『フルメタル・パニック！マジで危ない九死に一生？』あらすじとネタバレ感想！
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『フルメタル・パニック！ Family２』あらすじとネタバレ感想！
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懐かしき戦友との再会は……弾丸とともに――!?
家族四人での平和な日常を目指す相良家が、新たな引っ越し先で再会したのは……かつて宗介と最強の戦闘チームを組んでいたクルツ＆マオ。
Amazon商品ページより
しかし、そんな彼らの元に物騒なトラブルが舞い込まないハズもなく――!?
衝撃づくしの「フルメタ」新シリーズ、待望の第二弾！
シリーズ第二弾となる本書。
前の話はこちら。
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前作では相良家中心の話でしたが、今回は宗介やかなめの友人・知人が登場しはじめるので、だいぶ懐かしい面々との再会が待っています。
単体でももちろん面白いし、次巻以降にも期待ができる内容になっています。
この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。
核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。
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あらすじ
第四話『神奈川県横浜市戸塚区の1DKの団地』
相良家は仮住まいの団地に身を寄せていて、様々な理由から足止めを食らっていました。
そんな中、夏美は宗介がアイドルっぽい服装のVTuberの動画を見ているところを目撃してドン引きしますが、これには理由がありました。
その動画は宗介の高校時代の友人・風間が作成しているもので、彼が解説しているものを美少女のガワを被せて配信していたのでした。
ところが配信が急に止まり、風間が救急車で運ばれることになり、宗介たちは慌てて病院に向かいますが、そこで風間から思わぬお願いをされます。
第五話『和歌山県東牟婁郡櫛本町の古民家』
相良家はこれまでの騒動の理由がネット環境であると考え、今度はネット環境がない家に引っ越します。
おおむね満足しているものの、ネット環境にどっぷり浸かり愛する安斗だけが現状に不満でした。
そこにクララが現れ、安斗は彼女たちと一緒に暮らしていた頃を思い出し、複雑な思いを抱きます。
四人は離れ離れに暮らしていたからこそ生じるエピソードで、四人の暮らしが安定するまでもう少しかかることを教えてくれるものでした。
第六話『三重県志摩市のもとやま国際ホテル』
相良家に加え、マオやクルツ、クララを加えた二家族で旅行に出ます。
懐かしい面々に、気さくなやりとり。
一方で、この面々が集まって何事もないはずがなく、戦いが始まります。
そこで宗介はマオ、クルツと共にかつての傭兵ぶりを見せつけます。
感想
懐かしさと寂しさ
つい最近アナザーを読み終えたばかりなので、クララが大きく成長していることに驚きました。
マオやクルツはアナザーの頃からそこまで大きな変化は見られませんでしたが、宗介やかなめとの絡みを見ると、無印の頃が思い出されて懐かしさがこみ上げてきました。
風間や名前だけのオノＤもそうですが、改めて時間の流れを感じる内容で、ファンであればこれだけ満足できる内容です。
そして、それ以上に感慨深かったのは、宗介たちが年をとって衰えたということです。
それは作中で明確に描写されていて、いくら努力や訓練をしたところで、老いには勝てないことが残酷に描かれます。
しかし、夏美や安斗、クララという次世代が育っていることもあり、それすらも受け入れられることがこのファミリーシリーズなのかもしれません。
子どもたちの将来
平和とは程遠い日常ですが、宗介たちが過ごした青春を考えれば平和なものです。
そのため夏美や安斗は平凡な日々を過ごすことが許されているし、宗介やかなめもそれを望んでいますが、そこは二人の子どもです。
親が望もうが望むまいが勝手に興味を持つし、いくら隠して遠ざけても意味がないし、むしろ逆効果です。
僕はもう完全に宗介たち親目線で読んでしまっているので、このあたりの難しさを共感しながら読み進めました。
宗介たちがどう現状を受け入れ、夏美や安斗たちがどう成長するのか。
次巻では満を持して彼女も登場するので、本書以上に盛り上がりそうな予感です。
おわりに
前作同様、無印からしっかり地続きであることが感じられる内容でした。
喜怒哀楽様々な感情があふれ、世代を超えて愛される本シリーズだからこそできたことだと、しみじみしてしまいました。
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