『ソードアート・オンライン2 アインクラッド』あらすじとネタバレ感想!
クリアするまで脱出不可能のデスバトルMMO『ソードアート・オンライン』に接続した主人公・キリト。最上階層を目指す“攻略組”の彼以外にも、様々な職業や考え方を持つプレイヤーがそこには存在していた。彼女たちはログアウト不可能という苛烈な状況下でも、生き生きと暮らし、喜び笑い、そして時には泣いて、ただ“ゲーム”を楽しんでいた。“ビーストテイマー”のシリカ、“鍛冶屋”の女店主・リズベット、謎の幼女・ユイ、そして黒い剣士が忘れることの出来ない少女・サチ―。ソロプレイヤー・キリトが彼女たちと交わした、四つのエピソードを、今紐解く。
「BOOK」データベースより
シリーズ第二弾となる本書。
前の話はこちら。
本書は第一巻より時間が遡り、トッププレイヤーではない人たちにスポットライトが当てられています。
平凡ゆえの悩みなどが描かれていて、様々な人を内包してSAOというゲームが成り立っていたことを実感できる物語になっています。
この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。
核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。
あらすじ
黒の剣士
シリカはビーストテイマーとして小竜のピナを従えていましたが、彼女の思い上がりによって窮地を招いてしまいます。
幸い、通りがかったキリトによって助けられますが、ピナは一枚の羽根を残して死んでしまいます。
シリカは茫然としますが、キリトはピナを蘇生させる方法があることを教えてくれます。
アインクラッドの四十七層にある思い出の丘、その頂上に咲く花が使い魔蘇生用のアイテムだという噂で、死んでから三日以内であれば蘇生できるのだといいます。
シリカのレベルではとても攻略できない階層ですが、キリトが同行を申し出てくれ、二人はピナを蘇生させるために四十七層に向かいます。
心の温度
リズベットは四十八層で武具店を営んでいます。
アスナは親友であり、お得意様です。
ある日、キリトが店を訪れ、今作れる最高の剣を作ってほしいと依頼します。
しかし、リズベットの手元にある材料では依頼に応えることが出来ず、二人は最高の剣を作るための金属を探しに行くことになりました。
朝露の少女
キリトとアスナは結婚し、二十二層で穏やかに暮らしていました。
二人は森で意識を失った少女を発見しますが、すぐにおかしいことに気が付きます。
彼女の実体はあるにも関わらず、情報を表示するためのカーソルが出現しないのです。
NPCでもあり得ないことから何らかのバグかと思われましたが、後にバグでないことが判明します。
少女はユイという名前だけ覚えていましたが、他は何も覚えていません。
ユイの年齢からして、保護者がどこかにいるかもしれない。
そこでキリトとアスナはユイのパパ・ママ代わりになりながら、ユイのことを知る人を探し始めました。
赤鼻のトナカイ
キリトはソロで危険を顧みずにレベル上げに励みますが、目的はクリスマスに登場するという伝説の怪物の打倒でした。
怪物は財宝の詰まった大袋を抱え、その中に蘇生アイテムが含まれているのだといいます。
半年前、キリトは『月夜の黒猫団』というギルドに所属していましたが、サチという少女を亡くしていました。
彼女は死ぬ直前に何かを言おうとしていて、キリトはその言葉を聞くためだけにあるかも分からない蘇生アイテムを求め、死に物狂いでレベル上げをします。
そして、怪物の現れる日がやってきます。
感想
サイドストーリーということで、キリトやアスナが登場しつつも出番はやや控えめで、本編ほど殺伐としていません。
その一方でキリトなどトッププレイヤーには分からない悩みを抱える中層プレイヤーが多く登場し、こちらの方が感情移入しやすいという人も多いのではないかと思います。
こうして様々な人の視点でSAOを見ると、戦い以外にもゲームの楽しみ方がたくさんあることが分かり、世界観の広さを改めて実感しました。
この設定で実際にゲームが作れそうです。
あと、相変わらずキリトがモテモテです。
タイプの違う少女たちを虜にする彼ですが、見た目的にも性格的にも嫌味がないのが良いところで、作品として非常に上手く出来ているなと感心してしまいました。
おわりに
サイドストーリーで物足りなくなるのかと思いきや、SAOという世界を広く知る上で必要なエピソードばかりで、サクサク読みつつも楽しめました。
嫌味のない主人公&ヒロインがとにかく安定しているので、大抵の話は作品として描けるのが本シリーズの強みですね。
次の話はこちら。
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