『安達としまむらSS』あらすじとネタバレ感想!二人の日常が詰まった短編集
安達としまむら。二人の日常のさらに日常を綴った書き下ろし多数の短編集。
体育館の二階で出会って、美人だなーとは思っていた。同時にやつは、わたしの三倍ぐらい不良だなとも。本人の柔らかい印象のせいだった気がする。最初に名前を聞いて、浮かんだ名前はひらがなだった。卓球場から、マンションまで。女子高生からOLまで。サボり仲間から、恋人まで。長いようで短い二人の時間。そのこぼれ話を拾った書き下ろし多数の短編集。同棲直前、安達母への挨拶の日を綴った中編『そして……』も収録。
Amazon商品ページより
本編自体が安達としまむらの日常ですが、それをさらに何気ないものを集めて描いたのが本書です。
正直、僕は途中で飽きそうになりましたが、安達母の登場する中編が面白くて、結果としてめちゃくちゃ面白かったです。
この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。
核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。
本をお得に読みたい人には『Kindle Unlimited』をオススメします。
小説のみならずビジネス書、マンガ、専門書など様々なジャンルの作品が200万冊以上読み放題。
新規加入なら30日間の無料体験ができるので、無料期間中に退会すればお金は一切かかりません。
また期間限定で2か月1,960円→99円の破格なプランもあります。
なかなか手に取れない数千円、数万円するような本を読むのもアリ。
マンガであれば一か月で数十冊読めてしまうので、シリーズものも無料で読破できます。
気になる人はぜひ30日間無料体験でお試しください。
あらすじ
様々な時間軸
表紙から見ると高校生の安達としまむらを描いた作品に見えて、もちろん高校時代の話もたくさんあります。
加えて一緒に暮らし始めた社会人の二人も描かれていて、時間経過によって変わったもの、ずっと変わらない二人など、様々な味わいを見せてくれます。
しまむら両親
しまむら母はそれなりに登場しますが、本書ではしまむら父にフォーカスが当たります。
しかも彼視点から見た家族や、その周りを描いた短編もあります。
しまむら母とは違っていたって常識人に見えて、彼女と結婚しただけあってどこか変わったところもあり、非常に好感の持てる人物として描かれています。
挨拶
安達としまむらが一緒になるにあたっての、挨拶の中編が収録されています。
まるで結婚するような物々しい雰囲気。
まあ、それに準ずるような大イベントなのですが、そこにお互いの親も加わり、それぞれの感情が入り混じって素晴らしいものに仕上がっています。
感想
愛おしい日常
もともと『安達としまむら』は彼女たちを中心とした日常ものなので、大きなカテゴリーでは本書も既存シリーズとそう変わりません。
しかし、通常のシリーズでは取り上げないような何気ないワンシーン。
特筆はしないけれど、彼女たちの幸せが一杯つまったワンシーン。
二、三ページで終わることもあるのでかなり手軽ですが、その中に穏やかな時間が流れてい心地よかったです。
作品の世界観
シリーズの発進は安達としまむらですが、今ではその周囲にまで広がり、それぞれの人物がいなくては作品が成り立たないほど重要な存在となっています。
その一つとして、安達母としまむら母がいます。
安達母は安達にそっくりで、しまむら母は娘と違ってかなり勝手気まま。
娘ペアとはまた違った組み合わせで、安達母は嫌がりながらも、彼女のことを受け入れていることがよく分かります。
素直になるには年をとってしまったけれど、全く変われないほどは年老いていない。
彼女たちの関係を読むことも楽しく、自分の立場がどちらかというと親側になってしまったからかな、とちょっとしみじみしました。
おわりに
シリーズとして成長しつつも、変わらない魅力を教えてくれた一冊でした。
同時期に発売した『99.9』とは違ったテイストになっているので、癒しやニヤけを求める人には断然本書がオススメです。
本をお得に読みたい人には『Kindle Unlimited』をオススメします。
小説のみならずビジネス書、マンガ、専門書など様々なジャンルの作品が200万冊以上読み放題。
新規加入なら30日間の無料体験ができるので、無料期間中に退会すればお金は一切かかりません。
また期間限定で2か月1,960円→99円の破格なプランもあります。
なかなか手に取れない数千円、数万円するような本を読むのもアリ。
マンガであれば一か月で数十冊読めてしまうので、シリーズものも無料で読破できます。
気になる人はぜひ30日間無料体験でお試しください。
関連記事はこちら。