『一度死んでみた』徹底ネタバレ解説!あらすじから結末まで!
父親のことが大嫌いで、未だ反抗期の女子大生・七瀬。ある日、父親が急死したとの連絡が。実は彼の会社が開発した「一度だけ死ぬ薬」を飲み、二日間だけ仮死状態にあるのだった。だが、社内の裏切り者により、本当に火葬されそうになり…。「まだ、お父さんに伝えたいこと言ってない」。父の秘書と共に、七瀬は父親を生き返らせることができるのか!?
「BOOK」データベースより
本書は軽快で、細かいことが気にならなくなるくらい面白いコメディですが、実は大切なことを描いていたりします。
本書は広瀬すずさん、吉沢亮さん、堤真一さんら出演で映画化され、話題になりました。
映画の公式サイトはこちら。
この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。
ネタバレになりますので、未読の方はご注意ください。
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あらすじ
不仲な父と娘
野畑製薬の社長である野畑計(のばたはかる)は物事の全てを論理的に考える人間で、娘の七瀬も彼の会社に就職すべく薬学部に進学します。
ところが親子の関係は、計の妻・百合子が亡くなったことで激変します。
計は仕事の忙しさを理由に百合子の死に目に会えず、七瀬は家族よりも仕事を優先する計を嫌い、反抗期に入ります。
デスメタルバンド『魂ズ』を結成し、ボーカルとして計への不満をひたすらぶつけるのでした。
合併
野畑製薬は若返ることのできる薬・ロミオの開発に取り組み完成まで間近ですが、そのタイミングでワトソン製薬から合併を持ち掛けられます。
ワトソン製薬の社長・田辺はかつて計の職場の先輩で、同じく職場にいた百合子の恋のライバルでした。
しかし、百合子が計を選んだことをきっかけに退職。
ワトソン製薬を立ち上げると、野畑製薬と同じ若返る薬の開発に注力してきました。
開発において一歩リードする野畑製薬と合併することを急ぐ一方で、ロミオの研究データと類似したデータを発表。
野畑製薬に内通者がいることは明白であり、早急の対処が必要でした。
見張り
計の命令を受け、野畑製薬の社員で、秘書室に勤務する松岡は日々、七瀬を見張っていました。
その存在巻のなさからゴーストと呼ばれ、見張りにはぴったりの人物です。
七瀬はそんな松岡を鬱陶しいと思いますが、一方でその瞳を美しいと感じ、いつの間にか好きになってしまうのでした。
ジュリエット
ロミオを開発する過程で、二日だけ死んでよみがえるジュリエットという新薬が完成し、研究員の藤井によってその効果は実証されています。
銀行から経営再建のためにやってきた渡部は、計にジュリエットを服用するよう提案します。
計が亡くなれば、内通者が動き出すと。
計は言われた通りにしますが、これこそが渡部の狙いで、彼こそがその内通者でした。
自作した遺書にサインさせると、よみがえることができないよう告別式をやらずに火葬の手配をします。
この様子を松岡は見ていて、計が二日後によみがえることを知っているのは渡部と松岡だけです。
延期
計の訃報を聞きつけ、七瀬を深い悲しみが襲います。
口では嫌いだと言いつつも、それも愛情の裏返しだったのです。
一方、計は霊体となって七瀬の姿を見守り、本当に大切なことに気が付いていきます。
しかし、渡部は容赦しません。
遺言によって七瀬を新社長に祭り上げ、訳の分からない内にワトソン製薬との合併の段取りをつけます。
松岡はワトソン製薬の陰謀を七瀬に説明し、告別式を強引に段取りして火葬を遅らせるよう手配します。
ワトソン製薬は会場をおさえて妨害しますが、たまたまクリスマスのディナーショーが中止になったホテルの会場があり、そこを借ります。
告別式だと断られてしまうため、魂ズのライブということで無理やり通すのでした。
大切なこと
告別式当日、渡部が火葬を早めたことでまたしてもピンチが訪れます。
しかし計のアドバイスが七瀬に通じ、研究ノートの存在を知ります。
研究ノートは百合子の遺影代わりに作った3Dホログラムの下にあり、高電圧の電流を流すことで予定よりも早く目覚めさせるができることを知ります。
七瀬と松岡はワトソン製薬の妨害を振り切って会場に向かうと、七瀬は魂のこもったライブを披露します。
一方、松岡はこっそり計の遺体に忍び寄ると、キスをします。
松岡は静電気を帯びやすい体質で、それによって計の目覚めさせようとしたのでした。
しかし計は目を覚まさず、計の遺体の入った棺桶は火葬炉に入れられてしまいます。
火がつきますが、寸前のところで計は蘇生。
計と七瀬は普通に生きていることの大切さを知り、ロミオの封印を決めます。
当然、渡部は猛反対し、七瀬の社長解任を要求。
決定権は最年長者に委ねられ、田辺は合併を宣言。
自分こそが最年長だと言い張りますが、そこに藤井が現れ、最年長だと主張します。
彼は見た目こそ三十歳そこそこですが、治験で飲んだ薬によって若返っただけで、本当は八十歳だったのでした。
これで問題は解決し、研究ノートは焼却。
七瀬にはミュージシャンとしてメジャーデビューの話がかかりますが、野畑製薬に入りたいと宣言し、オファーを断るのでした。
計は百合子にこのことをメッセージとして送ります。
すると、亡くなったはずの百合子から既読がつくのでした。
結末
七瀬は野畑製薬に入社。
計と一緒に写真を撮ると、そこには百合子も写っていました。
松岡は今回の一件で、気持ちは言葉にしないと伝わらないことを学び、七瀬に告白。
二人はキスをし、計も二人の交際を認めるのでした。
おわりに
中盤まではテンポの良さに勝手にページをめくる手が進み、後半ではいなくなって親子の絆に気が付いた計と七瀬の姿に大切なことをいくつも教えられました。
小説でもかなり面白いですが、映画ではもっとスピーディーに、かつコミカルに登場人物たちが暴れてくれると思いますので、映画を見てはじめて完成する作品だと思いました。
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