ミステリ

『どこかでベートーヴェン』あらすじとネタバレ感想!岬洋介の最初の事件を描くシリーズ第五弾

加茂北高校音楽科に転入した岬洋介は、その卓越したピアノ演奏でたちまちクラスの面々を魅了する。しかしその才能は羨望と妬みをも集め、クラスメイトの岩倉にいじめられていた岬は、岩倉が他殺体で見つかったことで殺人の容疑をかけられる。憎悪を向けられる岬は自らの嫌疑を晴らすため、級友の鷹村とともに“最初の事件”に立ち向かう。その最中、岬のピアニスト人生を左右する悲運が…。

「BOOK」データベースより

シリーズ第五弾となる本書。

前の話はこちら。

ピアニストとして、さらに名探偵として活躍してきた岬洋介の学生時代が描かれます。

彼の境遇には複雑なものがあることは読者も知っていますが、それの詳細を知ることができます。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

転校生

二〇〇〇年の春。

岐阜県にある加茂北高校に転校生がやってきます。

それが当時高校二年生の洋介でした。

はじめ、洋介はそのあまりに整った顔立ちと頭の良さから注目を集めます。

たまたま彼の隣の席だった鷹村亮は何かと世話を焼くことになりますが、良い第一印象とはいえませんでした。

圧倒的な才能

鷹村が洋介への認識を改めたのは、彼の弾くピアノを聴いた時でした。

高校生とは思えない圧倒的な音に鷹村だけでなく、クラスメイト誰もが自信を失います。

鷹村はそれでも不思議と洋介のことを気に入っていましたが、大半のクラスメイトは洋介のことを警戒し、その才能への嫉妬をあらわにするようになります。

洋介のピアノは、この変哲のない音楽科の雰囲気を一気に変えてしまったのです。

当の洋介はそのことに気が付いていませんが、物語が進むにつれて彼と父親・恭平との確執が明らかになり、決して能天気な人生を歩んできただけでないことがすぐに分かります。

災害と事件

クラスの雰囲気が変わった中、問題は夏休みに突入した頃に起きました。

夏季登校二日目に大雨が降り、生徒たちは高揚感と不安を抱きながら学校にいました。

突然停電が起きたかと思うと、洋介は鷹村を連れて原因の調査に向かいます。

そこで二人が見たものとは、橋が落ちて、学校が陸の孤島になった様子でした。

絶望的な状況で、洋介は一人助けを呼びに行き、無事にレスキュー隊員を呼ぶことに成功します。

これで生徒たちは助かりますが、問題は他にもありました。

時は同じく、岩倉という洋介たちの同級生の死体が見つかったのです。

そして警察は、状況から洋介が犯人ではないかと疑っていたのです。

幸い、洋介の父親が検事であることからすぐに解放されますが、クラスメイトは彼が犯人かもしれないという疑いを拭えません。

そこで洋介は鷹村とともに、真犯人を見つけるための調査を始めます。

感想

洋介の始まりが見られる

シリーズにおける岬洋介がどのように誕生したのか。

その様子を本書では見ることができます。

高校生にしてすでにピアニストとして格の違いを見せつけてくれますが、人間性においては年齢以上に未熟で、本書ではその未熟さゆえにたくさんの試練が待っています。

その試練を乗り越えて、洋介が成長する様子は読んでいて楽しく、将来あそこまで成長するのかと感慨深いものがありました。

同じパターンの繰り返しに辟易する

洋介の成長は読んでいて楽しかったのですが、彼に対するクラスメイトの反応やそれに対する担任の棚橋の反論が読んでいてけっこうな苦痛でした。

クラスメイトが洋介への嫉妬をあらわにし、棚橋が才能や音楽の道の厳しさを説く。

話の流れとしては普通なのですが、このやりとりは二、三回では済まないほど繰り返されます。

さすがに後半になってくるとまたこれか、と辟易してしまいました。

本書に限らず、学生がメインの中山作品とは相性がどうも悪いようで『TAS 特別師弟捜査員』の時も似た感覚を覚えました。

これによって所々物語がぶつ切りにされたように集中力が削がれたので、ちょっと残念でした。

おわりに

文句なしの良作、と言い切れないのが残念ですが、洋介の原点ともいえる事件なので岬洋介シリーズを読む上で必須といえます。

シリーズを通して読んできた人であれば十分楽しめると思いますので、ぜひ読んでみてください。

次の話はこちら。

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