『わたしの幸せな結婚』あらすじとネタバレ感想!
この嫁入りは黄泉への誘いか、奇跡の幸運か――
名家に生まれた美世は、実母が早くに儚くなり、継母と義母妹に虐げられて育った。
嫁入りを命じられたと思えば、相手は冷酷無慈悲と噂の若き軍人、清霞(きよか)。
数多の婚約者候補たちが三日と持たずに逃げ出したという悪評の主だった。斬り捨てられることを覚悟して久堂家の門を叩いた美世の前に現れたのは、色素の薄い美貌の男。
初対面で辛く当たられた美世だけれど、実家に帰ることもできず日々料理を作るうちに、少しずつ清霞と心を通わせていく――。これは、少女があいされて幸せになるまでの物語。
Amazon商品ページより
映画化、アニメ化もあり、絶大な人気をほこる本シリーズ。
大正時代が舞台のため、和と洋が入り交じり、清霞と美世の純粋すぎるほどの恋愛がこれ以上なく映えます。
さらに僕はファンタジー要素があることを知らず購入したくちなので、その融合は嬉しい誤算でした。
この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。
核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。
本をお得に読みたい人には『Kindle Unlimited』をオススメします。
小説のみならずビジネス書、マンガ、専門書など様々なジャンルの作品が500万冊以上読み放題。
新規加入なら30日間の無料体験ができるので、無料期間中に退会すればお金は一切かかりません。
また期間限定で3か月2,940円→99円の破格なプランもあります。
なかなか手に取れない数千円、数万円するような本を読むのもアリ。
マンガであれば一か月で数十冊読めてしまうので、シリーズものも無料で読破できます。
気になる人はぜひ30日間無料体験でお試しください。
あらすじ
一人の女性
齋森美世は親が決めた縁談により、久堂清霞と婚約を結び、彼の家に住むことになります。
しかし、美世の気持ちはどん底にありました。
齋森家における美世の扱いは使用人以下で、今回も追い出されたに近い形です。
一方で、清霞はこれまで数多の女性を泣かせてきたことで有名で、名家の女性たちでダメなのであれば、淑女としての嗜みや振る舞いを教育されていない美世など相手にされるはずがありません。
しかし、美世には帰る家などありません。
覚悟を決めた美世ですが、清霞は噂に違わぬ美貌と冷たさで彼女を迎え、この時点で彼との生活など無理である、と美世は痛感します。
背景
齋森家は歴史ある名家で、異能の力によって今の地位を確立しました。
美世の両親は政略結婚で、お互いに異能を宿していることでその娘である美世には多大なる期待が寄せられました。
しかし、美世には異能の力がありませんでした。
母親は早くに亡くなり、父親は別の女性と再婚して、二人の間に生まれた美世の妹に愛情を注ぎ、美世には赤の他人のように当たります。
一方で、久堂家はさらに上の名家です。
齋森家にとって、美世が清霞に気に入られれば御の字。久堂家との繋がりを得ることができますが、仮に縁談が失敗したとしても、何の痛みもありません。
この時点で、美世の幸せを願う人など誰もいませんでした。
清霞から見た美世
清霞は冷徹な人に移りますが、決して彼の本質がそうではなく、立場や彼の美貌・地位を狙う女性たちの影響であることがすぐに分かります。
そのためはじめ、清霞はそれまでの女性と美世が同じだとして冷たく当たりますが、彼女のみすぼらしさや申し訳ない態度に普段との違いを感じ、次第に彼女に興味を持つようになります。
感想
もどかしさと愛しさ
冒頭から、美世がいかに虐げられて育ってきたかが分かります。
僕は捨て犬をなぜか連想しました。
どれだけ安心させようと手を差し伸ばしても、また怒られるのではないのか、自信が持てなくてその手をとれない。
清霞は優しさや気遣いが伝わりにくい雰囲気を持っているので、美世はなかなか彼の言うことを信じることができません。
それがもどかしくありますが、彼らがシリーズ最後にただ幸せを得る上で、大事なステップであることをあらかじめお伝えします。
美世の作ったご飯に対して清霞が放った美味いの一言。
それだけで涙を流してしまう美世に対して愛しさが募り、早く清霞に幸せになってほしいと願わずにはいられませんでした。
ギャップも良い
そんな二人ですが、話を経るごとに様々な姿を見せてくれます。
清霞は美世と接する中で人間らしい、温かくて柔らかい部分を見せてくれ、美世は普段では考えられない意志の強さを見せてくれます。
そのギャップは想う相手がいるからこそ生まれるわけで、二人がこの時点で結ばれて当然だと、読者の方々は確信できるはずです。
これから先、壁はそびえ立つだろうが、それを乗り越えて二人なら幸せになってくれるはず。
まさにタイトル通りになることが約束されていることを、確信できました。
おわりに
結末があらかじめ分かりつつも、その道中がハラハラしてしまう。
そしてハラハラした先に、想像できないほどの幸せが待っているはず。
なんとも幸せな読書で、こんなに心が温まる読書は久しぶりでした。
次の話はこちら。
本をお得に読みたい人には『Kindle Unlimited』をオススメします。
小説のみならずビジネス書、マンガ、専門書など様々なジャンルの作品が500万冊以上読み放題。
新規加入なら30日間の無料体験ができるので、無料期間中に退会すればお金は一切かかりません。
また期間限定で3か月2,940円→99円の破格なプランもあります。
なかなか手に取れない数千円、数万円するような本を読むのもアリ。
マンガであれば一か月で数十冊読めてしまうので、シリーズものも無料で読破できます。
気になる人はぜひ30日間無料体験でお試しください。
関連記事はこちら。