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『レーン最後の事件』あらすじとネタバレ感想!シリーズを予想外な方法で締める最終作

harutoautumn
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サム警部のもとに現われた七色のひげの男が預けていった手紙の謎は? シェークスピアの古文書をめぐる学者たちの争いは、やがて発展して、美人のペーシェンスを窮地におとしいれ、聾者の名探偵レーンを巻きこむ。謎また謎の不思議な事件つづき。失踪した警官の運命は? ロス名義の名作4編の最後を飾る、ドルリー・レーン最後の名推理。

Amazon商品ページより

シリーズ第四弾にして最終作となる本書。

前の話はこちら。

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前作から主役がペイシェンスに移り、その流れが続いています。

すでにかなりの高齢になったレーンがどのように活躍し、新しい時代を築くペイシェンスたちがそれを受けてどう変わっていくのか。

最終作として見どころ満載です。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

奇妙な顎ひげ

サムが営む私立探偵事務所に、奇妙な顎ひげをたくわえた男性が訪れます。

その顎ひげは虹色で、男性はサムに預かってほしいものがあるとして、一つの封筒を渡します。

中身はいえないとして、しかし数百万ドルもの価値がある秘密が入っていて、銀行などには預けられないのだといいます。

そして、男性と連絡がとれなくなった時にはじめて中身を見て良いのだといい、男性の身に何かよくないことが起こる前提のような口ぶりです。

怪しいこと極まりない依頼ですが、サムは引き受けることにしました。

次の依頼

それから少しして、今度は大型観光バスの運転手であるフィッシャーが相談に事務所を訪れます。

彼にはドノヒューという元同僚がいて、今はブリタニック博物館で勤務していて、サムと同じく元警察官でした。

そのドノヒューが姿を消してしまったのだといいます。

ただの失踪であれば騒ぎ立てるほどではないのですが、そこに奇妙なことが起きていました。

とある教師の団体がニューヨークを訪れ、フィッシャーはバスで彼らを様々な場所に連れていき、最後にブリタニック博物館を訪れます。

すると、バスを降りる時は十九人だった乗客が、乗車時に十八人に減っていたのです。

それだけでなく、ドノヒューは団体が帰る前頃、外へ駆けていってそのまま姿をくらましてしまったのだといいます。

事件の連鎖

奇妙なことが続き、サムとペイシェンスはとりあえずドノヒューの失踪した件について調査を始めます。

聴き取りを進める中で奇妙なことがさらに発覚し、それに合わせて謎も増えます。

最終的にはシェイクスピアの稀覯本にまつわる事件に発展し、事件がどこに向かっているのか分からない状況に陥ります。

こうして大量の謎がばらまかれるわけですが、サムやペイシェンス、そこにレーンも加わり、一つ一つ謎を紐解いていく中で事件の全容を知ることになります。

感想

最後にふさわしい作品

これまでシリーズ三作がリリースされ、その実に論理的な推理によって数多くのミステリファンを唸らせてきた本シリーズ。

その最後として、ふさわしい作品だと思います。

導入から奇妙な七色の髭を持つ男が登場し、どう考えても訳ありであることは一目瞭然。

そこからペイシェンスたちは自然と事件に巻き込まれることになり、そこにレーンも導かれていく。

これまでよりもさらにスケールが大きくなった事件に、これまで育ててきたキャラクターたちが縦横無尽で活躍し、己の魅力を最大限発揮しながら事件を解決に導いていく。

王道でありながら、ケチのつけようがありません。

僕は海外作品がどうも好きになれないことが多いのですが、ドルリー・レーンシリーズに関しては別です。

最初から最後まで大好きで、ミステリの存在を知って心が湧きたった幼少期を思い出すかのようでした。

若干の違和感

本書はおおむね世間から好評を得ています。

おおむね、と記載したのは、誰もが大小少なかれ違和感抱いているからです。

違和感の正体を記載していまうと重大なネタバレになるので避けますが、簡単にいってしまえばそれは可能か?というところです。

ミステリといえどあくまでフィクションなので、ある程度のリアリティや納得感があれば、多少無理があっても魅力を損なうことにはなりません。

その点において本書は多少の無理に入る範疇かと思いますが、これまで徹底的に消去法での解決を行ってきただけに、本書だからこそ許せないという人もいて当然です。

それだけ本書に期待してのことだと思うので、トータルで見ても名作で間違いなしです。

おわりに

エラリー・クイーンになぜここまで手を付けてこなかったのか。

ミステリ読書歴二十年以上にも関わらず愚かなことをしたと思いつつも、やっぱり名作を読めたことの喜びの方がはるかに大きいです。

最後まで読み切るとまたシリーズの最初から読みたくなるので、これもまた名作の証ではないでしょうか。

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