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『八つ墓村』あらすじとネタバレ感想!不吉な村で起こる恐怖の再来とは?

harutoautumn
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戦国の頃、三千両の黄金を携えた八人の武者がこの村に落ちのびた。だが、欲に目の眩んだ村人たちは八人を惨殺。その後、不祥の怪異があい次ぎ、以来この村は“八つ墓村”と呼ばれるようになったという――。大正×年、落人襲撃の首謀者田治見庄左衛門の子孫、要蔵が突然発狂、三十二人の村人を虐殺し、行方不明となる。そして二十数年、謎の連続殺人事件が再びこの村を襲った……。現代ホラー小説の原点ともいうべき、シリーズ最高傑作!!

Amazon商品ページより

金田一耕助シリーズ第四弾となる本書。

ちなみに角川文庫版では一作目にきていて、本来の順番とは異なっているのでご注意ください。

とはいっても、本書から読んでも十分理解できますのでご安心ください。

名前からして不吉な予感がする八つ墓村を舞台に、現在で起きた事件が過去の凄惨な出来事がリンクしながら進んでいきます。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

物語の舞台

本書の舞台となる八つ墓村は、鳥取県と岡山県の県境にある山中の村です。

もともとは炭焼きと牛で生計を立てる普通の村でしたが、この不吉な名前がついたのは永禄のことです。

村に八人の落武者が訪れ、村人たちはそれを受け入れますが、彼らは三千両もの黄金を持ってきたという噂がありました。

毛利元就の手先は落武者たちを探していて、その手は村にまで伸びてきました。

村人たちは危険を感じて落武者たちを裏切り、彼らの首を切り落としますが、三千両の黄金は見つかることはありませんでした。

さらに正体不明の不幸が続き、落武者たちの恨みだと考えた村人たちは八つの墓を立て、明神とあがめ奉ることにします。

こうして八つ墓村は誕生しました。

惨劇

それから平和だった八つ墓村だったが、今から二十数年前に事件が起きます。

田治見家の主人・要蔵は情欲に常軌を逸したものがあり、妻の鶴子は命の危険を感じることがありました。

そんな中、鶴子には要蔵の他に関係を持った男性がいて、子どもの辰弥がその男性との子どもではないかという噂が立ちます。

それに激怒した要蔵は一晩中暴れまわり、三十二人もの村人を殺害します。

要蔵はそのまま山に逃げ込み、今に至るまでついに見つかりませんでした。

発端

寺田辰弥は、ラジオで自分のことを探している人物がいることを知ります。

相手は弁護士の諏訪で、彼の依頼主は辰弥を探しだして引き取りたいのだといいます。

ここで辰弥が物語冒頭に登場した子どもで、八つ墓村にルーツがあることが分かります。

業を背負った血筋であると同時に、田治見家の跡を継げば莫大な財産を手にすることになります。

浮かれる辰弥ですが、そこに八つ墓村に戻ってきてはいけないという手紙が届きます。

不吉な予感がする中、辰弥は八つ墓村を訪れ、一連の事件に巻き込まれることになります。

感想

導入からそそられる

本書は導入からすでに面白い匂いがプンプンしています。

過去の事件だけで背筋が凍るほどの恐怖で、要蔵が見つかっていないことで今も恐怖が続いているのではという錯覚に陥ります。

さらに本書の中心人物である辰弥がその血を受け継いでいるということで、もう大事件の予感しかしません。

そこに飛び込んだ警告の手紙だけど、それを無視して訪れた八つ墓村。

ここまでフラグを立てて面白くないはずがなく、素晴らしい導入でした。

閉鎖的な環境

本書は八つ墓村での出来事がほとんどで、広い意味でクローズド・サークルに該当します。

警察が介入しているとはいえ、村独自のルールが働き、彼らの都合でいかようにもなってしまう可能性があります。

その結果、有り得ない状況でも描くことができ、それがスケールの大きな事件を描くことに貢献しています。

ネットの普及でこのような旧態依然とした村社会を描くと違和感が大きいかもしれないので、そういった意味で今の作品にない魅力があります。

推理は比較的容易

本書で起きる事件には動機やトリックが当然あるわけですが、それを推理することはさほど難しくはありません。

ミステリ好きであれば、ある程度推測がつくのではないでしょうか。

ただご安心ください。

ネタが分かったところで本書の面白さが損なわれることはないので、安心して読むことができます。

逆にまったく推測できなくても問題ないので、あらゆる読者が最後まで楽しめるというのが本書の魅力の一つかなと思います。

おわりに

何度も別媒体のメディアに展開してきた本書ですが、それも納得の面白さでした。

今のミステリではなかなか出せないダイナミックさがあり、先が気になって仕方がない名著でした。

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