『不思議の国のアリス』ネタバレ紹介!原作小説のあらすじから結末まで!
ある昼下がり、アリスが土手で遊んでいるとチョッキを着た白ウサギが時計を取り出しながら、急ぎ足に通り過ぎ、生き垣の下の穴にぴょんと飛び込みました。アリスも続いて飛び込むと、そこは…。チェシャーネコ、三月ウサギ、帽子屋、ハートの女王など、一癖もふたくせもあるキャラクターたちが繰り広げる夢と幻想の国。ユーモア溢れる世界児童文学の傑作を、原文の言葉あそびの楽しさそのままに翻訳した、画期的新訳決定版。
「BOOK」データベースより
誰もが一度は耳にしたことがある『不思議の国のアリス』。
様々な作品がこの作品をテーマとして取り入れているので、登場人物などについて知っているという人も多いと思います。
一方で、『不思議の国のアリス』がどんな作品かと話の内容を聞かれた時、意外と答えられないのではないでしょうか。
有名な作品ゆえの特徴だと思います。
そこでこの記事では、『不思議の国のアリス』という名作について、あらすじなどをご紹介したいと思います。
ただし、翻訳によって表現など変わってくると思いますが、この記事では角川文庫より発売されている河合祥一郎さんが訳した『不思議の国のアリス』をご紹介します。
ネタバレになりますので、未読の方はご注意ください。
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はじめに
あらすじをご紹介する前に、『不思議の国のアリス』にはそもそも大した内容はありません。
アリスという少女が白うさぎを追ううちに穴に落ち、そこには不思議な世界が広がっていて、不思議な住人が住んでいて、そんな体験を経て少女が成長して、でもそれは夢でした。
こんな感じです。
しかし、本書の魅力はそこではなく、随所に散りばめられたユーモア溢れる言葉遊びや童謡にあります。
翻訳によってかなりイメージは変わると思うので、興味を持った方は色々な『不思議の国のアリス』を手にとってみてください。
小説の基本を無視するかのような無茶苦茶なやりとりが多くありますが、それがだんだん癖になってくるところが面白いです。
あらすじ
ウサギの穴に落ちて
ここからは、いよいよあらすじです。
姉と並んで座っていたアリスは、退屈で仕方ありませんでした。
そんな時、彼女のそばを白ウサギが駆け抜けていきますが、ただのウサギではありません。
ウサギはチョッキを着ていて、そこから懐中時計を取り出すと『まずい!まずい!遅刻だ!』人間の言葉を話しているのです。
アリスはもう興味津々です。
ウサギは野原を駆け、大きな巣穴に飛び込むと、アリスもそこに飛び込みます。
ところが、穴は信じられないほど深く、アリスは地球の中心まで来ているのではと思ってしまうほどでした。
次第に眠くなってしまいますが、不意にアリスは地面に落ち、目の前をあの白ウサギが走っていきます。
アリスは後を追いますが、すぐに見失ってしまい、代わりに細長い広間に出ます。
広間にはドアがずらりと並んでいますが、どれも鍵がかかっていて開きません。
すると、ガラス製のテーブルを見つけ、上に小さな金色の鍵があるのを見つけます。
アリスはその鍵が合うドアを見つけますが、高さは四十センチほどしかなく、アリスでは通れません。
どうしたものかと辺りを見渡すと、テーブルの上にさっきまでなかった瓶が置かれていて、『ワタシヲオノミ』と書いてあります。
アリスは警戒したのち、瓶の中身を飲みます。
それは様々な食材、料理の味がするとても美味しい飲み物で、アリスはあっという間に飲み干してしまいますが、気が付くと体は二十五センチほどに縮んでいました。
これでドアを通れると喜びますが、肝心の鍵をテーブルに置き忘れてしまい、今は届きません。
どうしようかと考えていると、今度はテーブルの足元に小さなガラスの箱が置かれていて、中には『ワタシヲオタベ』と干しブドウで書かれた小さなケーキがありました。
アリスはこれを食べます。
すると今度は身長が三メートルを遥かに超えてしまいます。
アリスは慌てて鍵をとりますが、当然、このサイズではドアを通ることなど出来ず、大泣きしてしまいます。
涙は何リットルにもなり、広間には深さ十センチほどの池が出来ます。
と、そこに先ほどのウサギが通りかかり、アリスは声を掛けますが、ウサギは驚いて持っていた白い革手袋と扇子を落として行ってしまいます。
それらを手に持つアリスですが、またしても小さくなりだし、原因が持っている扇子にあると分かったアリスはそれを慌てて手放し、なんとか小さくなり過ぎずに済みます。
今のうちにドアを通り抜けようとしますが、またしても鍵はテーブルの上にあり、アリスは怒った拍子に足を滑らせ、自分の涙で作った池に浸かってしまいます。
なんとか池から上がれる場所はないかと泳いでいると、言葉を話すねずみと出会い、一緒に岸に上がります。
そこにはアリスたちと同じように集まった何十匹もの動物、鳥がいて、服や毛を乾かすために党大会レースというかけっこをします。
しかし、アリスが愛猫のダイナのことを話すと、みんな怖がって逃げてしまい、アリスはまたしても一人になります。
ウサギの家
すると、またしてもウサギが現れ、アリスのことをメアリ・アンと呼んで、家にある手袋と扇子を持ってくるよう命じます。
アリスが歩くと、ウサギの家が見つかります。
お目当ての手袋と扇子を見つけますが、同時に小瓶を見つけ、何か起こるのではとアリスはそれを飲みます。
期待通り、大きくなれましたが、半分ほど飲んだところで部屋から出られなくなるほど大きくなってしまいます。
アリスが悲しみと怒りで独り言をしていると、ウサギが帰ってきますが、大きなアリスに恐怖して一度逃げ出し、大勢の動物を連れてきます。
色々な方法でアリスを家の外に出そうとし、手押し車一台分の小石を窓から投げ入れたりします。
すると、部屋に入ってきた小石はケーキに変わり、アリスはそれを一つ食べます。
予想通り、体は小さくなり、ドアを通れるようになると走って家から逃げ出します。
森まで逃げると、アリスは元の大きさに戻る方法、そして金色の鍵で開いたドアを見つけるために歩き始めます。
途中、おかしな青虫やハトと会いながらアリスは体が大きくなるキノコと体が小さくなるキノコを手に入れ、交互に食べながらなんとか元のサイズに戻ることが出来ました。
さらに進むと一メートルほどの家が現れます。
そこは公爵夫人の家で、ニヤニヤ笑うチェシャーネコが登場します。
公爵夫人はあやしてる赤ん坊をアリスに預けると、自分は女王陛下に誘われてクロッケーの試合に行ってしまいます。
アリスは可哀そうだと赤ん坊を外に連れ出しますが、次第に赤ん坊はブタになってしまい、森の中に消えていくのでした。
その時、何もないところからチェシャーネコが姿を現し、帽子屋が住んでいる場所、三月ウサギが住んでいる場所を教えてくれ、どちらも気が狂っているから好きな方に行くといいとアドバイスになっていないことを言います。
そして、クロッケーの会場で会おうと言って消えてしまいます。
ちなみに、白ウサギと三月ウサギは別のキャラクターです。
おかしなお茶会
アリスは三月ウサギの家に向かうと、家の前の木陰にはテーブルが用意され、三月ウサギと帽子屋がお茶をしていて、間でヤマネが寝ていました。
アリスはお茶会に参加しますが、三月ウサギたちとはまるで会話にならず、ばかげていると怒って森に戻ってしまいます。
すると、一本の木にドアがついていることに気が付き、中に入るとそこはあの細長いホールでした。
アリスは今度こそうまくやろうと、はじめに鍵を手にとり、それからキノコをかじって三十センチほどの大きさになり、ドアを通って美しい庭に出ます。
クロッケー場
庭には庭師が三人いますが、胴体がトランプの形をしていました。
三人は、赤いバラの木が植わってなければならない場所に白いバラの木が植わっていることに困っていて、女王が来る前になんとかしようとします。
しかし、大勢の兵隊を引き連れてハートの王と女王が現れ、三人はひれ伏すしかありません。
一方、アリスはそんな必要があるのかと立ったままで、それを見た女王は止まって何者かと問います。
さらにアリスは庭師たちについて聞かれますが、自分は知らないときっぱり言い、それが女王の逆鱗に触れます。
女王はアリスの首をはねるよう家来に言いますが、アリスはそれを黙らせます。
王と仲裁もあってなんとか首をはねられずに済み、クロッケーが出来るかという問いにはい、と答え、アリスは彼らと一緒にクロッケー場に向かいます。
しかし、クロッケー場はでこぼこで、ボールは生きたハリネズミで、打つクラブは生きたフラミンゴともうデタラメです。
しかも女王は気に入らない人物の首を次から次へと切らせるので、アリスはそうならないよう考えます。
そこに待ち合わせていたチェシャーネコが現れますが、彼が登場したことで余計に話がこじれ、女王はチェシャーネコの首をはねるよう命じます。
ところが、チェシャーネコは首しか姿を現しておらず、どうやって首を切ろうと処刑人は困ってしまいます。
短気な女王は、即刻実行できないならこの場の全員の首をはねると言い出し、さあ大変。
咄嗟にアリスは、チェシャーネコは公爵夫人のネコということにして、彼女に聞かなければならないと嘘をつきます。
すると、公爵夫人は無礼を働いて牢屋に入れられていたため、女王は連れてくるよう命令。
しかし、公爵夫人が現れる頃にはチェシャーネコは姿を消していて、王と処刑人は彼を探し回るのでした。
裁判
牢屋から出してもらえた公爵夫人は、アリスに教訓を交えて色々と話してくれますが、女王が目の前に現れ、いなくなるか、首がなくなるかと二択を迫られ、すぐにいなくなってしまいます。
その後、クロッケーの試合は再開しますが、三十分もすると王と女王、アリス以外は全員処刑判決を受け、引っ立てられてしまいました。
それから唐突に女王はアリスに海ガメもどきを知っているかとたずね、知らないアリスにグリフォンを紹介し、海ガメもどきのところへ案内するよう命じます。
一方、その間に王は全員を解放し、死刑を免れるのでした。
グリフォンに海ガメもどきを紹介され、たくさんの歌を歌いますが、その時、遠くから裁判の開始の声が聞こえ、アリスとグリフォンは法廷に向かいます。
裁判官は王で、陪審員席にはトカゲのビルなど十二匹の生き物が座り、白ウサギが進行します。
読み上げられた訴状によると、ハートの女王が焼いたタルトをハートのジャックがとってしまったのだといいます。
それを証明するために帽子屋、公爵夫人の料理人が証人として法廷に立ちますが、ろくな証言ではなく、裁判は進みません。
すると、次に呼ばれたのはなんとアリスの名前でした。
アリスはわけが分からないまま証人として法廷に立ちますが、何も知らないと堂々と宣言。
王は出ていくよう怒りますが、そこにまだ証言があるとして、白ウサギはちょうど拾ったという一編の詩を読み上げます。
しかし、そこにはなんの意味もありそうにありませんでした。
次第に女王とアリスの口喧嘩になり、トランプの兵士たちがアリスに飛び掛かり、彼女はそれを払いのけようとします。
結末
と、そこでアリスは夢から目が覚め、姉のひざまくらで眠っていたことに気が付きます。
アリスは興奮しながら今見た夢のことを姉に伝えると、お茶の時間だからと走って行きます。
一方、残された姉はアリスから聞いた冒険について考えると、目を閉じればその光景が浮かんでくるようでした。
アリスと、不思議の国の不思議な住人たち。
姉は今、不思議の国にいるのだと半ば信じていましたが、しかし、目を開ければそこは現実なのだとも分かっていました。
最後に、姉はアリスについて考えます。
この小さな妹はどんな大人になるのだろうと想像します。
きっとこの無邪気な子どもの心を持ち続け、今の自分と同じような子どもを集めて、たくさんの不思議なお話を聞かせるのでしょう。
もしかしたら、今日話した不思議の国の話もするかもしれません。
そして、子どもたちが無邪気に喜んだり悲しんだりするのに一喜一憂しながら、自分自身の子ども時代、そしてあの幸せな夏の日々を思い出すのだろうと、思うのでした。
おわりに
実際に読むと分かると思いますが、とてもへんてこな話で、でもおかしくて、自分が不思議の国にいるような気持ちにさせてくれる作品です。
子どもでも読みやすいようにひらがなを多用するなど、工夫がされているので、特に小さい子に読んでほしいなと思います。
幼い頃に覚えた気持ちは、きっといつまでも忘れられないはずです。
続編はこちら。
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