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『死はすぐそばに』あらすじとネタバレ感想!ホーソーンの過去に迫るシリーズ第五弾

harutoautumn
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ロンドンはテムズ川沿いの閑静な高級住宅地リヴァービュー・クロースで、金融業界のやり手がクロスボウの矢を喉に突き立てられて殺された。門と塀で外部と隔てられた、昔の英国の村を思わせる敷地のなかで6軒の家の住人が穏やかに暮らす──この理想的な環境を、新参者の被害者は騒音やプール建設計画などで乱していた。我慢を重ねてきた住人全員が同じ動機を持っているこの難事件に、警察から招聘された探偵ホーソーンは……。あらゆる期待を超えつづける、〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズ第5弾!

Amazon商品ページより

シリーズ第五弾となる本書。

前の話はこちら。

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あらすじ

次回作

作中としては八十ページ頃の内容ですが、全体像が見えやすいようここから記載します。

冒頭に描かれた三人称の、ホーソーンやホロヴィッツが登場しない物語。

これはホロヴィッツがシリーズ第五目として執筆している作品の一部でした。

ホロヴィッツは新たな事件が起きないという理由から新たな作品が書けないという、事件を望むかのような状況にありました。

そして、出版社との契約では今年のクリスマスまでに次作を書かなければなりません。

そこでホロヴィッツはホーソーンと話した末、ホーソーンが過去に解決した事件について書くことにしました。

ホーソーンが提案したことにも関わらず、彼は解決した事件について不満を抱えていて、この時点ではその理由が分かりません。

リヴァービュー・クローズ

ホーソーンが語る事件の舞台は、リヴァービュー・クローズという高級住宅街です。

大通りから引っ込んだところにあり、大通りからの入口には電動門扉があるため、住民以外が勝手に入れような構造になっています。

住人たちはそれぞれの目指す生活をしていて、お互いの意志を尊重する理想郷に近い場所でした。

しかし、そこにジャイルズ・ケンワージーという男性とその一家が引っ越してきたことで状況が一変します。

一家はリヴァービュー・クローズの住人たちがこれまで積み上げてきた生活を壊すようなことを繰り返し、そのことに対して悪びれることもない。

他の住人たちのストレスはたまる一方でした。

事件

住人たちがジャイルズたちに対して恨みを募らせていることがしっかり描写された後、彼は喉に矢を突き立てられた状態で殺害されているところを発見されます。

警察が調査を進める中で、住人全員に動機がある状況であり、容疑者をなかなか絞ることができません。

調査の限界を感じた警察は、私立探偵をしているホーソーンに協力依頼をします。

リヴァービュー・クローズにやってきたホーソーンですが、彼の隣にはジョン・ダドリーというホロヴィッツも知らない助手の姿がありました。

感想

本書の立ち位置

本シリーズは全十作になることが、あらかじめアナウンスされています。

つまり、本書はちょうど折り返し地点にあたる作品ということです。

そういった立ち位置のせいか、本書はこれまでのシリーズ作とは異なる構成をしています。

具体的には、過去と現在を行ったり来たりする二部制になっています。

過去パートはホーソーンが過去に解決した事件で、ホロヴィッツは細切れに情報を聞いては書いている状況です。

現在パートでは執筆したパートについてホーソーンからのダメ出しがあり、ホロヴィッツがイライラを募らせているシーンが描かれます。

ホロヴィッツも犯人を知らない中で、リヴァービュー・クローズでの事件はどう展開するのか。

現在のホロヴィッツが大人しく執筆だけするわけもなく、どのような行動を起こすのか。

これまでとは違った見せ方で、シリーズを違った角度から掘り下げた作品といえます。

多少の我慢

最後まで読み終えると、著者は相変わらず巧みで、読者を納得させるほどのミステリだと納得できます。

しかし、読み進める中では、これどうなるの?と不安になったり、飽きたりすることが何度かありました。

例えば冒頭。

八十ページ近くホーソーンもホロヴィッツも登場しなければ、事件が起きそうな気配があっても特段進展がない。

これだけでも早速飽きがきて、果たして面白いのか?と不安がやってきます。

結局、それは杞憂だったわけですが、同じような気持ちが何度か訪れたので、おそらく人によって評価が分かれる作品なのかなと思います。

過去を掘り下げることで、従来の構成では引き出せなかったホーソーンの内面が引き出せたのですが、冗長で間延びした印象は否めません。

次回作では耐性ができているので、同様の構成でももうちょっと楽しめるかな?なんて思っています。

おわりに

シリーズの前半最後となる作品でした。

巧みさは変わらずとして、このまま飽きを感じさせずに物語を展開していけるのか。

不安半分、楽しみ半分というところです。

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