『殴り合う貴族たち』あらすじとネタバレ感想!あまり知られていない貴族たちの魑魅魍魎な世界
宮中での取っ組み合いの喧嘩、従者の殴殺、果ては邸宅建設のために平安京を破壊――。優雅な王朝時代のはずが、貴族たちはやりたい放題。当時の日記をもとに、貴族たちの意外な素顔を探り出した意欲作。
Amazon商品ページより
普段、小説以外はほとんど読まないのですが、本書はKindleのセール時に一目惚れし、即購入していました。
位が高く、一般人では理解できないような豊かな生活をしているであろう貴族。
そんな彼らが殴り合い!?
これだけの情報で惹かれたという人は、読んで間違いない一冊です。
この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。
核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。
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あらすじ
本書は物語ではないので、あらすじというよりも簡単な構成を書きます。
あとがきにもありますが、本書が最初から最後まで貫いている主張。
それは「王朝貴族は暴力に親しんでいた」ということです。
現代に置き換えて考えると、官僚などが殴り合っているといった感じでしょうか。
確かに悪徳面の人もいますが、そんな彼らでも大人なので殴り合いなんてするのか?
読むまでずっと疑問でしたが、本書を読んで驚きました。
貴族たちは当たり前のように殴り合っていたのです。
学校の授業で習う貴族像というのは、ごく一部の文学作品から伝わってくるもので作られていて、ある側面からの貴族でしかありません。
本書は当時の書籍等を引用して、僕らが知らない側面から貴族を描いているのですが、もう読んでいてやめてくれ、と恥ずかしくなるようなことを平気でしています。
これが貴族か。
常識をいともたやすく粉砕してくれるような、そんな内容になっています。
感想
雰囲気でOK
本書は王朝貴族のことを描いているので、当時の時代背景や役職について書いています。
摂政など社会の授業で聞いたことのあるものであればなんとなく理解できますが、何度読んでも頭に入ってこない単語が数多く登場します。
真面目な方は、自分には無理だ、と早々に挫折してしまうかもしれません。
しかし、ご安心ください。
そんなものは放っておいて良いのです。
あらすじで書いたように、貴族が暴力に慣れ親しんでいたことが分かれば、それで本書の伝えたい部分のほとんどを受け取ることができます。
気持ちとしては、小説というよりも漫画を読むくらいの気楽さで大丈夫です。
奇妙な愛おしさ
はじめは貴族たちの考えられないような行動の数々に驚き、面白いと思っていました。
ところが、次第に奇妙な愛おしさが込み上げてきました。
時代が違えど、人間の根源的な部分は変わらないな。
全く接点のなかった貴族と自分が、同じ人間というところでリンクを見せ、親近感を覚えました。
本書を読んだ後であれば、社会の授業も違った方向から楽しめるのかもしれません。
事実は小説よりも奇なり。
本当に面白いことは、日々生活の中で起きているかもしれないな、と思った瞬間でした。
おわりに
ふざけているようでちゃんとしていて、でも結局はふざけていた。
そんな一冊です。
難しいことは置いておいて、表紙とタイトルで惹かれたら即購入でとにかく読んでみてください。
あなたの生活の中に、愛らしい貴族たちが入り込んでくるはずです。
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