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僕が読んだおすすめ小説ベスト10!(2019年版)

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早いもので、2018年ももうすぐ終わります。

この記事を書いている2018年12月16日現在、僕は今年139冊の小説を読みました。

本当に出会えて良かったと思える名作もあれば、これはちょっと…なんて思う作品もありました。

そこで今回は、今年(2018年)僕が読んだ本のベスト10をご紹介したいと思います。

ジャンルにはこだわらず、どんな人にでも読みたい本が一冊は見つかるよう心がけましたので、ぜひ手に取って読んでみてください。面白さは僕が保証します

ただし、今年読んだ本であって、今年発売された本とは限りません。

十年以上前に発売された本を今さらご紹介していることもありますので、その点はご了承ください。

また色々な作者をご紹介するために、基本的には一作者一作品にとどめてあります。

若干の例外もありますが、そこは僕がどうしても紹介したかったということで大目に見ていただけると嬉しいです。

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第10位『マレ・サカチのたったひとつの贈物』

誰か、私を留めて。どこかへ跳び去ろうとする私を―世にも奇妙な「量子病」を発症して以来、自らの意志と関係なく世界中をワープし続ける稀。一瞬後の居場所さえ予測できず、目の前の人と再び会える保証もない。日々の出会いは儚く、未来はゆらぐ。人生を積み重ねられない彼女が、世界に爪痕を残すためにとった行動とは?『天盆』『青の数学』の著者が放つ、感動の青春長篇!

【「BOOK」データベースより】

知名度でいうと、このランキングの中では一番低いと思われる本書。

それゆえに僕はこの本をぜひ皆さんにご紹介したいと思い、ここに位置づけました。

主人公である坂知稀は原因不明の『量子病』を発症し、自分の意志とは関係なく世界中をワープし、誰かの目の前に現れます

運命のきまぐれで、目の前にいる人と次の瞬間にはもう二度と会えないかもしれない。

それってすごく切ないことです。

でも、稀はいつも前を向いています。

そんな過酷な状況においても稀は人と関わり、世界に自分がいた証を残していきます

設定はもちろんのこと、王城さんのウィットに富んだ文章が際立ち、これからのさらなる活躍に期待せずにはいられません。

ただ難点として、場面がころころ入れ替わるので、物語を正確に追おうとすると混乱する人もいると思います

正直、ミステリーといったジャンルと違い、全てをきちんと追わなくても本書の魅力が損なわれるわけではないので、楽な気持ちで楽しんでください。

以下の書評が興味深かったので、合わせてお楽しみください。

https://dokushojin.com/article.html?i=2582

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第9位『ハサミ男』

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美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。三番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作。

【「BOOK」データベースより】

2018年は僕の大好きなミステリーの魅力を再度確認したいと思い、誰もが知るいわゆる『名作』を読み漁りました。

その中でも特にこの『ハサミ男』は傑作でした。

『ハサミ男』と呼ばれる殺人鬼は女性ばかりを狙い、三人目のターゲットを決めますが、調査の最中にその女性を別の誰かに殺害されてしまいます。

しかも、自分のやり方と非常に似た方法で

なぜ彼女は殺されたのか。

本来、追われる立場のはずのハサミ男が犯人を追いかけます。

まさか殺人鬼の視点に立ち、別の殺人犯を探すとは思いませんでした

そして、読者は本書に仕掛けられた最大のトリックに引っかかります。

いかに思い込みが推理の邪魔になるのか。

それがよく分かり、後半の展開にはやられたと思わずにはいられませんでした。

第8位『告白』

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「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。衝撃的なラストを巡り物議を醸した、デビュー作にして、第6回本屋大賞受賞のベストセラーが遂に文庫化!“特別収録”中島哲也監督インタビュー『「告白」映画化によせて』。

【「BOOK」データベースより】

恥ずかしながら、今年になるまで湊かなえさんの作品を一冊も読んだことがありませんでした。

しかし、書評ブログを運営するからには避けて通ってはいけないと思い、文庫化された作品全てに挑戦しました。

一冊目から、読者に支持される理由がよく分かり、その中でもデビュー作の『告白』にはかなりの衝撃を受けました。

人間の感情とは正負かかわらずここまで強いのか、と恐怖すら覚えました。

中学校の女性教師が娘を失う事件を経験しますが、被害者家族である女性教師をはじめ、加害者、第三者がそれぞれの目線で事件について語ります。

一人の証言ではかなり偏りのある事件が、複数の証言が合わさることで思いがけない真実が浮かび上がってきます

最後まで気の抜けない展開に、読者は嫌でも緊張してしまい、それがたまりません。

『イヤミスの女王』という称号を僕はあまり好きではないのですが、それでもこの作品を選んでしまう自分が悔しい。

以下はインタビュー記事です。

https://books.rakuten.co.jp/event/book/interview/minato_k/

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第7位『人魚の眠る家』

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「娘の小学校受験が終わったら離婚する」。そう約束していた播磨和昌と薫子に突然の悲報が届く。娘がプールで溺れた―。病院で彼等を待っていたのは、“おそらく脳死”という残酷な現実。一旦は受け入れた二人だったが、娘との別れの直前に翻意。医師も驚く方法で娘との生活を続けることを決意する。狂気とも言える薫子の愛に周囲は翻弄されていく。

【「BOOK」データベースより】

2018年に映画化された東野圭吾さんの作品です。

人の生死とは何か、そんな誰にも答えられないような難問に東野さんは本書で挑んでいます

強すぎる愛情が狂気に変わった時、人はどのようにして立ち直るのか。

生死の問題に結論が出たかどうかは別として、本書は一つの答えを提示します。

理系出身の東野さんだからこそ書ける物語で、その実力が遺憾なく発揮された作品です。

東野さんの作品はさらっと読めるものと勝手に思い込んでいたため、その認識が払拭されました。

第6位『王とサーカス』

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海外旅行特集の仕事を受け、太刀洗万智はネパールに向かった。現地で知り合った少年にガイドを頼み、穏やかな時間を過ごそうとしていた矢先、王宮で国王殺害事件が勃発する。太刀洗は早速取材を開始したが、そんな彼女を嘲笑うかのように、彼女の前にはひとつの死体が転がり…2001年に実際に起きた王宮事件を取り込んで描いた壮大なフィクション、米澤ミステリの記念碑的傑作。『このミステリーがすごい!2016年版』(宝島社)“週刊文春”2015年ミステリーベスト10(文藝春秋)「ミステリが読みたい!2016年版」(早川書房)第1位。

【「BOOK」データベースより】

『さよなら妖精』に登場する大刀洗万智が主人公の物語で、『ベルーフ』シリーズの一つです

本書はその一冊で、『さよなら妖精』の十年後が描かれています。

新聞社を辞めてフリーの記者になった大刀洗は、海外旅行特集のためにネパールに向かい、その王宮で国王殺害事件に遭遇します。

これは2001年6月にネパールの王宮で実際に起きたナラヤンヒティ王宮事件をモデルにしています。

大刀洗は取材を開始しますが、ここで記者の本質を問われます。

事件当事者たちからすれば、彼女の書く記事は大衆を喜ばせるサーカスの演し物で、王の死はとっておきのメインイベントというわけです。

一方で、記者には真実を正しく伝える職務があり、大刀洗はその間で悩み、最後に自分なりの結論を出します。

もちろん本書だけ読んでも大刀洗の魅力は十分伝わりますが、『さよなら妖精』を事前に読むことで、十年の月日によって変わった大刀洗に懐かしさ、寂しさ、悲しさなど様々な感情を覚えることができます。

少しお手数ですが、ぜひ『さよなら妖精』を読了の上、本書に挑戦してみてください。

以下は本書に関する米澤さんへのインタビューです。

https://bunshun.jp/articles/-/117

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第5位『Wシリーズ』

ウォーカロン。「単独歩行者」と呼ばれる人工細胞で作られた生命体。人間との差はほとんどなく、容易に違いは識別できない。研究者のハギリは、何者かに命を狙われた。心当たりはなかった。彼を保護しに来たウグイによると、ウォーカロンと人間を識別するためのハギリの研究成果が襲撃理由ではないかとのことだが。人間性とは命とは何か問いかける、知性が予見する未来の物語。

【「BOOK」データベースより】

2018年に完結したシリーズもので、著者の森博嗣さんは『すべてはFになる』などで有名な方です。

単独シリーズではありますが、他シリーズとも密接に関係し、特に『百年シリーズ』三部作を読んでおくとより楽しめると森さん自身がコメントされています。

ちなみに、僕は読んでいません

ただ『S&Mシリーズ』は読んでいて、そこに登場する人物も関係しているので、森さんのファンほど深く楽しめる仕様になっています。

今よりも未来の話で、人間を取り巻く環境は大きく変化します。

その結果、人間は子供を作れなくなり、その代わりに限りなく長い寿命を獲得します。

それにともない、人間は生に対する執着が非常に薄くなり、便利になったはずなのに廃れたように見える世界が描かれています。

『人間とはなにか』

そんな難しいテーマに向き合っているにもかかわらず、森さん独特のウィットな会話で非常にライトに感じるので、十冊というボリュームもあっという間に読むことができます。

明確な答えは出ないけれど、それでいいと思えるのが森さんの不思議な魅力です。

第4位『イノセント・デイズ』

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田中幸乃、30歳。元恋人の家に放火して妻と1歳の双子を殺めた罪で、彼女は死刑を宣告された。凶行の背景に何があったのか。産科医、義姉、中学時代の親友、元恋人の友人、刑務官ら彼女の人生に関わった人々の追想から浮かび上がる世論の虚妄、そしてあまりにも哀しい真実。幼なじみの弁護士たちが再審を求めて奔走するが、彼女は…筆舌に尽くせぬ孤独を描き抜いた慟哭の長篇ミステリー。日本推理作家協会賞受賞。

【「BOOK」データベースより】

とある一人の女性が殺人を犯し、死刑を宣告されます。

犯罪者となった彼女はどういった人生を歩み、どうやって今ここに至ったのか。

彼女と関わりのある人物が、それぞれの視点から彼女のことを語り、やがて本当の彼女が見えてきます

誰もが後悔を抱え、人を見かけで判断する。

負の感情が渦巻き、それは最後まで止まることを知りません

本書の帯に書かれていた『三日寝込んだ』というのは言い過ぎだと思いますが、それくらい衝撃を与える作品でした。

第3位『白夜行』

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集英社
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1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。容疑者は次々に浮かぶが、結局、事件は迷宮入りする。被害者の息子・桐原亮司と、「容疑者」の娘・西本雪穂―暗い眼をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別々の道を歩んで行く。二人の周囲に見え隠れする、幾つもの恐るべき犯罪。だが、何も「証拠」はない。そして十九年…。息詰まる精緻な構成と、叙事詩的スケール。心を失った人間の悲劇を描く、傑作ミステリー長篇。

【「BOOK」データベースより】

また東野圭吾さんの作品で申し訳ありません。

しかも今頃読んだのかよ、と言いたくなるくらい前の作品です。

実は数年前から本棚にはあったのですが、文庫本で八百ページを超える圧倒的なボリュームに、ずっと尻込みしていました。

しかし、評判はすこぶる良かったので今年になってようやく読み始め、気が付けば二日ほどで読んでしまいました。

本書が描くのは、人の一生そのものです

この分量でも短いのではと思うくらいに、濃密な文章で構成されています。

一見なんの関係のなさそうな物語が十数年の時を経て一つの線になり、ある真実を浮かび上がらせます

どんな理由でも犯罪は許されないと分かっているのに、本当に悪い人なんてどこにもいなかったのではと、今でも思ってしまいます。

第2位『暗幕のゲルニカ』

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ニューヨーク、国連本部。イラク攻撃を宣言する米国務長官の背後から、「ゲルニカ」のタペストリーが消えた。MoMAのキュレーター八神瑶子はピカソの名画を巡る陰謀に巻き込まれていく。故国スペイン内戦下に創造した衝撃作に、世紀の画家は何を託したか。ピカソの恋人で写真家のドラ・マールが生きた過去と、瑶子が生きる現代との交錯の中で辿り着く一つの真実。怒涛のアートサスペンス!

【「BOOK」データベースより】

原田マハさんの作品で、僕は本書を通じて彼女を知りました。

本書の重要な役割を担うのは、かの有名なピカソの『ゲルニカ』

僕の通っていた小学校には複製されたゲルニカが飾ってあり、すごくお気に入りでした。つい気になって購入しました。

物語はピカソの生きていた時代と現在を行き来し、やがて作品に込められた想いが現代に繋がります。

非常にスケールの大きな物語で、僕は自分が生きてもいない時代に想いを馳せ、終始圧倒されてしまいました。

原田さんご自身がキュレーターの経験があり、そこからくる豊富な美術知識が本書の魅力を支える一番の理由となっています。

以下は刊行記念インタビューです。

https://www.bookbang.jp/review/article/512674

第1位『かがみの孤城』

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どこにも行けず部屋に閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然、鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先の世界には、似た境遇の7人が集められていた。9時から17時まで。時間厳守のその城で、胸に秘めた願いを叶えるため、7人は隠された鍵を探す―

【「BOOK」データベースより】

文庫化されるまでとっておこうと思っていましたが、今年はどの本屋でも毎日のように目にしていましたので、つい買ってしまいました。

そして、もっと早く買っておけばと後悔し、改めて辻村さんと出会えたことに感謝しました。

物語の中心となるのは、似た境遇を抱えた七人の少年少女

彼らは鏡を通じて城に集められ、願いを叶えるために城に隠された鍵を探します。

辻村さんは結婚、出産を経て、大人目線での物語が増えていましたが、ここにきて原点回帰というか、改めて十代の少年少女に焦点を当てています

多くの大人が失ってしまった若さを辻村さんは見事に描き、今でも少年少女の良き理解者であることをこれ以上なく証明してくれました。

十年以上前からの辻村さんのファンとして、こんなに嬉しい作品はありません。

辻村さんご自身も絶対の自信を持っていて、選ばれるべくして選ばれた作品ということでしょうか。

僕はダントツで本書を、2018年一番の小説に挙げさせていただきます。

以下は本書に関する辻村さんへのインタビューです。

https://www.shosetsu-maru.com/interviews/107

最後に

2018年も本当に良い作品に出会うことができました。

来年はいつもは読まないジャンルにも挑戦し、価値観を広げたいと思っています。

どうかこの記事が、皆さんの新たな出会いになれば幸いです。

 

小説ベスト50も作りましたので、ぜひ読んでください。

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POSTED COMMENT

  1. 匿名 より:

    歴代トップ10も知りたいお

  2. harutoautumn より:

    匿名さん
    コメントありがとうございます。
    歴代、いいですね。
    十代の頃に読んだ本が自分の中では特に良かったのですが、だいぶ内容を忘れてしまっているものも多いので、再読した上で、ブログ開設何周年かのタイミングで記事にできればと思います。

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