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『化物語』原作小説のあらすじとネタバレ感想!西尾維新の代表作となった怪異物語

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阿良々木暦を目がけて空から降ってきた女の子・戦場ヶ原ひたぎには、およそ体重と呼べるようなものが、全くと言っていいほど、なかった―!?台湾から現れた新人イラストレーター、“光の魔術師”ことVOFANと新たにコンビを組み、あの西尾維新が満を持して放つ、これぞ現代の怪異!怪異!怪異。

「BOOK」データベースより

西尾維新さんの大ヒット作で、西尾維新=化物語(物語シリーズ)という認識の人も多いと思います。

独特な登場人物、言い回しなどで中毒になる人が続出し、西尾さんに影響を受けた作家さんが数多く出てくるほどのインパクトを与えました。

元々、講談社BOXから単行本の上下巻として発売されていましたが、現在では電子書籍として上・中・下でも発売されています。

文庫版が出ないので値段はお高めですが、それに見合った、それ以上の面白さを提供してくれる作品ですので、まずは読んでほしいというのが本音です。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

なお、電子書籍版の上・中・下巻に分けて記載しています。

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あらすじ

『化物語』では各話一人ずつヒロインにスポットライトが当てられ、彼女たちに関係する怪異に対して主人公である阿良々木暦が立ち向かうという内容になっています。

上巻

ひたぎクラブ

阿良々木暦は空から降ってきたクラスメイトの少女・戦場ヶ原ひたぎを受け止めて気が付きます。

戦場ヶ原の体重が異常なほどに軽いことに。

このことを隠していた戦場ヶ原は、カッターナイフやホッチキスで阿良々木暦に警告、実際に怪我を負わせます。

しかし、春休みに吸血鬼に襲われて人間を遥かに上回る身体能力を得た阿良々木にとって、この程度のキズはすぐに回復してしまいます。

戦場ヶ原は驚き、阿良々木なら自分のことを救ってくれるのではと判断。

阿良々木は戦場ヶ原を、自身も救ってくれた恩人で怪異の専門家、忍野メメの元に連れて行き、事情を聞きます。

戦場ヶ原の母親は怪しい宗教にはまってしまい、家庭が崩壊していく中で彼女は『おもし蟹』に出会いました。

しかし、おもし蟹は偶然出会うものではなく、戦場ヶ原が何かを望んだからこそ障ったのだと忍野は分析。

忍野は問題を解決するために儀式を執り行い、戦場ヶ原はそこで自分と向き合うことになりました。

まよいマイマイ

阿良々木は妹二人とケンカし、行く当てもなく家から離れた公園に行くとそこで戦場ヶ原と会います。

二人で話をしていると、阿良々木は公園の地図を見て悩んでいる小学生の少女、八九寺真宵と見つけ声を掛けます。

八九寺は綱手という親戚の家に行こうとして道に迷っていました。

この辺りにはかつて戦場ヶ原の家があったということで彼女の案内で八九寺の目的の家を探しますが、一向にたどり着くことが出来ません。

怪異が関係していることは明らかでした。

なぜか電話が通じないため、戦場ヶ原が直接忍野の元に向かうと、忍野は今回の件に『迷い牛』、つまり蝸牛の怪異が関係していると指摘します。

しかし、阿良々木には怪異と出会った感触がありません。

戦場ヶ原が戻ってくると、言いにくそうに事の真相を教えてくれます。

それは、予想もしない怪異の正体でした。

中巻

するがモンキー

阿良々木は、後輩でバスケットボール部のスター・神原駿河(かんばるするが)に声を掛けられます。

神原は異常なほどに阿良々木のことを尊敬している様子ですが、声を掛けてきた目的を見せずに去っていきます。

戦場ヶ原の家で勉強を教えてもらった時、阿良々木は神原が戦場ヶ原の中学の後輩だったことを教えてもらいます。

高校に入って神原も阿良々木同様、戦場ヶ原の力になりたいと近づき、拒絶されて離れていったのでした。

戦場ヶ原の家からの帰り道、阿良々木は雨合羽を身にまとった謎の人物に襲われます。

身体能力の高い阿良々木ですら全く歯が立たない状況でしたが、忘れ物を届けに来た戦場ヶ原が現れたことで雨合羽の人物は立ち去り、難を逃れます。

後日、雨合羽の人物が神原であることを本人の口から聞かされます。

神原の左手はまるで猿の手のようで、この手に願い事をすると、猿の手が持ち主の意に添わぬ形で持ち主の願いを叶えてくれるのだと教えてくれました。

戦場ヶ原のそばにいたい。

神原は家に保管されていた左手の木乃伊(ミイラ)にそう願い、腕は神原と同化。

その願いを、猿の手は阿良々木を殺害することで果たそうとしたのです。

しかし、忍野はその話が嘘であることを見抜き、怪異の本当の正体がを明かします。

猿の手などではなく、左手はレイニー・デヴィルという悪魔の手でした。

なでこスネイク

阿良々木は忍野から頼み事をされ、神原と共に白蛇神社に向かい、そこで妹の同級生・千石撫子とすれ違います。

彼女のいなくなった神社の木の根元には、切り刻まれた蛇がいました。

後に阿良々木は再び蛇を切り刻む千石を止め、話を聞きます。

千石は友人の好きだった男子から告白され断ったところ、呪いをかけられてしまったのだといいます。

その証拠に千石の体は蛇の鱗の痕で覆われ、まるで見えない蛇が巻き付いているように見えました。

忍野は『蛇切縄(じゃぎりなわ)』という怪異だと教えてくれます。

千石では本で知った知識をもとに解呪のために蛇を切り刻みますが、それが逆効果となって呪いはよりひどいものになっていました。

阿良々木は忍野からお札をもらい、それで千石に巻き付いた蛇切縄を取り除き、一件落着かと思われました。

しかし、千石が突然苦しみだし、蛇の痕は減ったものの依然として残されています。

ここで阿良々木は、ようやく事態を正しく飲み込みます。

蛇切縄は二匹いて、お札で取り除けたのは一匹だけ。

振られた男子だけでなく、千石の友人もまた千石に対して呪いをかけていたのでした。

下巻

中盤までは阿良々木と戦場ヶ原のやり取りがメインに描かれています。

とても見応えのあるシーンですが、本筋とは関係ないため割愛します。

つばさキャット

阿良々木のクラスメイトで、学年一の成績を誇る超優等生・羽川翼。

阿良々木は羽川と怪異絡みでゴールデンウイークの時に何かあったことがこれまで何度も描写されていましたが、ここでようやくそれが明かされます。

羽川は複雑すぎる家庭で育ち、親から愛されず、多大なるストレスを抱えていました。

そして阿良々木と偶然出会ったゴールデンウィークのある日、車に轢かれた猫を見つけ、近くの山に埋めてあげました。

その後、羽川は突然、白い髪に白い猫耳を生やして猫化。

障り猫という怪異で、忍野はこの状態をブラック羽川と命名します。

阿良々木は忍野と協力してブラック羽川の問題を解決し、羽川はこの時の記憶を失うのでした。

そして、ここからが『つばさキャット』の本編。

阿良々木は羽川に呼び出されていくと、そこにはパジャマ姿のままの羽川がいました。

そして頭には猫の耳。

明らかにゴールデンウィークの再来で、ブラック羽川がまたしても降臨します。

ブラック羽川の目的は、主人である羽川のストレスを取り除くことで、前回は十七年溜めてきた家庭環境からくるストレスでした。

しかし、今回はそれから一か月程度しか経っておらず、そこまで急速にストレスを溜めてしまう原因が分かりません。

ブラック羽川に敵意はなく、やがて原因について教えてくれます。

羽川のストレスの原因。

それは阿良々木自身でした。

魅力

癖の強すぎる文章

これは西尾さんの作品に共通していえることですが、文章が独特で、唯一無二の個性と魅力を持っています。

具体的には以下の通り。

・短く区切られ、テンポが良い

・比喩表現や慣用句を多用

・中身のない会話が多い

最後の部分は悪口に見えますが、これこそが化物語シリーズ最大の魅力だと僕は思います。

とにかくシュールで変幻自在の会話が楽しく、一冊まるごと会話だけでも良いと思えるくらい秀逸です。

この辺りが中毒者を量産する最大の理由になっています。

登場人物がみんな良い味を出している

『物語』シリーズ第一作目である化物語の時点で、主人公で視点となる阿良々木の他に多くのヒロインが登場します。

その誰もが強烈すぎるほどの個性の持ち主で、三人以上集まると個性が大渋滞を起こすほどに際立っています。

しかも、巻を追うごとにキャラクターが増え、誰もが負けず劣らずという暴走っぷりなので、西尾さんのキャラメイキングの上手さを改めて実感しました。

これだけ人数がいれば少なくとも一人はお気に入りのキャラクターが見つかるというもので、化物語が長く愛される理由の一つになっています。

シリーズ作品が多数

2021.11.3現在、Kindle版で物語シリーズは全28巻になっています。

2006年から始まり、他作品と並行して執筆しているにも関わらずこの刊行数なので、いかに西尾さんの筆が早いかが分かると思います。

物語シリーズの魅力にどっぷりはまってしまった人にとって、何度も新鮮な気持ちでこの世界観に浸れるというのはご褒美以外の何者でもありません。

評価の分かれる点

独特の言い回しが合わない

西尾さんの書く文章は非常に魅力的ですが、癖が強すぎて合わないという人も一定数います。

こればかりは相性なので、不安な方は各販売サイトで試し読みすることをオススメします。

無駄な部分が多い

これも魅力であり評価の分かれる点で、密度の濃いストーリーを求める人からすると西尾さんの作品は非常に冗長で、はっきりいって無駄が多いです。

本筋に関係ない部分を省略すれば、おそらく1/5程度になるのではないでしょうか。

あくまで僕の見解ですが。

そういったいわゆる『無駄』を楽しむ作品ですので、それが受け入れられない人にとって本書は全く合わないと思います。

シリーズ全てを追うのは大変

前述しましたが2021.11.3現在、シリーズ全28巻で全てを読むのは簡単ではありません。

しかも全て単行本、もしくはそれに準ずる電子書籍なので、値段も1,500~2,000円程度と値が張ります。

気軽に読むには明らかに適していません。

読みたいけれど出来るだけコストを抑えたいという人は、ぜひKindle版をご検討ください。

シリーズ全体を通して紙媒体よりも多少安く、第一弾である『化物語』の上巻は半額以下で手に入ります。

また時期によって異なりますが、ポイントが数~数十%もらえますので、新品であれば電子書籍の方がお得です。

アニメやコミックもオススメ

西尾さんの文章が合わなそうだけど、キャラクターが魅力的で迷う。

そんな方はアニメやコミックをオススメします。

どちらも原作の雰囲気を忠実に再現し、独自の魅力を打ち立てた名作です。

特にコミックは絵が美しく、手にとりやすいのでオススメです。

アニメ以上に手軽に世界観を楽しめるので、とにかくサクッと楽しみたいという方はコミック一択で良いと思います。

おわりに

西尾さんの魅力を広く世間に知らしめた名作で、まだまだその世界は広がっているので、今から読み始めても決して遅くはありません。

様々な媒体で楽しめますので、自分の目的に合わせて小説、コミック、アニメなどから選んでもらえたらと思います。

次の話はこちら。

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