シュタインズ・ゲート

『STEINS;GATE 六分儀のイディオム』徹底ネタバレ解説!あらすじから結末まで!

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前編

熱で倒れた岡部を看病することになった紅莉栖たち。だが一人また一人とラボメンが退場していき、ラボにはとうとう岡部と紅莉栖の二人だけになってしまう。朦朧とする岡部の相手をするうちに徐々に暴走してゆく紅莉栖。大パニックの彼女はやがて岡部のスボンに手を伸ばし―!?助手のデレが大暴走!!大ヒットアニメ『STEINS;GATE』のヒロインが活躍する、ファン待望のキャラクター・アンソロジー第1弾。

【「BOOK」データベースより】

後編

紅莉栖が加わり賑やかさを増したラボで、まゆりは岡部との関係が変わり始めているのを感じていた。だが、タイムリープマシン完成打ち上げの夜、一発の銃弾がまゆりたちの運命を変える―。岡部が繰り返す悪夢のタイムリープの裏で、そして紅莉栖を救うため過去へと旅立つ彼にまゆりが抱いていた“想い”とは?誰かが誰かを大切に思う気持ちは決して消えない!ヒロインたちの“想い”が綴るキャラクター・アンソロジー第2弾。

【「BOOK」データベースより】

本書はノヴェライズ版『STEINS;GATE』のスピンオフ作品で、上下巻に分かれていますが、この記事では両方を取り扱っています。

ノヴェライズの本編では紅莉栖の視点から描かれていましたが、本書では各ヒロインの視点から見た物語が描かれていて、岡部を取り巻く環境がより一層分かるようになっています。

この記事では、そんな本書の魅力をあらすじや個人的な感想を交えながら書いていきたいと思います。

ネタバレになりますので、未読の方はご注意ください。

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淵源時流のパトス

別れ

物語の視点は、阿万音鈴羽。

彼女は悲惨な未来を回避するために、IBN5100という最初期のPCを求めて1975年にタイムトラベルすることが任務でした。

しかし、鈴羽は物心ついてからずっと父親のことを知らず、本当に父親は実在するのだろうかと怖くなり、その父親が確実にいたという情報のある2010年に寄り道します。

その結果、十日間を費やしても父親には会えず、タイムリミットがきてしまいます。

もう行かなきゃと分かっているのに、鈴羽にとってこの時代は穏やかで楽しく、未練が彼女の決意を鈍らせます。

しかし、鈴羽には大勢の未来を背負った大事な任務があります。

鈴羽は岡部に『さよなら』とメールを打つと、これまでの思い出を胸に一人1975年に向けてタイムトラベルします。

任務

タイムマシンが到着したのは、1975年のラジ館の屋上でした。

帰りの分の燃料はないため、タイムマシンは分解し、その部品を売ってまとまった資金を得ます。

次に上野一帯で活動する非合法集団に接触し、そのお金で『橋田鈴』という名前で戸籍を作ります。

ちなみに橋田姓を名乗ったのは、橋田が父親だと知っていたからではなく、ただ単に一番しっくりきたからです。

それからラジ館の屋上を借りられないか交渉し、難航の末に承諾を得ます。

タイムマシンを完全に解体すると大金が転がり込み、鈴羽は何台かのIBN5100を購入。

それでもほとんどが余ってしまったため、屋上を借りるのに手を貸してくれた重役に相談し、株と不動産の購入を勧められます。

鈴羽はどの土地が値上がりするのか大体知っていたため、いくつかの不動産を購入。そのうちの一つが、将来未来ガジェット研究所が入る『大檜山ビル』です。

渡しに行く

こうして鈴羽は任務を終えて安泰を手に入れてしまい、未来ガジェット研究所に託す2010年までどうしようかと考えます。

そこで鈴羽の出した答えは、自分でタイムマシンを作って未来に渡しに行くというものでした。

猛勉強の末、鈴羽は東京電機大学の学籍を手に入れますが、学生たちとの温度差や考えの違いを思い知らされ、孤立してしまいます。

それから大学院に進学し、この時代に来て十一年後、助教授になって橋田ゼミを開きます。

そんな時、彼女が出会ったのが牧瀬章一、秋葉幸高という学生でした。

章一は、紅莉栖の父親であり、将来ドクター中鉢と呼ばれることになる男です。

はじめ、鈴羽は二人がSERNの手先ではないかと警戒しますが、やがて彼らの情熱を見せられ、結局、二人をゼミに入れて一緒にタイムマシンの研究をします。

それは二人の卒業後も続きましたが、当時の技術では章一の才能を活かし切れず、結局、研究資金が尽きたことで終わりを迎えます。

未来に繋ぐ

1997年、鈴羽はブラウン管工房の店主となる天王寺裕吾と出会います。

彼は鈴羽の家の隣に引っ越してきて、鈴羽はこの時代が2010年に繋がっているのをようやく確認し、安心します。

その後、天王寺の家が火事で燃えてしまい、鈴羽は大檜山ビルの一階を提供し、天王寺はブラウン管工房を営みます。

さらに鈴羽の教え子である宮綴と天王寺は交際していること、妊娠していることを鈴羽に伝えます。

 

この頃、鈴羽は少しずつ体調を壊し始めていました。

医師からは大量に放射線を浴びたのと似た症状が出ているといわれ、すぐにタイムマシンに思い至ります。

しかし、治療方法はないし、そのことが周囲に知れたらいずれSERNにタイムマシンのことを知られてしまうリスクもあるため、満足な治療を受けることもできません。

この時点で鈴羽は、IBN5100を他の人間に託すことを考え、幸高をはじめ信頼できる何人かに託し、2010年に『秋葉原にIBN5100がある』という噂が出回るよう手配します。

 

1999年、綴は綯を出産するも、出血多量で亡くなってしまいます。

それ以降、鈴羽の体調は急速に悪化し、大学をやめ、寝込みます。

心の中では、自分は世界線を変えられたのかと何度も繰り返しますが、リーディングシュタイナーを持たない鈴羽にそれを確かめる術はありません。

天王寺に大檜山ビルを譲ると、自分の人生には意味があったと満足感に包まれて亡くなるのでした。

そして天王寺は、鈴羽に受けた恩を次の世代に繋ぐことを決意します。

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虚数定理のアレーティア

イベント

物語の主人公は紅莉栖。

時期は鈴羽が父親と会えず、岡部に無理やり連れられて残念会に参加した時です。

紅莉栖は岡部のことが好きであると自覚し、でもそのことを告白できずにいました。

ラボの雰囲気自体も好きなため、自分の告白がどちらに転んでも必ず変化が起こり、それを恐れているのです。

 

そんなある日、タイムマシンの実験は思うように進まず、紅莉栖がアメリカに帰るまであまり時間も残されていません。

実験の課題は、Dメール送信時の大きな閃光と振動で、特に振動にはビルの持ち主の天王寺の怒りを買い、彼がお店にいる時はなかなか思うようにいきません。

そんな時、天王寺がラボに顔を出し、娘の綯を秋葉原駅前のUPXで行われる雷ネット・アクセスバトラーズというカードゲームのイベントに連れて行ってほしいと岡部たちに頼みます。

かくして一同は、実験を中断してイベントに参加します。

 

岡部はイベントに参加すると、抽選で記念カードがもらえることを知り、それを転売してお金儲けをすることを企みます。

しかし、後に誰でも簡単に入手できることが分かり、岡部の目論見は木っ端みじんに砕け散ります。

綯がイベントを楽しむという目的は達成できましたが、途中、彼女の持つ風船が噴水の中に設置された看板に引っかかってしまい、長身の岡部がそれを取ろうと手を伸ばします。

しかし、その拍子に岡部は体勢を崩して噴水に落ちてしまいます。

幸い、水深は大したことなかったので溺れる心配はありませんが、岡部は体温が下がって体調を崩し、病院で診てもらうことになります。

風邪と診断され、家に戻るだけの体力もなくなっていて、とりあえずラボに連れて帰って看病することに。

ドキドキな看病

バイトなどの都合で、残れたのは紅莉栖、鈴羽、萌郁だけ。

萌郁を残し、二人はそれぞれ岡部の看病に必要なものを求めて外に出ます。

紅莉栖がラボに戻ると、居酒屋かと勘違いするほどのアルコール臭がして、見ると萌郁が岡部のために卵酒を作っていました。

しかし、明らかに世間で知られるそれとは別物で、紅莉栖は慌てて止めさせます。

次に鈴羽が戻ってきます。

彼女は岡部に精をつけてもらおうと、公園で小さい生き物をたくさん袋につめてきましたが、それも却下。

その後、鈴羽も萌郁も仕事に戻ってしまい、紅莉栖一人で看ることに。

岡部が目を覚ますと、紅莉栖がミルク粥を作ったところで、その見た目や匂いにはじめは反発しますが、食べると意外においしく、紅莉栖が作ったはじめてのまともな料理が見られます。

食事を終えると、今度は汗をかいた岡部の体を拭くことにしますが、上半身を脱がしてから自分のしようとしていることに気が付いて恥ずかしくなる紅莉栖。

それでもなんとか上半身は終えますが、問題は下半身です。

自分がやるしかない、と紅莉栖が言い聞かせてズボンを脱がそうとすると、そこに橋田が帰ってきて、紅莉栖は慌てて別のことをしていたように振る舞いますが、バレバレです。

結局、橋田が手を貸して岡部は自力でシャワーを浴びて一件落着。

イベントが残っていると橋田がラボを出ると、紅莉栖はみんなに申し訳ないと思いつつも、岡部の寝顔を一人堪能するのでした。

そして気が付くと岡部の胸の上にもたれかかって寝ていて、二人は同時に起きると目を合わせ、お互いになぜか謝罪。

取り繕おうと看病のお礼について岡部が切り出し、まだテンパっている紅莉栖は頭を撫でてほしいと願望丸出しの要求をしてしまいます。

しかし、岡部はまだ正気ではなく、何のためらいもなく頭を撫でてくれて、紅莉栖は嬉しさと恥ずかしさで固まってしまいます。

そこにラボメンが帰ってきて終わりとなってしまいますが、また撫でてもらえるかな?と期待してしまう紅莉栖でした。

虚像歪曲のコンプレックス

勝利と報復

ここからは下巻。

 

物語の主人公はフェイリスです。

彼女は秋葉留未穂という名前ですが、猫耳をつけることでフェイリス・ニャンニャンという仮面(ペルソナ)を獲得し、岡部顔負けの中二病を発揮します。

今日は雷ネット・アクセスバトラーズの公式大会の日で、フェイリスは東京東部代表として優勝が期待されていました。

そして迎えた決勝戦、相手は卑怯な手で勝ち進んできたヴァイラルアタッカーズ。

彼らは観客席からフェイリスめがけて強い光を当て、彼女の思考を妨げ、試合はヴァイラルアタッカーズ有利に進みます。

しかしフェイリスは機転を利かせて逆転勝利をおさめますが、問題はここからでした。

 

表彰式後、フェイリスはヴァイラルアタッカーズに取り囲まれます。

特にリーダーの4℃(シド)は負けた腹いせを考えていましたが、フェイリスは何とか隙をついて逃げ出します。

しかし、街中にヴァイラルアタッカーズが散らばっており、逃げる逃げられない状況でした。

その時、岡部を見つけ、事情を説明。

二人は逃げ出しますが、岡部にはフェイリスに別の用事がありました。

デジャヴ

別の用事とは、フェイリスが送ったDメールの内容についてです。

フェイリスに覚えはありませんが、それもそのはず。

彼女が送ったDメールによって過去が改変され、Dメールを送った記憶自体がないからです。

なんとなく違和感を覚えているフェイリスに対し、岡部は逃げながら説明します。

彼の知る秋葉原は萌えの街でしたが、今はそうではありません。

そこでフェイリスは以前、秋葉原にメイド喫茶を出そうとして父親に反対されたことを明かし、岡部はそのメイド喫茶の名前がメイクイーンであることを言い当てます。

それはフェイリスしか知らない名前のはずですが、岡部のいた世界線では実際にあったものです。

それから二人は逃げる中で、ラーメン屋の倉庫にたどり着きますが、そこは別の世界線ではメイクイーンが構える場所で、フェイリスは既視感のようなものを覚えます。

そして、Dメールを送ったこと、どうして送ったのかを思い出します。

岡部は、彼女の送ったDメールを打ち消さないとまゆりが死んでしまうことを訴え掛けますが、彼女はそれを拒否します。

フェイリスはDメールを送って、十年前に死んだはずの父親を生き返らせたのです。

その後、岡部とフェイリスはヴァイラルアタッカーズに追い詰められ、岡部はフェイリスをかばって傷を負いますが、フェイリスの父親と執事の黒木が助けに来てくれ、傷ついた岡部はフェイリスたちの住むマンションに連れて行かれます。

Dメールを送った理由

傷の手当てを終え、ご馳走になった夕食の席で、岡部はIBN5100の所在についてフェイリスの父親に聞きます。

それに対して父親は、一連の流れを説明してくれます。

元々、彼にIBN5100を託したのは橋田鈴という女性で、過去にタイムトラベルした鈴羽です。

しかし昔、フェイリスが誘拐され、父親は多額の身代金を要求されました。

その時、IBN5100を高額で買い取りたいという人物が現れ、身代金のために売ってしまったのでした。

考えた末、フェイリスは自分の罪を認め、清算する覚悟を決めます。

 

岡部のいる客室に現れたフェイリスは猫耳カチューシャをつけておらず、それはフェイリスではなく留未穂として話す証でした。

留未穂は岡部に助けてもらったことへの感謝を改めて告げ、彼のことを自分の王子様だといいます。

それから、Dメールの内容を決めた経緯を話してくれます。

十年前、留未穂が八歳の誕生日の時、父親は仕事で彼女と遊びに行く約束を破ってしまい、留未穂はひどい言葉をぶつけてしまいます。

そして、父親を乗せた飛行機は着陸に失敗し、彼は亡くなってしまいます。

だから留未穂は、Dメールで娘を誘拐したと送り、父親が飛行機に乗らないよう操作したのでした。

しかし、その身代金一億円を用意するために結果としてIBN5100は誰かに売られてしまい、世界線は変わってしまったのでした。

夢の終わり

留未穂はこれまでの十年間が幸せだったことを再認識すると共に、まゆりを助けるために以前送ったDメールを打ち消すDメールを送ることを決意。

それは、自分の父親を殺すのと同義でした。

しかし、本当は父親は死んでいて、これまでの十年間は夢だったのだと言い聞かせます。

岡部は葛藤する留未穂を見て、父親を生かしたまま世界線を変える方法はないかと考えますが、あればとっくにそうしているはずです。

答えは決まっていて、留未穂はそのことをよく分かっています。

だから最後に、岡部の前で涙を流し、翌日、あえてフェイリスとして父親に最後の挨拶をします。

父親は、そんな留未穂を見て何かを察したようで、例え二度と会えなくなっても彼女のことを一番大切に思っていることを伝えます。

フェイリスも愛していると伝えると、午後はラボに行きます。

誘拐は冗談であること、愛していることをDメールで送ると、世界線はDメールを送る前に戻るのでした。

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自己相似のアンドロギュノス

Dメールの影響

るかの送ったDメールを打ち消すために、彼と会う岡部。

岡部は、るかが男だったことを伝えますが、目の前にいるこの世界線のるかは正真正銘の女です。

るかはひどい言葉をぶつけられて泣きそうになりますが、岡部はまゆりのためにるかには男に戻ってもらわないといけないと、これまでの事情を説明します。

しかし、るかにはいつもの岡部の設定にしか聞こえず、受け止めることなどできず、るかはその場から逃げ出します。

 

少し冷静になったるかは、岡部の話を振り返ります。

ひっかかったのは、IBN5100でした。

岡部の話では、るかがDメールを送ったことでIBN5100が消失したということでしたが、るかには覚えがありました。

去年の正月まで奉納品として柳林神社にありましたが、るかが不注意で壊してしまったのです。

るかは自分のせいでまゆりの命が危ないことを認識しますが、そのデッドラインまであと三日しかありません。

そこでるかは、決意を固めると岡部を柳林神社に呼び出します。

デート

岡部が現れると、るかは彼の話を信じ、男に戻る代わりに明日一日だけ恋人になってほしいとお願いします。

彼女は岡部に好意を抱いていますが、男に戻れば恋人になる可能性は永遠に失われてしまいます。

岡部はそんな彼女の覚悟を受け取り、一日だけ恋人になることを了承し、翌日はデートをします。

しかし、岡部は慣れない態度にぎこちなく、意識しすぎて素の岡部が先行してしまい、どちらも楽しめずにいました。

それでもデート中に、るかは別の世界線の記憶を思い出し、岡部との出会いについて話します。

岡部は、男だろうが女だろうが関係ないと言ってくれ、女みたいな顔をしているのに男であることを気にする彼を救ったのでした。

 

デートは終わってしまいますが、その夜、岡部は鳳凰院凶真として柳林神社を再び訪れます。

岡部は男や女、恋人など関係なく、るかは自分の弟子であると明言し、るかもいつもの憧れる岡部に尊敬の眼差しを向けます。

まだデートは終わっていないとして、るかに妖刀五月雨の稽古をつけ、幸せな時間はあっという間に過ぎてしまいます。

るかは女であったことを忘れたくないと岡部の背中にしがみつき、岡部は女だったるかのことを忘れないと約束。

こうしてるかの送ったDメールを打ち消すDメールを送り、再び世界線が変わるのでした。

陰陽双月のピスティス

ツチノコネコ

萌郁はブラウン管工房でのバイトを終えると、上にあるラボに向かいます。

そこで彼女が目にしたのは、メガネをかけたラボメンたちでした。

萌郁の知る限り、橋田以外はメガネをかけていません。

このメガネたちはラボで開発した試作未来ガジェットで、簡単にいってしまえばカメラ付きメガネです。

岡部は緊急ミッションがあるとして、萌郁のメガネにもカメラを付け、内容を説明します。

最近、秋葉原界隈で噂になっているツチノコネコと呼ばれるツチノコに似たネコをカメラでおさめ、その写真を雑誌に載せてこのメガネの性能を宣伝しようというものです。

フェイリスの提案で、誰が先に撮影できるか競争することになり、景品は岡部に一日、買い物に付き合ってもらえる権利ということで、全員俄然やる気がでます。

一方、岡部は自分が先に撮影して景品を無効にしようと考え、萌郁をパートナーにして秋葉原の街に繰り出します。

ハプニング

しかし、日が傾いても成果はゼロ。

最後のチャレンジだともう一度探すと、ツチノコに見える猫を見つけ、追いかけます。

ところが、途中の階段で萌郁は足を踏み外してしまい、それを庇った岡部共々下に落ちます。

岡部に抱きかかえられるような形でいることに気が付いて動揺する萌郁ですが、岡部は彼女を庇った拍子に体を痛め、それどころではありません。

その時、二人の数メートル先で、先ほどの猫がツチノコのようなポーズをとっていて、動けるのは萌郁だけ。

何とか撮影に成功すると、二人を発見した人たちに介抱されてからラボに戻ります。

すると、ビルの前にるかが立っていて、ラボに入らない方がいいと忠告します。

しかし、岡部はそれを無視してラボに入りますが、すぐにるかの言った意味を理解します。

結末

実は、萌郁たちが階段から落ちて二人で重なっているところをるかが目撃。

彼はその様子を録画していて、後で事情を知りましたが、ラボに戻るとフェイリスにその動画を見られてしまいます。

結果、二人が階段から落ちたことを知らないフェイリス、紅莉栖、まゆりはその動画を見て見事に勘違い。

紅莉栖を中心として、岡部に罰が下ります。

そんな中、萌郁はこっそりとそのデータを自分の携帯に移し、岡部とのツーショットを眺めて幸せな気分に浸るのでした。

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裏面境界のエンテュメーシス

異変

おかしな夢から目を覚ましたまゆり。

彼女はメイクイーンに向かう前に、ラボに寄ります。

岡部たちはSERNへのハッキング作業で徹夜続きで、疲れていました。

まゆりは、岡部と紅莉栖がケンカしたことも心配していますが、岡部が紅莉栖のことを『助手』と呼ぶたびにもやもやするのを感じます。

その後、岡部がIBN5100を取りに柳林神社に行った時に紅莉栖と出くわし、二人は一緒にラボまで運んできます。

岡部はIBN5100を直すためのパーツを買いに出かけ、まゆりと紅莉栖は汗を流すために一緒にシャワーを浴びます。

その時、岡部は帰ってくると誤ってシャワー室を覗いてしまい、紅莉栖はもちろんのこと、さすがのまゆりも怒ります。

しかし、二人はすぐに岡部の様子がおかしいことに気が付きますが、岡部は事情を説明してくれません。

襲撃

翌日、タイムリープマシンが完成。

ところが岡部は、この事を世間に公表し、タイムリープマシンをしかるべき機関に託すことを提案します。

戸惑いがありつつも、全員がそれに賛成し、完成のお祝いをします。

ラボメンみんなで騒ぎ、まゆりは紅莉栖が来てから賑やかになったラボのことを考え、嬉しくなります。

そして、もう人質じゃなくてもいいよね、と岡部にいいます。

これは決して別れの言葉ではありませんが、これ以上岡部を縛ってはいけないというまゆりなりの判断です。

岡部の返事を待ちますが、その前に爆弾テロの予告で電車が止まったことが判明し、どうしようかとみんなで話し合います。

 

その時、マスクをかぶって銃を構える男たちがなだれ込んできて、さらに見覚えのある顔もいます。

そう、萌郁です。

彼女はSERNの手先で、岡部たちの作ったタイムリープマシンを奪いに来たのでした。

同時に岡部や橋田、紅莉栖を連行しようとしますが、まゆりは必要ないとして萌郁は彼女を撃ちます。

まゆりの意識が薄れる中、岡部はタイムリープマシンを使用します。

決意

目を覚ましたまゆり。

彼女の中で、撃たれたことは夢として処理されていて、今は別の世界線です。

この世界線では、タイムリープマシンの完成打ち上げは中止になっていますが、まゆりの中で何が正しいのか分からなくなっていました。

ラボでは岡部が寝ていて、まゆりは寝ている彼に寄りかかり、安心を覚えます。

 

数日後、コミマを早く切り上げると、まゆりは岡部に電話をかけます。

彼はいつも通り話そうとしますが、何か変であることはすぐに分かりました。

まゆりは、自分を重荷と感じたら言ってほしいと伝え、電話を切ります。

その後、祖母のお墓参りに行き、夢のことを話すと、そこに岡部が現れ、一緒に帰るのでした。

失敗

またある時、ラボにいたまゆりは何となく違和感を覚えます。

岡部はラボメンナンバー004が誰かと聞きます。

まゆりは引っ掛かるものを感じつつも、そんな人はいないと自分の知っていることを伝えます。

すると、岡部は高らかに勝利宣言をしますが、それは泣いているようでした。

だからまゆりは、もう大丈夫だからと伝え、岡部は久しぶりに自分のために涙を流します。

これは、β世界線に戻った時のまゆりから見たシーンです。

 

その数日後、鈴羽がタイムマシンでやってきて、まゆりはようやく事の経緯を知ります。

そして、岡部が紅莉栖を救おうとしていることも。

岡部と鈴羽はタイムマシンで過去に向かい、まゆりの体感ではあっという間に戻ってきます。

しかし、岡部は紅莉栖の血を浴びて戦意を喪失していました。

鈴羽の説得にも応じない彼ですが、その時、岡部の携帯にメールが届き、テレビを見るよう指示されます。

そこには、中鉢がロシアに亡命したというニュースが流れていました。

シュタインズ・ゲート

まゆりは岡部に対して、岡部が途中で諦める人ではないこと、そのおかげで元気になったことを伝えると、岡部の瞳から諦めが消えます。

そのタイミングで鈴羽は、7月28のムービーメールを見るよういい、そこに映っていたのは十五年後の岡部でした。

元々、鈴羽たちの計画は二段構えで、岡部が一度失敗することも作戦のうちだったのです。

一度失敗したことで、岡部は紅莉栖を助けるための執念を手に入れ、後は未来の岡部の指示に従うだけです。

 

『見たことはなかったことにしてはいけない。紅莉栖が死んだという過去を変えずに彼女を救う。生きている紅莉栖を、過去の自分に死んだと観測させる』

 

未来の岡部は、タイムマシンの形式がC204型だといい、岡部には『クリスティーナ』の頭文字であることがすぐに分かりました。

岡部は準備のために戻ると、まゆりにも朧気ながら紅莉栖との記憶を思い出します。

岡部にとって、紅莉栖がどれだけ大切な存在なのかを確認すると、まゆりは岡部と鈴羽を送り出すのでした。

最後に

本書によって色々なキャラクター目線から物語を見ることができ、見事に補完してくれます。

本書を読んでから、もう一度本編を見直すと、新たな発見があって面白いかもしれません。

シュタインズゲートの続編はこちら。

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(この情報は2019年9月30日時点の情報です。キャンペーン、配信作品が変更になっている可能性もありますので、公式ホームページでご確認ください)

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