

これでは名前が分からないと呆れつつも、涙が溢れます。

もうなにも怖くない。

三葉は自分の恋を認め、絶対にまた出逢うと決意を固めて走り出します。

結果

あれから五年が経ち、瀧は就職活動の真っ最中でした。

呼ばれてミキと会うと、二人は五年前、糸守に行ったことを思い出します。

瀧たちの知る事実はこうです。

彗星の一部が落下して糸守町を破壊しますが、奇跡的に町民のほとんどが無事でした。

彗星の落下したあの日、偶然も町を挙げての避難訓練があり、町民の大半が被害範囲の外にいたのだといいます。

つまり、三葉が俊樹の説得に成功したということです。

ミキは最後に結婚することを瀧に伝え、ちゃんと幸せになりなさいといってその場を後にします。

ちなみに、裏の設定ではミキと司が婚約したのだと新海さんはコメントしています。

瀧は別に不幸せではないと思いつつも、何かが足りないという感覚を覚えていました。

また別の日、瀧はブライダルフェアの話をするカップルとお店で居合わせますが、それはテッシーとサヤちんでした。

もちろん、瀧は二人のことも覚えていません。

結末

さらに数年が経ち、瀧は大学を卒業して、何とか手にした就職先で働いていました。

今でもずっと、あと少しでいいからと願う気持ちがあり、瀧はその気持ちを胸に通勤電車に乗ります。

そして、併走する電車に乗る女性と目が合い、お互いにずっと抱いていた願いの正体を知ります。

名前も知らないのに、その人だと分かります。

二人は電車を降りると、お互いを求めて走り出します。

階段の上下で、二人はあと少しの距離まで近づきます。

それでも何も言えずに通り過ぎますが、すぐにこんなのは間違っていると苦しくなり、お互いに振り返ります。

女性の長い髪には、夕陽のような色の組紐が結ばれていました。

瀧が笑うと、女性―三葉も泣きながら笑います。

そして同時に二人は口を開きます。

 

『君の、名前は』と。

最後に

映画にはたくさんの人が関わり、非常に華やかで素晴らしい出来栄えになっていますが、本書には新海さんのよりパーソナルな部分が閉じ込められていて、映画とは違った魅力が詰め込まれています。

お互いに補完し合うような関係ですので、本書を読んで映画は見ていないという方は、ぜひ映画にも挑戦してみてください。

その後に本書を読むと、それまでとは違った面白さに気が付くはずです。

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