『ワニの町へ来たスパイ』あらすじとネタバレ感想!ミステリの常識をぶち壊す型破りミステリ
超凄腕CIA秘密工作員のわたしは、潜入任務でちょっぴり派手に暴れたせいで、狙われる身となり一時潜伏を命じられる。ルイジアナの田舎町シンフルで、“元ミスコン女王の司書で趣味は編みもの”という、自分とは正反対の女性になりすましつつ静かに暮らすつもりが、到着するなり保安官助手に目をつけられ、住む家の裏の川で人骨を発見してしまう。そのうえ町を仕切る老婦人たちに焚きつけられ、ともに人骨事件の真相を追うことに……。人口三百に満たない町でいったい何が起きている? アメリカ本国で大人気、型破りなミステリ・シリーズ第一弾。
Amazon商品ページより
いつも本を選ぶ時に参考にしているドクショと!さん(@kusatu9)からセール情報が流れてきて、迷わずシリーズ買いした本書。
読み始めて五分で買って大正解だったと確信しました。
とにかくキャラクターが強烈で面白くて、細かいこと抜きに楽しめる作品でした。
おまけにミステリ部分もちゃんと楽しめるので、気楽に楽しみたいという人にもってこいの作品です。
この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。
核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。
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あらすじ
なりすまし
CIAの凄腕工作員であるわたしことドワイト・レディングは、これまで一度たりとも失敗を犯さず、正体を見破られることもなく、不必要な人間を殺すこともありませんでした。
ところが今回、任務に何の関係もない少女を助けたことでターゲットである武器商人の恨みをかい、命を狙われることになってしまいます。
そこで長官はレディングにとある任務を言い渡します。
それは彼の姪になりすまし、ひと夏をルイジアナにあるシンフルという田舎で過ごすことでした。
シンフルにある母方の大おば・マージの家を姪は相続していますが、彼女はそこを訪れたことがないことから正体を見破られる可能性は極めて低いといいます。
レディングは当然反対しますが、そんな意見が聞き入れられることはなく、彼女はサンディ=スー・モローとしてシンフルに向かいます。
正反対な二人
レディングはサンディとしての生活を始めますが、正反対がゆえに全く演じることができません。
サンディは司書でミスコン女王で、趣味は編み物。
レディングとは似ても似つかない女性です。
そして似せるつもりがないところが本書の面白いところです。
かつ周囲の人間もサンディとレディングがかけ離れていることにそこまで気にすることもなく、物語は進行します。
トラブルの連続
レディングはマージの古くからの友人・ガーティに家を案内してもらいます。
その時、ガーティの飼い犬・ボーンズがバイユーという川の浅瀬を堀りはじめ、何か白いものをくわえます。
なんと人の骨でした。
人目に触れないようにシンフルに来たにもかかわらず、レディングは意図せず事件に巻き込まれてしまいます。
しかもこれははじまりに過ぎず、この後も数々のトラブルが彼女を待っていました。
感想
キャラクターが強烈
本書の魅力を語る上で、なんといってもキャラクターは外せません。
主人公であるレディングはシンフルでひっそり暮らさなければならないにも関わらず、とにかく厄介事に巻き込まれてしまいます。
おまけになりすます人物に似せるつもりは毛頭なく、凄腕CIA秘密工作員の欠片すら良い意味で感じません。
主人公の段階でこれだけ強烈な個性を持っていますが、他のキャラクターも彼女に負けず劣らず強烈な個性を持っています。
「シンフル・レディース・ソサエティ」の面々や保安官助手、色々な店の店員などとにかく個性の大渋滞です。
これだけで読んでいて飽きることがないので、気楽に読書を楽しみたい人に特にオススメです。
ミステリとしても及第点
本書はジャンルとしてミステリに分類されると思いますが、ミステリ部分も十分に面白いと僕は思います。
誰の骨が分かったところで、誰がその人を殺害したのか、なぜ殺害したのかということが物語のメインテーマになります。
情報が集まって少しずつ真実が明らかになりますが、そこには意外性もあって、十分に楽しむことができました。
人によってミステリ部分が弱いという意見もあるので、本格ミステリのような推理部分に重きを置いた作品を求める人は要注意かもしれません。
おわりに
ここにきて新たなタイプのミステリに出会えたことは嬉しい誤算でした。
シリーズとして、本書が刊行された時点で十作品も登場しているので、この先が楽しみで仕方ありません。
次の話はこちら。
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