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『虚構推理短編集 岩永琴子の出現』あらすじとネタバレ感想!虚構の短編を楽しめるシリーズ第二弾

harutoautumn
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妖怪から相談を受ける『知恵の神』岩永琴子を呼び出したのは、何百年と生きた水神の大蛇。その悩みは、自身が棲まう沼に他殺死体を捨てた犯人の動機だった。―「ヌシの大蛇は聞いていた」山奥で化け狸が作るうどんを食したため、意図せずアリバイが成立してしまった殺人犯に、嘘の真実を創れ。―「幻の自販機」真実よりも美しい、虚ろな推理を弄ぶ、虚構の推理ここに帰還! 

「BOOK」データベースより

シリーズ第二弾となる本書。

前の話はこちら。

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今回は短編集ということで、様々なテイストの虚構推理を楽しむことができます。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

第一話 ヌシの大蛇は聞いていた

岩永琴子は、隣県の山奥の主である大蛇と会うことになりました。

大蛇が琴子を呼び出した目的。

それは大蛇の住む沼で見つかった他殺体にあります。

他殺体を捨てに来たのはとある女性ですが、彼女はなぜこの沼にわざわざ死体を捨てに来たのか。

大蛇はその答えを知りたがっていました。

頼まれて断れない琴子は、大蛇から聞いた話をもとに、相手を納得させるための虚構を組み立てます。

第二話 うなぎ屋の幸運日

梶尾と十条寺は商店街のうなぎ屋で食事をとっていました。

店内には店の雰囲気に合わない琴子がいて二人は訝しみますが、それは置いておいて本題に入ります。

梶尾は半年前に妻の雪枝を亡くしていて、そろそろ生活を仕切り直そうと考え、景気づけに十条寺を呼んでうなぎを食べたかったのだといいます。

しかし、十条寺から出た言葉は、梶尾の予想していないものでした。

第三話 電撃のピノッキオ、あるいは星に願いを

琴子のもとに、妖から依頼が入ります。

B県の渡々水という海辺の町に、『電撃のピノッキオ』と呼ぶような奇妙な人形が現れ、秩序を乱しているのだといいます。

早速、琴子は九郎を連れて渡々水に向かい、そこで嶋井多恵という女性から話を聞きます。

町には善太という男性がいましたが、彼はマナーの悪い観光客をよく思っておらず、また息子の翼を観光客の車に轢かれて亡くしていました。

町の人間はというと、翼を亡くしたことよりも、事故のせいで観光客が減ってしまうことを心配し、翼の不注意で轢かれてしまったのだと同情を示そうとしませんでした。

その後、善太が亡くなり、それから奇妙な人間が現れ、海の魚に電撃を食らわせて殺すようになりました。

しかもその人形は善太が作ったものであり、彼が町を恨んだがゆえに動いているのでは。

そう考えている人もいました。

話を聞いた琴子はすぐに解決策を思いつき、行動に移します。

第四話 ギロチン三四郎

宮井川甲次郎という男性が殺人の容疑で逮捕されます。

彼は日本で作られて一度も使われたことのないギロチンを所有していて、それで人間の首が切り落とせるのか試したくて犯行に及んだのだと供述しています。

その報道を聞いた森野小夜子は、甲次郎が自分について話さないか冷や冷やしている描写があり、彼女がこの犯行に関係していることが冒頭示されます。

そんなある日、小夜子は電車に乗っている時、電車のシートに座る琴子につい見入ってしまいます。

しばらくそうしていると、琴子の隣に座っていた九郎に話しかけられ、ちょっとした会話をします。

小夜子がイラストレーターをしているということから会話が広がり、やがて九郎の口から出たのは甲次郎の事件のことでした。

小夜子は多少詰まりながらも何事もないように返しますが、話はそれだけでは終わりませんでした。

第五話 幻の自販機

九郎は、琴子からうどんの自動販売機の話を聞かされます。

三年前からそれに関する都市伝説がネットで語られるようになっていて、深夜、人気のない山間部に明かりの灯ったプレハブ小屋が現れ、中にうどんの自動販売機があるのだといいます。

自動販売機からは謎の肉が載せられたうどんが出てきて、驚くほど美味しいとみな驚きます。

みんなに教えてあげようと誰もが考えますが、後日、同じ場所を訪ねるとそこにはもうプレハブ小屋はありません。

これが『幻のうどん自動販売機』などと呼ばれている都市伝説ですが、実はちゃんと実在していて、化け狸たちが関与しているのだといいます。

ここからが問題で、琴子は化け狸たちからこの件について相談を受けました。

先々月、本間駿という男性が例のプレハブ小屋を訪れますが、彼は殺人を犯した後だったのでした。

感想

虚構の数々

本書においても琴子の虚構が冴えわたります。

相手が妖だったり、人間だったり、話によって違いますが、琴子からしたら相手が誰であろうと関係ありません。

その幼い容姿から想像もつかないえげつなさで虚構を繰り広げられ、時に相手が可哀想になるほどです。

マイルドな展開

前書では相手の裏に六花がいたこともあり、九郎が何度も死んでは未来を掴む、というハードな虚構推理が行われました。

その点、今回はそれに近い短編は一つだけで、比較的マイルドな展開になっています。

そのため、琴子と九郎のキャラクターを余裕持って楽しむことができます。

おわりに

妖や九郎の能力、虚構を織り交ぜることでこんなミステリが楽しめるのかと、本シリーズの面白さを再認識させてもらいました。

次の話はこちら。

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