小説

『陽だまりの彼女』原作小説のあらすじとネタバレ感想!予想できない結末が待つ純愛ストーリー

幼馴染みと十年ぶりに再会した俺。かつて「学年有数のバカ」と呼ばれ冴えないイジメられっ子だった彼女は、モテ系の出来る女へと驚異の大変身を遂げていた。でも彼女、俺には計り知れない過去を抱えているようで―その秘密を知ったとき、恋は前代未聞のハッピーエンドへと走りはじめる!誰かを好きになる素敵な瞬間と、同じくらいの切なさもすべてつまった完全無欠の恋愛小説。

「BOOK」データベースより

『女子が男子に読んでほしい恋愛小説 No.1』という謳い文句で売り上げを伸ばし、おすすめ恋愛小説に度々見かける本書。

2013年には松本潤さん、上野樹里さんら出演で映画化され、さらに知名度を伸ばしました。

『陽だまり』というタイトルにふさわしい温かい恋愛に、時おり存在感を表す不安の塩梅が絶妙で、最後まで飽きずに読むことが出来ます。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

あらすじ

再会

奥田浩介は、仕事の取り引き先で中学時代の同級生・渡来真緒と再会します。

真緒は中学時代、『学年有数のバカ』といわれ、友達は浩介くらいしかいませんでしたが、十年ぶりにあった真緒は驚くべき成長を遂げ、綺麗になっていました。

二人はプライベートでも会うようになり、中学時代よりもさらに距離感を縮め、交際することになりました。

記憶がない

二人はお互いの両親に紹介しますが、真緒の両親は簡単には納得しませんでした。

真緒は里子で、拾われた十三歳までの記憶がないのだといい、そんな彼女と交際するのは大変だという両親なりの配慮でした。

しかし、真緒は自分の意思を貫くことを決め、二人は駆け落ちを決意。

勝手に入籍まで進め、夫婦としての生活を始めます。

それは二人も想像していなかった夢のような日々で、二人でいるだけで幸せでした。

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違和感

穏やかな毎日が過ぎていく中で、浩介はだんだん真緒の様子がおかしいことに気が付きます。

大金を銀行から下ろしたり、体調が悪く疲れている日が増えました。

浩介は心配になって聞きますが真緒は誤魔化すばかりで、漠然とした不安や違和感だけが残ります。

そして、その不安はある日突然、現実となりました。

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感想

見ていて幸せになれる二人

中学時代からの気持ちを持ち続け、それをついに実らせた浩介と真緒。

清々しいくらいにラブラブで、他者の入りこむ隙間などこれっぽっちもありません。

彼ら自身もいっていますが、バカップル、バカ夫婦です。

とても羨ましい関係であり、見ているだけでこっちまで幸せになってしまいます。

オチが特に素晴らしい

実は、僕は本書を三回読みました。

いつも内容を忘れ、つい読んでしまうのです。

三回目はさすがに読んでいれば思い出すだろうと高を括っていましたが、最後のオチで僕の予想は大きく外れました。

僕の記憶力の問題もありますが、それくらいオチが予想できないものになっていて、意外性だけでなくそれまでも伏線もちゃんと回収できていて完璧でした。

このオチがあるからこそ、本書は単なる恋愛小説より一歩も二歩も上を行く内容に仕上がっているのです。

鼻につくところも

ここまで良いところをたくさん書きましたが、気になるところもありました。

浩介と真緒のやりとりは幸せになれる一方で、あまりにバカップル過ぎてちょっとため息をつきたくなることが何度かありました。

これらも含めて二人らしいのですが、他人のバカップルは見るに堪えないこともあります。

出来ればエンターテインメントとしてもう少し読者のことを考慮してこの辺を書いてもらえると、文句なしという感じです。

おわりに

最後に文句も書いてしまいましたが、本書が名作恋愛小説であることは間違いありません。

また女性との接し方について学ぶことが多い作品でもありますので、パートナーがほしい、もしくはパートナーをもっと喜ばせたいという男性は読んでおいて損はないのではないでしょうか。