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森鷗外『舞姫』徹底ネタバレ解説!あらすじから結末まで!

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ベルリン留学中の若いエリート・太田豊太郎は、街で出合った美しい踊り子・エリスの危機を救った。やがてふたりは魅かれ合い、豊太郎は友人の中傷により免官となる。いったんは栄誉を捨て、エリスとの愛を貫こうと決意するが…鴎外自身の体験をもとにした表題作ほか『普請中』、『妄想』、『雁』を収録。

【「BOOK」データベースより】

教科書にも載るほどの名作なので、一度は目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

話自体は短いので簡単に読むことができますが、本書は明治の作品で文体もその時代のものなので、古典を読んでる感覚に近く理解するのも容易ではありません。

そんな方には現代語訳版もあるのでおすすめです。

原文は無料で読めるので、一度そちらを読んでから現代語訳を検討するのもいいかもしれません。

この記事では、そんな本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

ネタバレになりますので、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

出会い

時代は十九世紀末の明治中期。

物語の主人公は太田豊太郎といい、十九歳で大学を卒業。

その後は司法省からと特命を受け、ドイツに留学します。

豊太郎は大日本帝国の代表として世界の中心に行くことを誇りに思うと同時に、異国の自由な雰囲気に影響されていきます。

そんな中で、豊太郎はエリスという踊り子と出会います。

タイトルにある『舞姫』とはエリスのことを指します。

彼女は父親を亡くし、その葬儀をあげるお金がないほど困窮していました。

哀れに思った豊太郎は大事な時計を質屋に持って行くようすすめ、これをきっかけに二人は仲を深めていきます。

密告

豊太郎はこれまで周囲の望むように生きてきましたが、ドイツに来てからこのままで良いのだろうかと悩んでいました。

そんな豊太郎の心を満たしてくれたのがエリスでした。

しかし、同じく日本から来ていた同僚はこのことを密告します。

日本の国費で、日本の代表として来ている豊太郎は品位が欠けるとして職を失ってしまうのでした。

選択

それでも豊太郎は帰国せず、エリスの家に転がり込み、彼女の母親と三人で暮らし始めます。

そして、豊太郎に救いの手を差し伸べてくれたのは友人の相沢謙吉でした。

彼のおかげで仕事を得ることができ、少ない報酬ながらも幸せに暮らしていました。

しかし、仕事を紹介してくれた天方大臣は豊太郎の能力を認めた上で、エリスを諦めて出世コースに戻るよういいます。

一方、エリスの妊娠が発覚。

豊太郎は国のこと、エリス、日本に残した母親、これから生まれてくる子どものことなど様々なことに頭を悩ませ、ついに倒れてしまいます。

結末

豊太郎が倒れている間に、相沢が彼のもとを訪れます。

相沢はエリスが知っているものと思って帰国の話をしますが、エリスにとってそれは初耳でした。

信じていた人に裏切られたエリスは発狂してしまいます。

豊太郎は結局、エリスとこれから生まれる子どもを残し、日本に帰国するのでした。

最後に、相沢ほどの良き友はもう得られないと思うものの、豊太郎は彼を恨む気持ちを五年経った今でも忘れられないのでした。

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逆らえない時代の空気

読者から見て、何も自分で決められず、結局関わった人たちを不幸にした豊太郎が一番悪いように映ると思います。

しかし、周囲の期待に応えるために努力した点も、異国でエリスという女性を愛してしまった点も決して悪いことではありません。

何が悪いかといえば、それが許されない時代でしょうか。

おそらく、豊太郎に共感できない、悪いと思う人が多いのもそういう時代に生まれたからであり、きっと時代を経るごとに本書の評価も変わってきたのだと思います。

まあ正直、良かれと思って豊太郎のために行動した相沢を恨む豊太郎は、ただただ自分の弱さを他人のせいにしたクズだと思います。

おわりに

百年以上経っても読まれる本書は、時代が変わっても通じるものがある名作だと思います。

原文を読むのはハードルが高めなので、その場合は現代語訳のものを読んでみてください。

違和感のない、こちらも名作です。

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