『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』あらすじとネタバレ感想!監獄から脱走した凶悪犯の目的とは?
夏休みのある日、ハリーは13才の誕生日を迎える。あいかわらずハリーを無視するダーズリー一家。さらに悪いことに、おじさんの妹、恐怖のマージおばさんが泊まりに来た。耐えかねて家出するハリーに、恐ろしい事件がふりかかる。脱獄不可能のアズカバンから脱走した囚人がハリーの命を狙っているという。 新任のルーピン先生を迎えたホグワーツ校でハリーは魔法使いとしても、人間としてもひとまわりたくましく成長する。
Amazon商品ページより
シリーズ第三弾となる本書。
前の話はこちら。
本書ではこれからシリーズ通して主要人物となるシリウス、ルーピンなどが登場し、ハリーの生い立ちやそれ以前のことなどもかなり浮かび上がってきます。
ハリーの代名詞ともいえる呪文が追加されたりと、見どころ満載です。
この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。
核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。
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あらすじ
最悪な休暇
ハリーは例年通り、ホグワーツの休暇をダーズリー家で過ごしていました。
魔法界から隔絶された、鬱々とした日々。
マグルのニュースではシリウス・ブラックという凶悪犯が脱獄したことが報じられていますが、彼がどういった素性なのかなどは、ここでは語られません。
ここまででも最悪な休暇ですが、本当に最悪なことはこれからでした。
バーノンの姉・マージが一週間泊まりに来ますが、彼女はバーノンと同じく傲慢で、ハリーを虫けらのように扱います。
ハリーはバーノンからサインをもらいたい一心で良い子を演じますが、マージが両親を馬鹿にしたことをきっかけに彼女を魔法で風船のように膨らませてしまいます。
怒りに任せてハリーは家を飛び出しました。
夜の騎士バス(ナイトバス)
外に出て冷静になると、とんでもないことをしてしまったことに気が付くハリー。
あてもなく歩いていると、突然目の前にバスが現れます。
ナイトバスといい、迷子の魔法使い・魔女たちの緊急お助けバスで、ハリーを保護してくれます。
バスの中で、ハリーはブラックに関することを知ります。
彼はたった一度の呪いで十三人も殺害し、アズカバンという監獄に捕らえられていましたが、今回何らかの方法で脱走したのだといいます。
ブラックはヴォルデモートの一番の部下だという話もあり、脱獄してから何をしでかすか分かりません。
少しずつ魔法界のことを知り、そうしてダイアゴン横丁に到着します。
大臣
ダイアゴン横丁に到着すると、漏れ鍋で魔法大臣のコーネリウス・ファッジが出迎えてくれます。
ファッジはハリーがマージにしたことを咎めるものの、すでに該当の記憶を消去するなど対応しており、大事には至らずに済みました。
また未成年が学校の外で魔法を使用したことについても不問にしてくれ、ようやくハリーの緊張感がほどけます。
ファッジはダイアゴン横丁の範囲で行動するよう告げて去りますが、なぜなのかハリーは疑問に思います。
もちろんダイアゴン横丁だけでも喜びの連続なわけですが、話が進むにつれて、ブラックがハリーの命を狙っていることが判明し、脱獄と物語が関連を見せるようになります。
感想
個性豊かな魔法生物たち
本書も見どころ満載ですが、個人的には魔法生物が他の巻と比較しても印象的なものが多く、面白かったです。
本書の代名詞ともいえる吸魂鬼(ディメンター)はいわずもがなですが、まね妖怪のボガードや、他の生き物に変身できる呪文などがあげられます。
ディメンターのキスは想像しようとしても想像しきれず、だから怖い。
映画版でもそれが見事に表現されていて、ファンタジーの良さが出ています。
ボガードは相手の怖いものに変化できますが、その対策呪文が後々に繋がったり、呪文の練習するにあたって変化能力がちょうど良いなど、ここだけで終わらない点もグッドです。
主要人物たち
冒頭にも書きましたが、この先のシリーズ作でも登場する人物が多く初登場します。
いずれもハリーが尊敬するに値する人物たちであり、これまで両親からの愛情を感じられなかったハリーの気持ちを満たしうる存在です。
またロンやハーマイオニーにとっても頼れる存在であり、ホグワーツの外の世界観を広げてくれる要因にもなります。
一方で、敵側でも今後何度も登場する人物が初登場します。
弁護できないほどのクズっぷりで、自分の保身しか考えない最低な人物ですが、その描写がまた巧みで、J.K. ローリングさんは本当に嫌なやつを書かせるのが上手いです。
野暮な疑問
こういうことを言い出すと野暮だなと思いますが、改めて読むと、終盤に登場するアイテムがどう考えてもチート過ぎます。
しかも、それを一生徒にほんの些細な理由で貸しているため、危機管理能力はどうなっているのだ、なんてつまらないことも思ってしまいました。
チート過ぎるゆえに本シリーズにおける様々な問題を解決してしまいそうですが、その考えが筆者にもあったのか、本書以降に登場することはありません。
魔法は便利でワクワクするものですが、うまくルールを作らないと話がすぐに破綻してしまうなと、改めてファンタジーの難しさを感じました。
おわりに
面白さがまだまだ加速している話でした。
次巻くらいまでは一巻から一貫したファンタジーとしての開放的な楽しみ方ができるので、存分にお楽しみください。
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