ライトノベル
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『ブギーポップは笑わない』あらすじとネタバレ感想!

harutoautumn
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第4回 電撃ゲーム小説大賞<大賞> 受賞作品。 上遠野浩平が書き下ろす、一つの奇怪な事件と、五つの奇妙な物語。

君には夢があるかい?残念ながら、ぼくにはそんなものはない。でもこの物語に出てくる少年少女達は、みんなそれなりに願いを持って、それが叶えられずウジウジしたり、あるいは完全に開き直って目標に突き進んだり、また自分の望みというのがなんなのかわからなかったり、叶うはずのない願いと知っていたり、その姿勢の無意識の前向きさで知らずに他人に勇気を与えたりしている。 これはバラバラな話だ。かなり不気味で、少し悲しい話だ。――え? ぼくかい? ぼくの名は”ブギーポップ”――。 第4回ゲーム小説大賞〈大賞〉受賞。上遠野浩平が書き下ろす、一つの奇怪な事件と、五つの奇妙な物語。巻末には上遠野浩平が電子書籍化にあたって書き下ろした『後書き』を収録!!

Amazon商品ページより

セールのタイミングで購入した本書。

名前はずっと知っていたのですが、世代でなかったこともあってピンときておらず、セールを機に読んでみようと手に取りました。

はじめは覚えにくい名前や盛り上がりどころを捉えることが難しかったのですが、読み進めるうちにテンポ感が分かるようになり、二〇〇〇年前後の当時の空気感含めて楽しむことができました。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

本書は様々な人物の視点から描いていて、意味深な始め方をするため、情報が集まってもなかなかあらすじが見えてきません。

ここでは冒頭の内容を中心に簡単にまとめます。

待ち人

竹田啓司は駅前で一つ年下の彼女である宮下藤花を待っていました。

しかし藤花は一向に現れず、振られたのではと落ち込みますが、そこで別の人物が現れます。

その男性は大怪我をしていて、突然路上にへたりこんで涙を流しています。

誰も助けずただ見えていると、今度は黒い帽子に黒いマントを身にまとった人物が現れ、男性の介助をします。

そこで竹田は驚きました。

黒帽子の奇怪な人物は、待っていた藤花に瓜二つな顔をしていたのです。

ブギーポップ

翌日、学校の屋上で竹田はまたしても黒帽子と会います。

彼はブギーポップと名乗り、分かりやすくいえば藤花とは二重人格の関係にあるのだといいます。

まだ誰も気がついていないが、全人類に危機が迫っていて、だから自分が出てきたのだと。

ブギーポップが出ている間の記憶は藤花にはなく、辻褄が合わない場合は、記憶がなくても問題がないように改竄が行われます。

ブギーポップは自由に出入りができるわけではなく、周囲に異変を察した時、藤花から浮かび上がります。

魔物

ブギーポップが感じている異変。

それは、学校に巣喰っている魔物のことです。

魔物は周囲に溶け込んでいて、今はあまり動いていませんが、それが本格的に活動を開始したら世界は終わってしまうのだといいます。

しかも、魔物はおそらく生徒の中にいます。

ここからブギーポップが魔物と戦うまでの話が様々な視点から描かれ、次第に一つの物語が浮かび上がります。

感想

難解さによる魅力

本書は決して読みやすくはありません。

表現や言葉が難しいというよりも、物語の視点や時系列が入り乱れるため、それを整理するのに苦労します。

時には物語に必要なのか分からない独白も出てくるので、どういうスタンスで読めば良いのか慣れるまで苦労しました。

本書はあえてそれを意識して書いているのだと思いますが、慣れてくると特有の面白さがあることに気がつきます。

ライトノベルというと、主人公視点で一本道に物語が進行することが多い印象だったため、新鮮な気持ちで読むことができました。

ブギーポップの儚さ

タイトルの通り、ブギーポップが物語の中心にいるわけですが、彼は複雑でなかなか良いキャラクターをしています。

冷徹で、目的のためなら手段を選ばない側面がある一方で、竹田のことを友人と思っているのか、彼に見せる一面は男性であるものの可愛らしいところがあります。

そして、時折見せる表情や仕草はどこか儚く、本書の随所で感じることができます。

学園生活というと、清々しく甘酸っぱい青春のようなイメージがあったので、それとは違う学園生活ものであるという点も見逃せません。

また本書以降にもシリーズは続きますが、続編というよりも姉妹編のような立ち位置で、タイトルから順番が分かりにくいのは個人的に若干のマイナスポイントでした。

おわりに

今のタイミングで一気読みの予定はありませんが、これから先でじっくり読みたい。

それくらいには面白く、自分の中にはなかったライトノベルの面白さがあって良かったです。

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