ミステリ

『帝都地下迷宮』あらすじとネタバレ感想!廃駅跡に住む百人もの人たちの正体とは?

鉄道マニアの公務員、小日向はある日、趣味が高じて、廃駅となっている地下鉄銀座線萬世橋駅へと潜り込む。そこで思いがけず出会ったのは、地下空間で暮らす謎の集団。身柄を拘束された小日向に、彼らは政府の「ある事情」により、地下で生活していると明かす。その地下空間で起こる殺人事件。彼らを互いにマークする捜査一課と公安の対立も絡み、小日向は事件に巻き込まれていく。

「BOOK」データベースより

鉄道マニアが主人公の、一見ミステリとは無縁そうな作品。

ストレス解消のために忍び込んだ廃駅跡で思わぬ出会いがあり、それが政府の明かせない秘密に繋がっていく。

日常から気が付くと非日常に引きずりこまれていく、不思議なミステリです。

中山七里さんらしい計算された面白さがあり、安心して読書を楽しむことができます。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

ストレスの日々

小日向巧は日々、区役所の窓口で生活保護申請のために訪れる市民の相手をしています。

救いを必要とする人はいくらでもいるのに、予算を削減するために救い手を差し伸べる相手を限定しなければならない。

根が善良な小日向は理想と現実のギャップに苦しんでいました。

そんな彼にとってのストレス解消が趣味の廃駅巡りでした。

踏み越えた境界線

しかし、趣味でストレスを解消するには限界があり、小日向はついに禁断の手に出ます。

それは、許可を得ずに無断で廃駅に忍び込むことでした。

ある日の深夜、小日向は周囲の目を盗んでグレーチングを取り外し、秋葉原の地下におります。

そこにあったのは、役目を終えた地下鉄銀座線萬世橋駅跡でした。

取り返しのつかないことをしてしまった。

けれど、誰にも手に入れられないものを手に入れた優越感。

相反する感情に震える小日向ですが、その時、誰もいないはずの廃駅でとある少女と出会います。

エクスプローラー

少女は遠城香澄といい、この萬世橋駅に住んでいるのだといいます。

小日向は身分や事情を説明しますが香澄は警戒を解かず、彼をとある場所に連れていきます。

そこには香澄以外にも多くの人がいて、構内の壁に映画が投影されているなど、とても廃駅とは思えない光景です。

彼らは自らをエクスプローラーと名乗り、秘密保持のために小日向を帰すわけにはいかないと物騒なことを言い出します。

エクスプローラーと衝突する気のない小日向はここの住人になりたいと願い、なんとか了承を得ます。

こうして小日向は特別市民になりますが、本当の問題が起こるのはこれからでした。

感想

期待させてくれる題材

本書は現実日本を舞台にしていますが、廃駅に一歩でも足を踏み入れるとそこはまるで空想世界のような非日常で、この時点でかなりワクワクします。

それに加えて、廃駅で暮らすエクスプローラーの設定もまた魅力的です。

ネタバレになってしまうので言及は避けますが、彼らにはそこで暮らすしかない理由があり、物語を盛り上げてくれる一因となっています。

なぜ地下の廃駅でないといけないのか。

この理由を考えるとある程度エクスプローラーの真実にたどり着けるので、正体が明かされる前に自分の頭で考えてみるとより楽しめるかもしれません。

あっさりしすぎている

本書の取り上げているテーマはかなり魅力的で、壮大なミステリを楽しめるのではと期待しながら読んでいました。

ところが最後は壮大な展開からは想像もつかないような着地を見せ、拍子抜けしてしまったことは否めません。

その結末を用意するのに、ここまでの設定が必要だったのか。

中山さんらしい読みやすくて良質な作品だっただけに、あっさりしすぎていてがっかりしてしまったことも事実です。

また登場人物ももう一歩だった気がします。

区役所やエクスプローラー、警察の面々など良い味を出しているキャラクターは多いのですが、物語に合わせて用意された感が拭えず、どうしても印象に残りにくかったです。

小日向の善良で、けれど時に突拍子もない行動に出られる性格が悪い意味で創作らしく、今いち彼に感情移入できなかったことがこれらの原因なのかもしれません。

とはいえ、ミステリ全体のレベルと比べると本書は良作といって差し支えないほどによくまとまっていて、エンタメ性に優れています。

本書を楽しむためにも、過度に期待しすぎないことをオススメします。

おわりに

万世橋のあたりはよく見知っている場所だけに、位置関係がよく把握できてかなり楽しめました。

日常の中にあんな非日常が転がっているなんて思ってもいなかったので、世の中はよく観察してみると不思議やワクワクで満ちているのかもしれません。

そんな感覚を教えてくれた一冊でした。

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